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ペットと一緒に過ごせる避難所を

この記事は2021年に公開したものです。

コロナ禍によって、新しくペットを飼う人が増えていると言われていますが、県内には、ペットと一緒に入れる避難所が少なく、避難をちゅうちょして逃げ遅れる例も報告されています。
そんな中、大牟田市が、いち早く、解決に向けた取り組みをはじめています。

大牟田市内の、廃校となった小学校

大牟田市内の、廃校となった小学校です。災害時には、避難所として利用されます。
ここは、県内でも珍しい、「ペットと一緒に過ごせる避難所」。ことし初めて設置されました。
この日、市の職員と、ペットの飼い主で作る団体が、下見にやってきました。

1世帯あたり、どれくらいのスペースが必要か、どんな間仕切りが最適か、などを検討

ペットと飼い主が同じ空間で過ごせる、この避難所。
1世帯あたり、どれくらいのスペースが必要か、どんな間仕切りが最適か、などを検討しました。

ここ数年、毎年のように、豪雨による浸水被害が起こる大牟田市。
「ペットを避難所に連れて行けないと思って避難をちゅうちょし、逃げ遅れ、レスキュー隊に救助された人」や、「避難所に行ったが、避難所の室内に犬を連れ込めず、1か月近くも車中泊をした人」など、
避難所でのペットの受け入れ態勢が整っていないことによる、2次的な被害が頻発していました。

そこで、ペットの飼い主で作る団体が、避難所におけるペットの受け入れ態勢を整えるよう、市に要望書を提出。
1年足らずで、市内32か所の避難所が、ペット受け入れ可能となりました。(うち28箇所は、避難者が多い場合は受け入れ不可)

市の担当者は、「これを機会に、いままで避難をちゅうちょしていた方も、なるべく早めに避難していただくように、呼びかけていきたい。」と話しています。

ペットと一緒に過ごせる避難所


環境省が作成している、ペットの避難に関するガイドラインによると、
飼い主はあらかじめ、しつけやケージになれさせておく・首輪や名札をつけておく・狂犬病などの予防接種・寄生虫の駆除などを行い、災害に備えておくよう呼びかけています。