文研ブログ

放送博物館

放送博物館 2017年09月01日 (金)

#92 「NHK放送博物館」入館者数500万人到達!

放送博物館 加藤元宣


8月25日(金)、NHK放送博物館の入館者数が
500万人に達しました。500万人目の入館者となられたのは、東京都小金井市からお越しいただいた杉本容子さんです。杉本さんには、上田良一NHK会長から感謝状が、高野俊雄NHK放送博物館長から記念品が、そして鈴木郁子NHK放送文化研究所長から花束が贈られました。


92-0901-1.jpg 92-0901-2.jpg

杉本さんは、「愛宕神社への参拝を兼ねて、以前から一度見たかったNHK放送博物館に来ました。朝ドラやあさイチ、ニュースなど、NHKの番組はいつも楽しく拝見しています。まさか、500万人目にあたるなんて、とてもうれしいです。」と、喜んでおられました。

NHK放送博物館のある東京・港区・愛宕山は、大正時代に本格的なラジオ放送が始まった場所で、“放送のふるさと”として親しまれています。NHK放送博物館は、昭和31年に歴史あるこの地で世界最初の放送専門ミュージアムとして開館しました。以来61年間にわたって、さまざまな展示を通して、放送の歩みと役割をご覧いただいてきました。

また、NHK放送博物館では、昨年1月に、1年をかけた大がかりなリニューアル工事が完成しました。新しい展示のコンセプトは「放送の過去・現在・未来」。「過去」については、懐かしい放送番組や放送を支えた貴重な技術機材の展示。「現在」については、ニュースキャスターやバーチャルリアリティーが体験できる「放送体験スタジオ」。「未来」については、200インチ大型スクリーンと22.2マルチチャンネルによって8Kスーパーハイビジョンの大迫力の映像と音声を体感できる「愛宕山8Kシアター」。NHK放送博物館では、以上の3つの視点から、放送の持つ魅力のすべてをたっぷりとお楽しみいただくことができます。

これからも、スタッフ一同でお客様サービスの一層の向上に努めてまいりますので、親子連れやお友達同士など、みなさまでお気軽にご来館いただきますよう、よろしくお願いいたします。


放送博物館 2017年05月09日 (火)

#77 NHK放送博物館に『探検バクモン』が突撃!

放送博物館 谷内美穂

立ち入り禁止のエリアなどふだんはめったに見られない場所を爆笑問題が訪ねる、NHK総合テレビで放送中の知的エンターテインメント『探検バクモン』(毎週水曜 夜8時15分~)。番組がスタートして5年目の春、満を持して、NHK放送博物館が登場することになりました!

1956年に世界で初めての放送専門のミュージアムとして開館した当館は、放送機器や番組で放送の歩みをたどる展示室など、公開している場所はこれまでもテレビの画面に登場したことがあります。ですが、今回は『探検バクモン』の取材ということで、一般の方は立ち入ることのできない、当館の隠れた一角にもテレビカメラが入りました。

番組の撮影が行われたのは、放送博物館を彩る、東京・愛宕山の桜がようやく咲きかけた頃でした。館内を探検するのは、爆笑問題の太田光さんと田中裕二さんタレントのサヘル・ローズさん、そして、特別ゲストとして、女優の中村メイコさんです。学芸員である私が、みなさんをご案内しました。

中村メイコさんは、幼い頃からNHKの番組に出演し、放送の歴史とともに歩んでこられた方です。タモリさんいわく「動く放送博物館」(!)です。昭和15年、6歳の時には、日本で2番目に制作された『謡と代用品』というテレビドラマに、姉妹の妹役で出演されました。もちろんその頃のテレビはまだ実験段階のため、撮影は技術研究所(現:NHK放送技術研究所/東京・世田谷区)で行われました。メイコさんが当時の思い出を語ってくださいました。

77-0509-3.jpeg 
テレビドラマ『謡と代用品』の撮影の様子(出演者中央が中村メイコさん)

