文研ブログ

おススメの1本 2021年06月14日 (月)

#327 技研公開2021リポート② ~塩田研究員が探る新技術と芸術の可能性~

計画管理部(計画) 柳 憲一郎


 NHK放送技術研究所の最新の研究成果を広くお知らせする「技研公開2021」。今年はオンラインで公開されており、このイベントに文研も協力しています。文研ブログでは、その様子を2回にわたってお伝えします。

 第2回は、文研の塩田雄大主任研究員がトークに参加した特別プログラム「体感と知覚 ―可視化・可聴化によるエクスペリエンスの可能性―」について、ご紹介します。

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(左から)文研 塩田雄大主任研究員、技研 澤谷郁子研究員、慶應義塾大学環境情報学部長 脇田玲氏

 NHK放送技術研究所では、8KスーパーハイビジョンやAR/VR、3Dテレビなどの“可視化技術”、立体音響やAIによる音声合成技術などの“可聴化技術”の研究を進めています。このプログラムでは、放送文化とメディア技術をつなぐひとつの領域として、「芸術」に着目。メディアアートの第一人者である脇田玲氏をお招きして、これまでにない体感を提供する未来のメディア表現にはどのような技術が必要か、メディア表現の可能性について展望しました。

 脇田氏には、技研の最新技術のうち映像表現や音の表現に今後可能性が期待される技術を体感して頂きました。その上で、脇田氏から「“可視化・可聴化技術”の進歩は、もっともっと人を豊かにしていく可能性を持っていると思う」と提言頂きました。一方、塩田研究員は、「技術の進歩とともに、放送技術、放送文化、そして芸術がお互いの垣根を越えて進んでいけば、そこに何か新しい未来が出てくるのではないか」と可能性を提示しました。

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 詳しいトークの内容は、NHK放送技術研究所のホームページで、今月30日まで公開しています。ぜひご覧下さい。