この記事は2021年に公開したものです。
最初に訪ねたのが、小倉北区の旦過市場の脇を流れる神嶽川(かんたけがわ)。
ここの河川カメラの画像で注目すべきポイントは、「量水標」です。
水位が色分けで示されていて、黄色が「高齢者等避難」、赤色が「避難指示」にあたります。
市が避難の情報を出す際の参考にしているということです。
量水標を確認すれば、避難のタイミングを見極めるのに役立ちます。
水位がどの段階に達したら避難するか、事前にタイミングを決めておきましょう。
量水標は、過去に水害が起きた河川を中心に設置されていて、北九州市が設置したものだと7か所の河川カメラで見られるということです。
次に訪ねたのは、同じく小倉北区の小熊野川(おぐまのがわ)。
こちらは規模の小さな河川で、量水標はありません。
このような場合は、別の指標を見つけることが大切です。
小熊野川の場合は、画面上の「白いコンクリート」が指標になります。
北九州市によると、平成30年の西日本豪雨を受けて増設された部分です。
ここまで水が来るとあふれる危険があるため、避難を判断する目安にしてほしいということでした。
このように、河川カメラの画像の中から避難のタイミングを見極める指標を見つけるには、「晴れた日に実際にカメラの設置場所を見に行くこと」がおすすめです。
ふだんの水位や、堤防までの高さ、川幅などがよく分かるため、どこまで水が上がってきたら危険なのかをイメージしやすいです。
ただ、川を見に行くのはくれぐれも晴れた日にして下さい。
大雨の際は決して川の様子を見に行かず、その時こそ、安全な環境で河川カメラの画像を確認するようにしてください。