そして、『探検バクモン』ならではの「探検」に向かったのが、放送博物館の資料庫でした。当館では、テレビカメラやマイクロホンなどNHKの放送現場でこれまで活躍した機器はもちろんのこと、家庭で使われていたラジオ受信機やテレビ受像機、放送の記録や番組の小道具などの文献・物品など、放送に関わる資料をあわせて約3万点所蔵しています。公開展示しているものはそのうちの一部で、資料庫には、まだまだみなさまにお目にかけていない“お宝”がたくさんあります。

そんな資料庫に突入した爆笑問題の太田さんと田中さんは、威風堂々とした、さまざまな時代の懐かしのブラウン管テレビが居並ぶ中に、持ち運びができる小型テレビを発見!探検のワクワク感いっぱいの面持ちで釘づけになっていました。

どの博物館にも収集した資料を保管する資料庫がありますが、ここはまさに博物館の要の部分で、収蔵資料は常設展の資料同様に、博物館が後世に向けて大切に守っていかなければならないものです。そのため、このスペースは一般の博物館と同じく当館でも非公開ですので、はたしてどんな“お宝”が潜んでいるのか、その映像は必見です!

77-0509-4.JPG ただいま、資料庫を撮影中! 

このブログでご紹介した以外にも、番組には、放送の歩みがわかるさまざまな展示や、道具を使って効果音作成の体験ができるコーナーでのみなさんのチャレンジの様子など、当館の魅力を感じていただける内容が満載です。お楽しみに。

NHK放送博物館が登場する『探検バクモン』は、5月17日(水)午後8時15分からの放送です。番組をご覧になって、「もっと展示が見たい!」と思われたみなさん、そして当館に興味を持たれたみなさんは、どうぞご来館ください。お待ちしています!

※放送は終了いたしました。


NHK放送博物館
休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900
hakubutukan-chizu.gif
(ホームページはこちら)  


 

放送博物館 2017年04月07日 (金)

#73 3.11 その時キャスターは ~命を守ることば~

メディア研究部(メディア動向) 入江さやか

73-0407-1.png
放送博物館で講演する横尾泰輔アナウンサー(3月12日

「一刻も早く高い所に逃げてください」―。
2011年3月11日の東日本大震災。沿岸部の街が津波に襲われる映像とともに流れたNHKのアナウンサーの声。アメリカの国際放送局、ボイス・オブ・アメリカのスティーブ・ハーマン記者はワシントン・ポスト紙の取材に対してこう答えています。「NHKのアナウンサーのこれほど感情的な声を聞いたことがなかった。“クロンカイトが眼鏡を外して涙をこらえた”瞬間のようだった」と。当時の放送は、アメリカの伝説的なニュースアンカー、ウォルター・クロンカイトがケネディ大統領暗殺のニュースを伝えた時に匹敵するような強い印象を与えたのです。

その時、アナウンサーはどのような思いで緊急報道にあたっていたのか。3月12日、NHK放送博物館(東京都・港区)で、東日本大震災発生時に東京のスタジオからニュースを伝えていた横尾泰輔アナウンサー(現・大阪放送局)の講演会が開かれました。震災から5年目にあたる昨年の春から、横尾アナウンサーは「あの日の放送にしっかり向き合わなければ」と、京都大学の矢守克也教授(災害心理学)のもとで調査・研究に取り組みました。大津波警報が発表された午後2時50分から各地に津波が到達した午後3時20分までの30分間の自らの心理を分析するとともに、その放送を被災地の住民がどのように受け止めていたのか聞き取り調査も行いました。

大津波警報が発表されてから24分間は、NHKが各地に設置したロボットカメラの映像では海の様子に特別な変化はみられず、各地で観測される津波も50センチ以下だったことなどから「空振りにならないだろうか」と、横尾アナウンサー自身も気持ちに揺らぎがあったといいます。住民の聞き取りでも「予想より低い観測値で安心した」という声が聞かれたそうです。

73-0407-2.png
岩手県釜石港に押し寄せる津波の映像(午後3時14分ごろ)

ところが午後3時14分ごろ、岩手県釜石港に大津波が押し寄せる映像が入ってきた段階から、状況が一変しました。予想される津波の高さが大幅に引き上げられたうえ、マグニチュード7.6の最大余震も発生し、東京のスタジオも大きく揺れました。横尾アナウンサー自身も「スタジオの照明器具が落ちてきてケガをしても仕方ない」と覚悟したといいます。そんな恐怖と、緊急報道を担う重圧に耐えながら、懸命に津波や地震の実況を伝え、避難を強く呼びかけ続けました。
しかし、想定を超える巨大な津波で多くの人が命を失いました。

