プログラム詳細

34日(水) 

A 13:00~14:40 研究発表
何みてる?令和の子どもたち

最新データが語る 幼児向け映像コンテンツのミライ

子どもたちの映像コンテンツ視聴がかつてないほど多様化している。テレビ番組に加え、録画、DVD、ネット動画を楽しむ姿も。視聴デバイスをどう使いこなしている?そこには母親たちの影響も?幼児向け映像コンテンツのこれからを「幼児視聴率調査」「メディア利用の生活時間調査」の最新データをもとに議論します。

ゲスト

飯田 佳奈子 (株式会社テレビ東京 コンテンツ統括局 プロデューサー)

2011年テレビ東京入社。制作局、アニメ局を経て、2014年から営業局に配属。
『Youは何しに日本へ?』などのセールス促進を担当。2018年に第一子を出産後、2019年6月の会社復帰に際し、新しく発足したコンテンツ統括局に配属。

中村 貴子 (NHK編成局編成主幹 Eテレ・ラジオ第2編集長)

1989年NHK入局。広島局・制作局で主に女性の働き方や子育て、老後の課題などを扱う情報番組を制作。Eテレの趣味実用・語学番組の担当を経て、2016年から学校放送番組を統括。2018年から現職。Eテレ・ラジオ第2の編成責任者。


報告

山本 佳則 (NHK放送文化研究所 世論調査部 研究員)

吉藤 昌代 (NHK放送文化研究所 世論調査部 研究員)


進行

阿曽田 悦子 (NHK放送文化研究所 世論調査部 研究員)

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B 15:00~16:30 研究発表
仕事も家庭も楽しめない日本人!?

国際比較調査から見える日本人の姿

約40の国と地域が加盟する国際調査グループISSP。日本からは文研が参加して、毎年、世界同時に世論調査を行い、国民の意識の違いや変化を分析しています。調査から見えてきた仕事も家庭も楽しめない日本人の姿について報告し、日本の社会が抱えている問題について女性の働き方や結婚の問題に詳しい専門家と考えます。

ゲスト

白河 桃子 (相模女子大学客員教授、ジャーナリスト)

商社勤務などを経て執筆活動に入り、社会学者の山田昌弘氏と『「婚活」時代』を出版して婚活ブームの火付け役となる。女性の活躍などをテーマに執筆や講演を行うほか、働き方改革実現会議の有識者議員なども務める。

常見 陽平 (千葉商科大学専任講師、働き方評論家)

専攻は労働社会学。企業の人事部などで働いた経験をもとに、大学生の就職活動やキャリア形成、労使問題など働き方をテーマにした執筆や講演を行っている。
若者の雇用に関する国の研究会の委員なども務める。


報告

村田 ひろ子 (NHK放送文化研究所 世論調査部 主任研究員)


進行

村田 英明 (NHK放送文化研究所 世論調査部 副部長)

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35日(木) 

C 10:00~12:30 ワークショップ
NHKアーカイブスに公共メディアの価値を探る

認知症ケアと学術利用の事例から

100万本の番組、800万項目のニュース。日本でも類をみない貴重なNHKアーカイブスを、放送以外にも公共財として広く活用できないか。懐かしい映像を認知症予防等に役立てようという「NHK回想法ライブラリー」と、学術研究に活用してもらう「学術利用トライアル研究」の試みから、放送アーカイブスの可能性を探ります。

パネリスト

来島 修志 (日本福祉大学健康科学部助教)

日本福祉大学大学院修士課程修了。NPOシルバー総合研究所副理事長。
認知症の非薬物療法として作業療法,回想法,まちづくりに向けた「地域回想法」の普及に取り組み,「NHK回想法ライブラリー」などの教材開発に協力。

梶原 均 (NHK知財センター長)

1983年入局。2001年より著作権業務に従事し、アーカイブ活用のための権利処理の円滑化などに取り組んできた。現在、文化審議会著作権分科会「著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会」委員など。


研究発表(学術利用トライアル)

