BSトピックス スペシャルコラム
エンタメ
2016年11月11日

アドリブで勝負だ!~結成50周年! コント55号 笑いの祭典~ BY 牛山真一

今から50年前の1966年10月。日本の“笑い”を一変させた伝説のコンビが誕生しました。その名は『コント55号』。善良で誠実な男・坂上二郎さんの前に、萩本欽一さんが現れ、猛烈なツッコミで、坂上さんを追いつめていくという不条理性満載のコントが特徴でした。

1,800本に及ぶコントのほとんどが、台本無し、リハーサル無し、全てアドリブで演じられたというから、驚きです。彼らがブラウン管に登場した1960年代後半、テレビのバラエティ番組は、番組の設計図である台本を元に作られていました。しかし、それに縛られていたのでは、ステージを自由に動き回り、観客に次の展開を予測させないコントで勝負する『コント55号』の面白さを視聴者に伝えることが出来ません。そこで、当時のテレビマンたちは、カメラの台数を増やすなど、まるでスポーツ中継のような感覚で、欽ちゃんと二郎さんの繰り出すアドリブを活かせる自由度の高い番組を制作、成功を収めたのです。55号の存在が、今日まで続く、多様なバラエティ番組制作のきっかけとなったのだと、私は感じています。

結成50年目。そんな『コント55号』の魅力を再発見するスペシャル番組を11月23日水曜・祝日の夜9時から、90分にわたり、NHK-BSプレミアムで放送いたします。

現存する55号の映像の中から傑作コントをお見せするのは勿論のこと、スタジオに設けられた一夜限りの特設ステージには、萩本欽一さんはじめ、NHK初出演となる久米宏さん、そして関根勤さん、小堺一機さん、という多彩な面々が集います。そしてショーの後半では、風間俊介さん、前野朋哉さんという気鋭の俳優と、お馴染みの、劇団ひとりさんと小倉久寛さんという2組が『コント55号』伝説の傑作コントに挑戦するという大胆な企画も用意しております。

 

実は、この番組、ほとんどがアドリブです。なんせ、お迎えするのは、アドリブの天才である、あの萩本欽一さん。しかも55号の冠が付いた50周年記念番組。予定調和で作っていいわけがありません。55号のコントに挑戦する出演者の皆さんには、何を演じるかは収録当日、萩本さんから直接言い渡されることになっていますし、数々の55号伝説が語られるトークも、出演者は、久米宏さんはじめ曲者ぞろい。どんな展開になるか全く予想がつきません

ここまで、読んでいただいた方、もうお気づきになられましたね。そうなんです。この番組の収録はこれからなんです。萩本さんのアドリブについていけるかどうか、日々不安が増すばかりであります。で、どうなるのかですって?それは、23日の放送で、ぜひ、ご確認ください

 

放送予定
結成50周年! コント55号 笑いの祭典
[BSプレミアム]11月23日()夜9:00~10:29

牛山真一(うしやましんいち)

【コラム執筆者】
牛山真一(うしやましんいち)

フラミンゴ・ビュー・カンパニー ディレクター。BSプレミアムでは「井上ひさしとてんぷくトリオのコント」「ゴジラの大逆襲~お前は何者なのか~」総合では「ファミリーヒストリー 森山良子」などを演出。