「いのちを守ることば」はどうあるべきか――東日本大震災の経験と分析を踏まえて横尾アナウンサーは講演の中で、津波に対する危機感を伝えるためのさまざまな表現のあり方を提案しました。「直ちに逃げること!」「津波は内陸にも押し寄せます!」といった「命令調」「断定調」の表現を用いる「3メートルは人の背丈のおよそ2倍」など高さを示す数字のイメージが持てるような伝え方をする過去の教訓や事例を盛り込んだ呼びかけをする、などです。

このうち、「命令調」「断定調」などは、震災発生後の2011年11月からNHKの災害報道に導入されています。また過去の教訓や事例を用いた呼びかけの例としては「東日本大震災を思い出してください!」といった表現も使われています。私も報道局でこれらの呼びかけ方の検討に携わりました。しかし東日本大震災についての人々の記憶が風化してしまっては、これらの「ことば」が十分な力を持つことができません。現在、放送博物館では特別展「東日本大震災 伝え続けるために」を開催しています。当時のニュース映像などを通じて、改めて「いのちを守ることば」について考えていただければと思います。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

特別展「東日本大震災 伝え続けるために」は9月10日(日)まで開催
73-0407-3.png hakubutukan-chizu.gif



***関連記事はこちら***
文研ブログ #68 NHK放送博物館 特別展「東日本大震災 伝え続けるために」

放送博物館 2017年03月03日 (金)

#68 NHK放送博物館 特別展「東日本大震災 伝え続けるために」

メディア研究部(メディア動向) 入江さやか
メディア研究部(メディア史研究) 東山一郎

68-0303-1.jpg

2011年3月11日 午後2時46分。
「あの日、あの時」からまもなく6年がたとうとしています。みなさんの心の中ではどのように記憶されているでしょうか。

NHKは地震発生から総力を挙げて災害報道にあたり、今も被災した方々と被災地の姿を見つめ、伝え続けています。今回、災害報道に関する資料の展示という形で東日本大震災を振り返ります。NHK放送博物館では、3月7日(火)から9月10日(日)までの半年間、特別展「東日本大震災 伝え続けるために」を開催します

NHKは昨年、各地の放送局や職員が保管していた東日本大震災に関する資料を収集しました。震災から5年が経過し、散逸するおそれがあったためです。取材ノートや被災地の「前線」での引き継ぎメモなどの資料には、記者やカメラマンをはじめ、あのとき被災した地域に入った者だからこそ、見て、聞いて、感じたことが刻み込まれています。これらは未曾有の大災害を伝える貴重な「記録」であり、伝え続けていくべき大切な「記憶」でもあります。
これらの資料に、当時の映像や写真、そしてこの6年、震災を伝え続けている番組の資料などを加えて今回の特別展を構成しました。記者やカメラマンたちは、何を感じ、何を考えたのか。取材ノートや写真には、甚大な被害を前にした戸惑いや葛藤など取材者たちがつづった手記を添えています。
仙台放送局の「被災地からの声」は、発災まもない時期から継続的に被災者の肉声を伝え続けている番組です。被災した方々が自筆でスケッチブックにメッセージを書き、テレビカメラに向かって思いのたけを語ります。被災した方々の思いが込められた、このスケッチブックもご紹介します。
亡くなった方に寄せる家族のメッセージを思い出の写真とともに伝える「こころフォト」からは、失われた一人一人の命の尊さと、残された方々が震災後の日々をどのように生きようとしているのかがうかがわれ、胸に迫ります。

特別展の準備で数々の資料に目を通す中で、私たちは「あの日、あの時」を忘れてはいけない、そしていつかまた来る大災害に備えなければならないと強く感じました。この展示が、東日本大震災の記憶を風化させず、いまだ傷跡深い被災地に思いを寄せていただく一助になればと思います。

今回の特別展は、9月10日(日)までの半年間に及びます。ぜひ、愛宕山のNHK放送博物館に足をお運びください。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

