「雪の降る町、春に散る花」

2020年4月6日

作:豊島ミホ

雪の降る町に住む高校3年の加代子は、春から東京の大学に進学する。田舎を離れ、付き合っている佐々木くんとも離ればなれになることが決まった3月。上京するまで、佐々木くんとの最後の日々を過ごしながら、加代子の中に込み上げる想いとは。

語り:池田伸子

「被写体の幸福」

2020年4月13日

作:温 又柔

(2018年10月22日放送のアンコール)

台湾からやってきた留学生・呂思希。日本統治時代を生きた祖父から、古い写真の中でほほ笑む「ハルさん」の話を聞いて育った。ハルという名の美しい日本人女性は、思希の密かなあこがれとなり、彼女を日本へと導いた。バイト先で出会った写真家の男は、“台湾人である”思希をかわいがり、名前も中国語の発音「スーシー」と呼びたがった。しかし、台湾人の女の子としてではなく、一人の個人として見てほしい… 時代を超えて、台湾、日本のはざまで揺れる女性の恋と目覚めを描く。

語り:鎌倉千秋

「青空」

2020年4月20日

作:森 絵都

妻を亡くし、息子を義両親に預けるためにに車で出かけた主人公。その運転中、目の前に大きなベニヤ板が飛んでくる。板がフロントガラスに直撃するまでの一瞬、主人公の脳裏には様々な情景が浮かび…

語り:青井 実

「秘密」

2020年4月27日

作:谷崎潤一郎

(2016年9月3日放送のアンコール)

主人公は20代の男性。気まぐれから浅草の寺での隠遁生活を始める。寺にいながら、刺激的で奇怪な事を求め、それに耽溺するという「秘密」を楽しもうとするうちに、女装に目覚める。夜な夜な世間の目を欺いて出歩いていたが、ある劇場で、美貌の女性に会う。それはかつて自分が捨てた女であった。その翌日から2人は逢瀬を再開するが、女の家までの往復は目隠しをされて人力車に揺られて行くため、「夢の中の女」「秘密の女」に好奇心を掻き立てられることになる。
女の秘密を暴くことに夢中になる男。
秘密が秘密でなくなった時、男はさらなる刺激を求めて…

語り:渡邊あゆみ