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新しい避難情報の確認を

この記事は2021年に公開したものです。

大雨などの災害時に自治体が発表する避難の情報が大幅に変更されました。運用開始となった5月20日に、放送でポイントをご紹介しました。
いざという時に備えて、確認しておきましょう!

新しい避難情報の確認を

自治体が発表する5段階の避難の情報はこちら。これまでの情報と比較しながら詳しく見ていきましょう。
主な変更点は3つです

(1)まず、「高齢者等(とう)避難」の情報。
高齢者や身体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかける情報です。
これまでは「避難準備の情報」でしたが、情報の意味を分かりやすくするため、名前が変わりました。

(2)次に、「避難指示」です。
危険な場所から全員避難するよう呼びかける情報です。
これまでは「避難勧告」もありましたが“どちらで逃げればいいのかわかりにくい”といった課題があり、「避難指示」に一本化されました。

危険な場所にいる人は全員、ここまでに、避難が必要です。
土砂災害警戒情報や氾濫危険情報が出るなど、従来の「避難勧告」のタイミングで発表されます。

(3)最後に「緊急安全確保」。
すでに災害が発生、または切迫している状況です。
もはや安全な避難は難しく、命を守る最善の行動をとるよう呼びかける情報です。これまでの「災害発生情報」から変わったものです。
「緊急安全確保」が出された場合、例えば、

  • 今いる場所で少しでも高い場所に移動するか、
  • 崖から離れた部屋に移動するなど、

ただちに、身の安全を確保する必要があります。

しかし、緊急安全確保は必ず発表されるというわけではありません。
あくまで「避難し遅れた人の次善の行動」とされています。
レベル5を待つことなく、レベル4の「避難指示」までに避難を!

新しい避難情報の確認を

コロナ禍の避難の注意点もお伝えします。
有効なのが「分散避難」という考え方。自治体の避難所のほかにも、さまざまな場所に分かれて避難するというものです。

新しい避難情報の確認を

例えば、安全なところにお住まいの家族や親戚、知人宅に身を寄せるのも良いでしょう。
その場合、感染対策として、複数の部屋があり、距離を保って過ごせる家が望ましいです。

新しい避難情報の確認を

そのほか、安全な場所にあるホテル等に宿泊する方法も。
雨が降る前の日など、まだ自治体の避難所が開いていなくても、余裕を持って移動できるメリットがありますよね。

もちろん、分散避難の際の避難先も、「避難先の家やホテルは、ハザードマップで想定される浸水の深さよりも、高い場所にあるか」「浸水が収まるまで長い時間がかかったとしても、水や食料は十分かどうか」といった確認は、事前にしておいてください。