 0128-chizu.gif
(ホームページはこちら)  


 

放送博物館 2016年12月22日 (木)

#59 NHK大河ドラマ "蔵出し"ポスター展

放送博物館 和田源二

NHK放送博物館は、大河ドラマや連続テレビ小説、NHKスペシャルなど、番組広報用にNHKが制作したポスターを多数所蔵しています。放送博物館では、来年1月に大河ドラマ第56作「おんな城主 直虎」の放送が始まるのにあわせ、歴代大河ドラマのポスターを一堂に展示します(会期:2017年1月17日~2月26日)。

58-1216-1.jpg
今回展示するポスターのうち最も古いのは第3作「太閤記」(1965年)です。豊臣秀吉を演じた緒形拳さんの野性味豊かな演技、第1回の冒頭で当時開業したばかりだった東海道新幹線の走行シーンを使うという斬新な演出などが視聴者の心をつかみ、大河ドラマの存在感を不動のものにした作品です。当時はモノクロ放送でしたが、ポスターはカラー写真で、緒形さん演じる秀吉(木下藤吉郎)の雄々しい笑顔と、寄り添う藤村志保さん(ねね役)の柔和な表情が好対照です。

58-1216-2.jpg
幕末から明治維新までを舞台に幕臣旗本の姉妹を描いた第5作「三姉妹」(1967年)は、岡田茉莉子さん・藤村志保さん・栗原小巻さんという3人の名優が武家の女性らしい気高い表情を見せているのが印象的なポスターです。

58-1216-3.jpg 58-1216-4.jpg 58-1216-5.jpg
このほか、第8作「樅ノ木は残った」(1970年)の吉永小百合さんの清新な笑顔、第21作「徳川家康」(1983年)の夏目雅子さん、第23作「春の波涛」(1985年)の松坂慶子さんの、いずれもあでやかな着物姿も必見です。ポスターの内容にも半世紀を超える時代の変遷が感じられます。初期のポスターがドラマのシーンを再現したような写真が多いのに対して、平成に入った頃から、ポスター独自の完成度を追求したものが増えてきます。

58-1216-6.jpg 58-1216-7.jpg
足利尊氏役で鎧姿の真田広之さんを、ジーンズなど洋装の宮沢りえさんら3人の女性が囲むというユニークなデザインの第29作「太平記」(1991年)、モノトーンに近い薄い色調であたかも幕末に撮影した写真であるかのようなテイストの第47作「篤姫」(2008年)など、味わい深いポスターがめじろ押しです。

展示では、大河ドラマ全作品のタイトルバック映像もダイジェストでご覧いただく予定です。日本を代表する作曲家による歴代のテーマ曲とあわせお楽しみください。展示場は、放送博物館3階の企画展示室です。皆様のお越しをお待ちしております。

「NHK大河ドラマ “蔵出し”ポスター展」
2017年1月17日(火)~2月26日(日) 


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

       0128-chizu.gif
(ホームページはこちら)  


 

放送博物館 2016年11月11日 (金)

#53 大河ドラマ「真田丸」:堺雅人さん・竹内結子さんの衣装を公開!

放送博物館 加藤 元宣

豊臣、徳川が対立し、緊迫した展開が続く大河ドラマ「真田丸」。番組タイトルでもある、大坂城の出城「真田丸」が築かれ、いよいよ明後日13日の放送では、両軍が「大坂冬の陣」で激突します!NHK放送博物館では、この「真田丸」の中で実際に使用した衣装を借り受け、先月から2階の「テレビドラマの世界」のコーナーで展示しています。テレビの画面では味わうことのできない、本物の衣装の圧倒的な質感をお楽しみください。

展示中の衣装は、主人公・真田幸村役の堺雅人さんが、信繁の頃に着用した裃(かみしも)と、茶々役の竹内結子さんが着用した打ち掛けです。いずれもこの写真のように、番組で登場したものですので、そのシーンを思い返される方がいらっしゃるかもしれません。

