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車を守るには~事前対策

 
この記事は2021年に公開したものです。

ここ数年、県内でも毎年おこっている大規模な水害。
車の水没などの被害も相次いでいて、その後の生活でお困りの方もいらっしゃるのではと思います。
今回は自分の「車」を守るため、日頃からどんな備えをしておくべきかを、防災士の資格を持つ廣瀬アナウンサーとお伝えします。

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いまお使いの駐車場が、地下であったり、浸水の恐れがある地域だったり、水没する可能性がある場合には、少しでも高い位置にある近くのコインパーキングなど車を避難させる場所がないかを普段から確認しておきましょう。
とはいえ、急な駐車場の確保はなかなか難しいのが現状です…。

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そこで覚えておいて欲しいのが、
自治体によっては、商業施設や公共施設などの立体駐車場を災害時に無料開放する場合があることです。

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例えば昨年の台風10号接近の際、大野城市では、市の施設の立体駐車場を車での避難場所として開放しました。
これは、車の避難と言うより、密を防ぐため、車中泊を受け入れようという試験的な措置でしたが、大きな台風の接近などの際にはこうした情報が自治体から急きょ出される事があるので、 お住まいの自治体の防災情報をこまめにチェックしてください。

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そして、もしもの場合に備えて正しく知っておきたいのが車両保険についてです。
実は、補償を受けられる災害に区別があるんです。
例えばこれらの自然災害によって被害を受けた場合、一般的な車両保険が適応されるものとされないものがありますが、どれかご存じですか?

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正解はこちらです。どういう区別かというと「地震」「噴火」「津波」など、被害範囲が想定できない、保険会社が被害額をまかない切れなくなるような巨大な被害につながる災害については、補償されないんです。たとえば、津波による水没は補償されません。通常の車両保険に加えて、特約の保険に加入することで、一部保証される場合があります。

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一般的な車両保険が適応されるのは「台風」による河川の氾濫や「豪雨」による道路冠水で車が水没したり、土砂崩れで押し流されるケース、「ひょう」の直撃でフロントガラスが割れたといった場合です。

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しかし、保険によって、いろいろな条件がありますから、ご自分の車の保険の内容についていま一度確認して、いざという時に備えて頂ければと思います。