#114 ご多忙中恐縮ですが、お誘い合わせのうえ、ご来場ください。文研フォーラム2018
メディア研究部(放送用語・表現) 中尾晃一郎
文研フォーラムPRシリーズ第5弾。3月9日(金)に開催される「放送の中の美化語を考える ~視聴者とアナウンサーへのインタビュー調査から~」をご案内します。
「こんにちは。『きょうの料理』のお時間です。今回は、旬のお魚、ぶりとお大根をつかって“ぶり大根”をつくりましょう。お出しの効いたお味はお酒のおつまみにもぴったり。おビールがすすみますよ。頑張った自分へのご褒美に。ぜひ、お試しあれ。」
こうした言いかた、土井善晴先生(上記番組の出演者・料理研究家)はされないかもしれませんが、仮に男性アナウンサーのコメントだとしたらどう感じますか? え? ちょっとひっかかる? では、女性アナウンサーだったら? とても上品な感じ? あ、上品すぎてイヤミな感じ? それなら「お」や「ご」を全部なくして言ってみたらどうですか? ん? 何かぶっきらぼう? それに、つけないとヘンなのもある…。
ことばのはじめに「お」や「ご」をつけて、物事を丁寧に言う“美化語”。オトナなら、きちんと使いこなしたいとは思うけど、何でもかんでも「お」や「ご」をつければいいってものでもない。
男性がつけすぎたり、女性がつけなさすぎたりすると、「あれっ?」と思われることも。
美化語って、使いかたの加減がとても難しいですよね。放送では、アナウンサーはどんなふうにしているのでしょう? また、視聴者はどんなふうに受け止めているのでしょう? 調べてみました。すると…、放送の送り手側と受け手側とでは、意識の違いが意外とあることがわかりました。
詳しいことは、NHK文研フォーラム2018で。皆さま、お誘い合わせのうえ、ご来場ください。
「放送の中の美化語を考える ~視聴者とアナウンサーへのインタビュー調査から~」
3月9日(金)、13時30分からです。
ちなみに、そのあと14時30分からは、「『きょうの料理』60年の歴史とこれから」。土井善晴先生のご登場です。