53-1111-11.jpg 真田幸村(信繁)役・堺雅人さん
53-1111-22.jpg 茶々役:竹内結子さん 

放送博物館では、大河ドラマの魅力を身近に味わっていただこうと、2006(平成18)年10月から、このような衣装展示を始めました。現在の「真田丸」の前は、1987(昭和62)年放送の「独眼竜政宗」から、勝新太郎さん演じる豊臣秀吉の胴服・袴、2015(平成27)年放送の「花燃ゆ」から、田中麗奈さん演じる毛利安子の小袖・打掛けを展示していました。これまでの展示では、放送終了後の番組の衣装も多かったのですが、今回は、放送中の「真田丸」の衣装をご覧いただくことになりました。年末の最終回に向けて、一層番組をお楽しみいただくきっかけになればと願っています。

また、「衣装は、見るだけではつまらない。身につけて、あの時代のあの主人公になってみたい」という、みなさまの切なるご要望にお応えする装置もご用意しています。その名も、「バーチャルなりきり体験」というデジタルディスプレーです(今回展示の、「真田丸」の衣装コーナーに設置しています)。

53-1111-3.png あなたもあの時代のあの主人公に! 「バーチャルなりきり体験」

これは「モーションピクチャー」という技術を利用したもので、このディスプレーの前に立つと、衣装を身につけている様子が合成されて画面に映し出されます。手足を動かすと衣装も一緒に動きますし、小さいお子さんですと、体の大きさに合わせて衣装も小さくなります。こちらでは、たとえば、2010(平成22)年放送の「龍馬伝」の、福山雅治さん演じる主人公・坂本龍馬や、2008(平成20)年放送「篤姫」のヒロイン、宮﨑あおいさん演じる天璋院篤姫の衣装で、「なりきり体験」をお楽しみいただくことができます。来館の際には、ぜひ体験なさってみてください。

このほか、これまでの大河ドラマの映像を見たり、テーマ音楽を聴いたりすることのできるタッチパネル・ディスプレーも、館内の隠れた人気スポットになっています。

現在展示中の「真田丸」の衣装は、来年の3月末日までご覧いただくことができます。
「大坂冬の陣」そして「大坂夏の陣」と、ますます目が離せなくなる「真田丸」にご期待いただくとともに、大河ドラマの魅力を身近に体感することができる、飛び切りの展示が満載のNHK放送博物館に、どうぞお立ち寄り下さい。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

       0128-chizu.gif
(ホームページはこちら)  


 

 

放送博物館 2016年11月02日 (水)

#51 テレビ機器にみる放送の歩みとこれから

放送博物館 福田 勝

優れたテレビ番組や、テレビに関連するさまざまな業績に対して贈られる「エミー賞」。アメリカのテレビ芸術科学アカデミーが主催し、今年で68回を数えます。ドラマなどの作品賞、俳優賞、監督賞などさまざまな部門がありますが、放送技術の分野で貢献をした企業や団体に贈られる「フィロ・ファンズワース(Philo T Farnsworth)賞」に、NHK放送技術研究所(以下、技研)が選ばれました。この賞は、これまで主にアメリカの大手メディアや企業が受賞しており、アジアからは初めての受賞になります。

51-1102-1.jpg
エミー賞 技術部門 授賞式
(10月26日 アメリカ・ハリウッド)

今回の受賞は、東京オリンピック(1964年)の際の日米衛星中継、ハイビジョン、そしてスーパーハイビジョンの研究開発など、技研が手がけてきた放送技術の数多くの成果が評価されたものですが、NHK放送博物館では、テレビカメラなど、これまで技研が開発したさまざまな機器を、一堂にご覧いただくことができます。みなさんも、当館で、放送技術からみたテレビの歩みをたどってみませんか。

まず、博物館2階の「テーマ展示ゾーン」には、東京オリンピックの開催にあわせて開発した機器と、衛星中継(当時は「宇宙中継」と呼ばれていました)の資料や写真を展示しています。中でもひときわ目を引くのが、カラー放送用の大きなカメラ(2IO分離輝度方式カメラ、1964年製)です。カラー映像を、カラーテレビはもちろんのこと、当時ほとんどの家庭で視聴されていた白黒テレビでも美しく映し出せるように開発しました。このカメラで、東京オリンピックの開会式を撮影したのですが、その映像も会場で一緒にご覧いただくことができます。

