「冬向日葵」

2021年7月5日

作:桜木 紫乃

罪を犯して逃げ続けてきた能登忠治がたどり着いたのは、北海道の寂れた漁師町。そこで、小さな一杯飲み屋の女将、咲子と出会う。それから8年が過ぎた頃、咲子は病を抱えていた。

テキスト:桜木 紫乃「冬向日葵」(実業之日本社文庫「星々たち」所収)

語り:福井慎二

「お駄賃の味」

2021年7月12日

作:森 浩美

(2018年5月21日放送のアンコール)

遊園地で働く裕之は、ある親子連れの姿を見て貧しかった子どものころを思い出す。小学校の担任から度々手伝いを頼まれ、そのお駄賃として肉まんを食べさせてもらっていたのだ。ある日、担任の家の庭掃除を頼まれる。そこには、担任夫婦のある事情があったのだ。

テキスト:森 浩美「お駄賃の味」(PHP文芸文庫「家族連写」所収)

語り:塩澤大輔

「日の出前」

2021年7月19日

作:太宰 治

(2019年10月21日放送のアンコール)

画家の仙之助は妻と一男一女の4人家族。息子の勝治は好き勝手な生活をし、金の無心ばかり。挙句、父の絵も売り払ってしまう。ある日、公園で、父の仙之助と息子が二人でボートに乗り込む。が、帰ってきたのは仙之助だけだった…。

テキスト:太宰 治「日の出前」(岩波文庫「ヴィヨンの妻 桜桃 他八篇」所収)

語り:吾妻謙

「しんちゃんの自転車」

2021年7月26日

作:荻原 浩

いまから30年も前のこと。午後11時過ぎ、8歳の私は、ふとんの中でしんちゃんの自転車の音を聞いた。2階の部屋から外をのぞいてみると、しんちゃんが遊びの誘いに来ていた。月の光に輝く自転車で、二人が向かったのは。

テキスト:荻原 浩「しんちゃんの自転車」(集英社文庫「短編工場」所収)

語り:江崎史恵