文研ブログ

文研フォーラム 2016年02月19日 (金)

#10 文研フォーラム紹介⑤ "伝えて活かす" 震災アーカイブシンポジウム

メディア研究部(メディア動向)山口 勝

こんにちは、メディア研究部の山口勝です。
3月3日(木)のNHK文研フォーラム震災アーカイブの利活用と持続性を考えるシンポジウムを開きます。
東日本大震災からまもなく5年。
地震、津波、原子力。未曽有の大災害を記録し、教訓を広く後世まで伝えるため、
「あの時」の写真や映像をインターネット上で見ることができる
震災アーカイブが、
これまで、行政や企業など様々な機関によって作られてきました。

その中には、撮影時間や場所の情報によってタグ付けされ、
デジタルマップやタイムラインから検索することができるデジタルデータベースもあります。
また、WEBでの閲覧にとどまらず、アーカイブに納められた写真や動画、証言をアプリで呼び出し、
現在と当時の様子を比べながら被災地を歩くものや、
気象などのリアルタイムデータとデジタルマップ上で重ね合わせて、災害を予測し、防災・減災に活かしたりするものなど、
デジタルならではの新たな活用も始まっています。

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NHK東日本大震災アーカイブス~証言WEBドキュメント~ 
http://nhk.jp/311shogen/
東日本大震災の津波の映像や人々の証言が、WEBGIS上にマッピングされいつでも見ることができる。
津波浸水地域や火災地域、地図や航空写真、震災前と後など自由に選択することができ、防災教育のツールとしても活用可能。
画面は、実際に生徒の避難誘導を行った学校の先生の証言動画で、その際の行動経路(避難行動)も確認できる。

一方で、企業や補助金でつくられたアーカイブの中には閉鎖されたものもあります。
時の経過によって新たな価値や役割が生まれるアーカイブ。
災害教訓を伝えるつづけることの大切さとそのための知恵、そして防災・減災にアーカイブを活かすメディアの役割とは?
大学、自治体、国、メディアでアーカイブを作り活用している識者が集い
震災アーカイブの「これから」を考えます。

申し込みは、
こちらからどうぞ

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