51-1102-2.jpg
1964年 東京オリンピック開会式 カラーカメラ

3階の「ヒストリーゾーン」に展示しているのは、初代・スタジオ用ハイビジョンカメラHDCC-4(1982年製)です。今では、テレビ放送のスタンダードになってしまったハイビジョンですが、その開発は、まさに東京オリンピック開催の1964年から始まりました。人間の視覚特性を細かく分析し、ハイビジョン画面の9:16という縦横の長さの比も、この研究から生まれました。開発当時、初めてハイビジョンの映像を見た人は、誰もがその美しさに目を奪われました。
51-1102-3.jpg
1982年 スタジオ用 ハイビジョンカメラ第1号

「ヒストリーゾーン」の最後に並んでいるのが、これからのテレビとして今年8月から試験放送を開始した、8Kスーパーハイビジョン(SHV)の第一号カメラ(2002年製)です。8K対応の最初のカメラということで重量は80kgもありますが、開発から十数年が経ち、今では小型化が進んでいます。このスーパーハイビジョンの映像は、中2階の「愛宕山8Kシアター」でご覧いただけます。臨場感あふれる22.2chの音声とともに、迫力のある映像を体感なさってみてください。

51-1102-4.jpg
2002年 8Kスーパーハイビジョンカメラ第1号

 
1964年の東京オリンピックをきっかけに、テレビの技術は大きく進歩しました。そして4年後の2020年、あらためて迎える東京オリンピック・パラリンピックの頃には、どのようなテレビを楽しめるようになっているでしょうか。どうぞ秋の一日、NHK放送博物館で、時代を切り取りこれまでテレビの映像を送り出してきたさまざまな機器に触れながら、4年後のテレビを夢みるひとときをお過ごしになってみてください。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

       0128-chizu.gif
(ホームページはこちら)  


 

放送博物館 2016年09月30日 (金)

#46 企画展「NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」へどうぞ!

放送博物館 和田源二

「JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります。」1925(大正14)年3月22日、東京・芝浦の仮放送所から京田武男アナウンサーの第一声が発せられてから91年。アナウンサーは放送の伝え手として常に最前線に立ってきました。NHK放送博物館では6月14日(火)から、NHKアナウンサーの歴史をたどる企画展NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」を開催しています。

0930-1.jpg

展示は、アナウンサーが全く新しい職業だった黎明期の試行錯誤の跡に始まり、「名アナウンサーの時代」と呼ばれるラジオ興隆期、テレビ初期のアナウンサーのテレビアナウンス研究、多様化する番組で活躍したアナウンサー群、アナウンスを時代の要請に応えるものとするため仕事のあり方を見直してきた跡と、それぞれの時代を追いながら映像・文献資料・アナウンサーゆかりの品などで構成しています。また、会場中央には1964年東京オリンピックの実況録音集、聖火入場のテレビ・ラジオの実況コメントの比較など、「ことば」を生業とするアナウンサーが何をどんなことばで伝えてきたのかに的を絞っています。

ラジオ時代の展示で最もボリューム感のあるのは、不世出の名アナウンサーと呼ばれた和田信賢関連の展示です。ヘルシンキ・オリンピック実況で現地に入りパリで客死した和田から届いた最後の手紙、太平洋戦争中、千島列島北部の日本軍最前線基地の様子をリポートした際の和田の日記などです。和田の死後NHKは「和田賞」を制定し、放送番組の向上に功績のあった職員や出演者を毎年表彰していました。1954年の第2回で授賞したのが1942年同期入局で、のちに紅白歌合戦の司会などで活躍した高橋圭三と宮田輝の2人です。実はこの企画展が始まった後で、この時高橋圭三に贈られた記念の盾が、高橋が設立し今も放送界に人材を送り続けている圭三プロダクションの事務所で見つかり、寄贈を受けることが出来ました。授賞した2人が盾を持ち並んで撮影した貴重な写真も寄贈して下さいました。

0930-2.JPG

このほか、鈴木健二・後藤美代子・山川静夫・加賀美幸子・山根基世といったアナウンサーが、テレビ時代の多様な番組において新しい表現に挑み放送の発展に寄与してきた歩みを、映像やゆかりの品で振り返っています。また、時代に応じ仕事のあり方を見直してきたアナウンス室の取り組み、ことばによる表現を磨くための日頃の研鑽の様子もご紹介しています。

