文研ブログ

放送博物館 2018年06月08日 (金)

#129 「減点パパ展」関連トークショーに あの悪役俳優が登場します!

メディア研究部(メディア史研究) 東山一郎

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現在、NHK放送博物館で開催中の企画展「減点パパ+減点ファミリー展」。放送博物館では、この企画展をより楽しんでいただくために、「減点パパ」「減点ファミリー」ゆかりのお二人によるトークイベント「二代目三波伸介と悪役俳優・上野山功一のミュージアムトーク」を6月23日(土)に開催します事前申し込み制)。喜劇役者の二代目三波伸介さんと、1981年に「減点ファミリー」に出演された悪役俳優の上野山功一さんに、出演の思い出や番組の裏話などをお話しいただきます。

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1973年から82年までに440回余り放送された「減点パパ」「減点ファミリー」の〝売り″は、三波伸介さんが描く「似顔絵」と、お子さんがパパ・ママに向けて披露する「作文」の二つ。今回の企画展の〝目玉″でもあります。

企画展に向けて、似顔絵、作文、映像を確認・整理していくなかで、印象に残ったもののひとつに、「悪役もの」がありました。「減点パパ」には、成田三樹夫さん、藤岡重慶さんなど多くの悪役俳優の方が出演されていて、その出演回を私は勝手に「悪役もの」と呼んでいました。「悪役もの」には、俳優の顔と「パパの顔」の違い・ギャップが際立っていること、そして「作文が泣かせる」という特徴がありました。その「悪役もの」のなかで最も印象に残ったのが、上野山さん親子の回でした。プロフィールによると上野山さんは日活と大映の映画で活躍された後、『キイハンター』『太陽にほえろ』『必殺仕事人』『水戸黄門』など民放のテレビドラマを中心に、のべ500回にわたり悪役を演じられたとのこと。当時小学生だった息子さんが悪役俳優のお父さんに向けた作文の次のフレーズに心引かれました。 

・・・テレビでいつも殺されているお父さんを見ていると、少し悲しい思いで下を向いているときもありました。でも、僕ももう大きくなったから大丈夫です。何度殺されても、お父さんは家に帰ってくるから・・・

この作文を読む映像を見ながら、「いい子だな」「いい親子だな」「会ってみたいな」「話を聞いてみたいな」と思っていたことが、今回のトークショーという形になりました(単純ですみません)。

喜劇役者と悪役俳優という異色の組み合わせのトークショー。「減点パパ」「減点ファミリー」の実際の出演者のお話をうかがう貴重な機会でもあります。企画展と合わせて、ぜひご観覧ください!

お申し込みなどについては、NHK放送博物館ホームページをご覧ください。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

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(ホームページはこちら)