「“新しい”テレビ・ドキュメンタリーが描くもの~「ドキュメント72時間」と日本の"群像"~」

松本 章伸 (龍谷大学非常勤講師、テレビドキュメンタリーディレクター、大阪大学大学院文学研究科)

『ガイアの夜明け』・『NHKスペシャル』等のドキュメンタリー番組制作に携わる傍で、元龍谷大学特任講師、非常勤講師等を歴任。指導した学生が制作した作品は多数受賞。研究テーマは番組フォーマットの歴史社会学。

「科学ドキュメンタリー番組における「人体」のメタファー-28年前と現在との比較研究-」

大石 亨 (明星大学情報学研究科/教授)

1984年大阪大学文学部文学科卒業、同年奈良県庁入庁。1998年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了。同年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科助手。2000年より明星大学助教授、准教授を経て教授、現在に至る。

「歌舞伎公演における「大向こう」の時代変遷-劇場中継を「実演舞台の実況記録」として使用する」

坂部 裕美子 (公益財団法人 統計情報研究開発センター/研究員)

早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了後、一般企業勤務を経て2000年より現職。大学在学中は歌舞伎研究会に所属。2014年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。


進行

大髙 崇 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 研究員)

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D 14:00~16:40 研究発表・シンポジウム
SNS時代の誤情報・虚偽情報とメディア

“フェイク”にどう向き合うのか

誤情報・虚偽情報は、いまやSNSで瞬時に、爆発的に拡散するようになりました。それらの中には、人びとの安全を損なったり、民主主義社会の健全な世論形成を蝕んだりするものもあります。拡散抑制にメディアはどう向き合うべきか、報道現場の第一線で活躍しているジャーナリストやメディア研究者がプレゼンテーションと討論を行います。(日英同時通訳あり)

パネリスト

遠藤 薫 (学習院大学法学部教授)

東京大学教養学部卒業、東京工業大学大学院博士課程修了(博士(学術))。
信州大学助教授、東京工業大学大学院助教授を経て、現在、学習院大学法学部教授(社会学)。『ソーシャルメディアと公共性』(東京大学出版会)など論文著書多数。

古田 大輔 (ジャーナリスト/メディアコラボ代表)

朝日新聞社会部、国際報道部、デジタル編集部などを経て退社。2015年BuzzFeed Japan創刊編集長に就任。
2019年に独立して株式会社メディアコラボを設立して代表取締役に。

リチャード・バージェス (BBC国内ニュース取材部長)

テレビ、ラジオ、オンラインにわたるBBCの国内ニュース取材を指揮する。地方の声や視点を反映するWe Areプロジェクトなど視聴者とのエンゲージメントを主導する。BBCのデジタル戦略を進めるDigital Push Groupのメンバーでもある。

足立 義則 (NHK報道局ネットワーク報道部 副部長)

1992年NHK入局。社会部、科学文化部、高知局、広島局などを経て現職。
ソーシャルリスニングチーム運営、SNS発信、WebサイトやVRなどコンテンツ開発を担当。Twitterアカントは@dachio

福長 秀彦 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 特任研究員)


進行

柳澤 伊佐男 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 副部長)

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36日(金) 

E 9:30~12:00 ワークショップ
市民が描く「戦争体験画」の多様性と可能性

地域放送局に寄せられた4900枚の絵から

NHKでは、自らの戦争体験を描いてもらおうという呼びかけを、地域放送局が主体となって1970年代から実施してきた。寄せられた約4900枚の絵には、写真などには記録されなかった多様な戦争の実像が描かれている。誰もが気軽に映像を残せる“スマホ時代”の今、1人1人の体験を「絵」に残す意味と可能性を議論する。

パネリスト

齋藤 亜矢 (京都造形芸術大学准教授)

専門は芸術認知科学。京都大学理学部、同大学院医学研究科を経て、東京藝術大学大学院修了。博士(美術)。著書に『ヒトはなぜ絵を描くのか―芸術認知科学への招待』『ルビンのツボ―芸術する体と心』など。

大澤 寅雄 (ニッセイ基礎研究所主任研究員)

全国各地の地域社会と文化芸術との関わりを調査・研究・発信している。
著書に『これからのアートマネジメント』『文化からの復興』『ソーシャルアートラボ』など。

田中 禎昭 (専修大学文学部准教授)

専門は歴史学。2016年まで東京都墨田区立すみだ郷土文化資料館専門員として東京空襲体験画の収集・展示などを担当。


報告

井上 裕之 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 上級研究員)


報告・進行

吉田 功 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 研究員)

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F 13:30~15:30 シンポジウム
これからの“放送”はどこに向かうのか?