0930-3.JPG

来館されたお客様からは、「この展示を見たかったから放送博物館に来た」「展示内容がバラエティーに富んでいて見応えがある」「時間がなく全てを見られなかったのでもう一度来る」「アナウンサーの歴史はNHKの歴史そのものだということが良くわかった」など、スタッフにお褒めのことばを寄せて下さいました。
このようにご好評を頂いたため、当初9月までの開催予定を12月まで延長することに致しました。 企画展「NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」は、12月18日(日)まで引き続き開催致します。是非お立ち寄り下さい。

0930-4.JPG
                             
                                        

NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

       0128-chizu.gif
(ホームページはこちら)  
                                               

放送博物館 2016年08月05日 (金)

#39 リオ五輪の熱闘観戦は、NHK放送博物館「愛宕山8Kシアター」でどうぞ!

計画管理部(計画) 渡辺誓司

いよいよ、あす6日(日本時間)に開幕するリオデジャネイロオリンピック。4年に1度のスポーツの祭典が、南米・ブラジルで17日間にわたって開催されます。NHKでは、連日の熱戦をテレビ・ラジオのすべての放送波やインターネット中継でお伝えしますが、国内の6つの会場では、次世代・高画質テレビ「8Kスーパーハイビジョン」による、パブリックビューイングを実施します。その会場のひとつ、NHK放送博物館「愛宕山8Kシアター」の大画面映像で、あなたも、世界最高峰のアスリートたちが繰り広げる感動の瞬間に立ち会ってみませんか。

39-0805-111.png

「8Kスーパーハイビジョン」の特徴は、何よりも、きめ細かな美しい映像です。現行のハイビジョンの16倍も多い画素によって、超高精細な映像を映し出すことができます。スーパーハイビジョンは、今月1日からBSで試験放送を開始していますが、「愛宕山8Kシアター」では、200インチの大型スクリーンの迫力ある画像に、22.2マルチチャンネルの立体的な音響が加わり、まるでオリンピックスタジアムで観戦しているかのような、圧倒的な臨場感を味わうことができます。

今回、開会式、閉会式をはじめ、日本時間で午前中に行われる競泳、陸上競技の一部を生中継でご覧いただけます。また、柔道、バスケットボール、サッカーは、録画映像でお楽しみいただけます。開会式と閉会式の観覧は、事前にインターネットでお申し込みいただく必要がありますが(開会式の申し込みは終了、閉会式の申し込みは8月7日まで 終了しました)、
そのほかの競技は、下の番組表のように、休館日の8日と15日を除いて、入場無料で自由にご覧いただけます。

「愛宕山8Kシアター」パブリックビューイング 番組表
jikokuhyou.png
※放送スケジュールは変更する場合があります。詳しくはこちら

また、「愛宕山8Kシアター」のリオデジャネイロオリンピックの感動の後にお寄りいただきたいのが、放送博物館3階で開催中の企画展「NHKアナウンサーヒストリー~ことばへの飽くなき挑戦~」(12月18日まで)です。日本で放送が始まって91年、言葉を通じて情報を届けるスペシャリストであるアナウンサーの歩みを、報道、スポーツ、芸能などの番組とともに振り返ります。
1964年の東京五輪の聖火入場の実況などオリンピックイヤーにちなんだ貴重な音源をはじめ、高橋圭三、宮田輝ほか往年のアナウンサーの名調子にも触れることができます。夏休みの自由研究の宿題にお役立ていただけること、請け合いです!

39-0805-3.jpg

放送博物館のある愛宕山は、都心にありますが、8月に入って蝉時雨が真っ盛りです。スーパーハイビジョンは、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、本格的な普及が期待されています。その未来に先んじて、真夏の暑さにも増して熱いリオデジャネイロオリンピックの感動を、ぜひ「愛宕山8Kシアター」で体感なさってみてください。

                                                                     

NHK放送博物館
「愛宕山8Kシアター」で、リオデジャネイロオリンピックのパブリックビューイングが開催される期間(8月6日~22日)のご案内です。
休館日:8月8日(月)・15日(月)
    ※8月22日(月)は開館しますが、4階は休場となります。
開館 :午前9時30分~午後5時(「愛宕山8Kシアター」は午前10時から)
    ※ただし、開会式が行われる8月6日(土)と閉会式の8月22日(月)は、開館は午前7時30分、「愛宕山8Kシアター」は午前8時~午後5時(開会式と閉会式の観覧は要申し込み。なお、開会式の申し込みは終了、閉会式の申し込みは8月7日まで 終了しました。)
所在地:東京都港区愛宕2-1-1  

       0128-chizu.gif
(ホームページはこちら)  
                                               

放送博物館 2016年05月13日 (金)

#26 冨田勲さんのシンセサイザー

メディア研究部 中尾益巳

今月5日、作曲家でシンセサイザー奏者の冨田勲さんが逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。今回のブログでは、冨田さんとNHKとの関わりと、放送博物館で展示している冨田さんの貴重な“遺品”を紹介します。

冨田さんは、平成12年度(2000年度)NHK放送文化賞という賞を受賞しています。それまでに数多くの番組のテーマ音楽を作り、放送文化の向上に寄与した功績を讃えたものです。

0513-1_tomitasan.jpeg
冨田勲さん(2001年3月  NHK放送文化賞受賞式)

では、そのたくさんのテーマ音楽の一部を見て(聞いて)みましょう。
まずは大河ドラマ。大河ドラマの第1作である「花の生涯」(1963年)をはじめ「天と地と」(1969年)、「新・平家物語」(1972年)、「勝海舟」(1974年)、「徳川家康」(1983年)と5本も。これは池辺晋一郎さんと並んで最多です。
ニュース番組では夜の「ニュースセンター9時」、朝の「ニュースワイド」など、毎日テレビから流れていた音楽も手がけました。
そして1963年から18年半続いた紀行ドキュメンタリー番組「新日本紀行」。番組の記憶はなくても、このメロディに聞き覚えのある方はたくさんいると思います。
http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010176_00000

そしてたぶん、誰もが一度は耳にしたことがある超有名な曲と言えば、これでしょう。
http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009020001_00000
1957年に始まった「きょうの料理」。なんと60年近くも放送され、今も続いています。これから先も不滅のメロディとなるでしょう。

NHKの番組だけでなく、手塚治虫原作のアニメ「ジャングル大帝」のテーマ曲や「たそがれ清兵衛」など山田洋次監督の映画音楽と、数多くの音楽を世に出して来た冨田さんですが、電子音楽の草分けとしても知られ、世界的に高い評価を受けています。
その第1作が、1974年に発表したアルバム「月の光・Snowflakes Are Dancing」です。まだ日本では電子音楽やシンセサイザーという言葉が一般的でなかった時代、巨大なアナログシンセサイザーを用いてクラシック音楽を演奏したこの作品は、アメリカを代表するヒットチャート、ビルボードのクラシック部門で1位となり、日本人として初めてグラミー賞にノミネートされました。
そしてその演奏に使われた貴重なシンセサイザー「MOOGⅢ」が、NHK放送博物館に展示されています。放送文化賞を受賞された方々のゆかりの品を展示するコーナーで見ることができます。
0513-2-syn.jpg
冨田さんが使用した「MOOGⅢ」(NHK放送博物館)

無数のつまみによって電気的に音を作り、加工・調整していくこの機械。キーボードは展示されていないので、“楽器”には見えないかもしれません。しかしこの後、喜多郎(NHK特集「シルクロード」のテーマなど)やYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)などによって発展していく日本の電子音楽の原点となったのは、間違いなくこのシンセサイザーと冨田勲さんです。音楽史に欠かせない一品をぜひご覧ください。

なお、5月末にはNHKのテレビやFMで冨田勲さんの追悼番組が放送されます。最近は「初音ミク」ともコラボしていた冨田さんの、幅広い音楽の世界を味わうことができます。
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=05692

                                                                     

NHK放送博物館

休館日    :原則として月曜日、年末年始
入場料    :無料
開館時間:9:30 - 16:30
所在地    :東京都港区愛宕2-1-1  

       0128-chizu.gif
(ホームページはこちら)