本質的な論点に向き合うために

メディア環境や社会環境が大きく変化する中、ここ数年、総務省を中心に放送政策を巡る議論が続いています。その議論はどこまで本質的な論点に迫れているのでしょうか。アカデミズム側からの問題提起をもとに、今後、放送局やメディアが歩みを進める上で共有すべき危機感、時代認識、社会の眼差しなどについて考えます。

パネリスト

宍戸 常寿 (東京大学大学院法学政治学研究科教授)

1997年東京大学法学部卒業。東京都立大学助教授、一橋大学准教授などを経て、2013年より現職。総務省「放送を巡る諸課題に関する検討会」構成員、NHK放送文化研究所「放送文化研究委員会」委員、日本民間放送連盟研究所客員研究員。

林 秀弥 (名古屋大学大学院法学研究科教授)

京都大学大学院法学研究科博士課程単位認定退学。名古屋大学大学院法学研究科准教授等を経て,現在同教授。京都大学博士(法学)。現在、総務省電波監理審議会委員、情報通信学会常務理事等を務める。

西田 亮介 (東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)

博士(政策・メディア)。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学。専門は社会学。情報化と政治、行政について、『メディアと自民党』『情報武装する政治』等著書多数。


報告・進行

村上 圭子 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 研究主幹)

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G 16:00~18:00 シンポジウム
情報が氾濫する中での「信頼とつながり」

“市民とともに”歩む ジャーナリズムの試み

情報が氾濫する社会でメディアはどのような役割を果たすことができるのか。読者・視聴者との関係を「オーディエンス」から「パートナー」へと見直し、“市民とともに”歩み、発信することで、人々が必要とする情報、信頼できる情報を届けることをめざす新たなジャーナリズムの成果や課題を内外の実践者と話し合います。(日英同時通訳あり)

パネリスト

リチャード・バージェス (BBC国内ニュース取材部長)

テレビ、ラジオ、オンラインにわたるBBCの国内ニュース取材を指揮する。地方の声や視点を反映するWe Areプロジェクトなど視聴者とのエンゲージメントを主導する。BBCのデジタル戦略を進めるDigital Push Groupのメンバーでもある。

ジェシカ・マリア・ロス (Capital Public Radio コミュニティ・エンゲージメント戦略責任者)

カリフォルニア州の州都サクラメントの公共ラジオで取材班と地域社会をつなぐエンゲージメントを担当。市民を巻き込んだ発信、課題解決に向けた資源を地域に残すことをめざす。ドキュメンタリー制作者でもある。

坂本 信博 (西日本新聞社「あなたの特命取材班」キャップ)

マレーシアの邦字紙や商社勤務を経て’99年に西日本新聞社に入社。社会部・東京支社報道部などを経て ’17年に社会部デスク・遊軍キャップとして「新移民時代」で早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。’19年から編集局クロスメディア報道部 シニアマネージャー 兼 経営企画局 新メディア戦略室。

細田 直樹 (NHK制作局 クローズアップ現代+ チーフ・プロデューサー/オープンジャーナリズム)

ディレクターとしてNHKスペシャル、ドキュメント72時間などを担当。スタンフォード大学客員研究員を経て、集合知で課題解決をめざすオープン・ジャーナリズムをスタート。実践例はひきこもりやかんぽ問題など。


報告・進行

青木 紀美子 (NHK放送文化研究所 メディア研究部 研究主幹)

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*記載されているプログラム、登壇者、時間などは変更になる場合があります。