この記事は2021年に公開したものです。
平成30年の西日本豪雨では、8つの府県で119人が犠牲になりました。
福岡県北九州市でも、土砂崩れにより夫婦2人が亡くなっています。
土砂災害から命を守るために必要なのは、事前にリスクを知ること、そして、いざという時にすぐ避難をすることです。
大切な命を守るためのポイントなどをお伝えします。
まず事前にリスクを知るために確認しておきたいのが、自治体が指定する「土砂災害警戒区域」です。
ハザードマップや自治体のホームページで確認することができ、自分の住む地域が土砂災害のリスクがある場所なのか確認することができます。
ハザードマップは、「NHKニュース・防災アプリ」でも見ることができます。
トップページから「マップ」を選ぶと災害・気象情報を地図で見ることができ、土砂災害警戒区域や現在出ている気象情報などが確認できます。
事前に情報を得るのにも、リアルタイムの情報を得るのにも役立つと思います。
そして、いざ避難するときに大切なのが情報を生かすことです。
土砂災害の危険性が非常に高まると、気象台と都道府県から「土砂災害警戒情報」が発表されます。
土砂災害警戒区域など、危険な場所にお住まいの方は避難が必要です。
また、土砂災害には前兆現象があるとされています。
- 斜面から小石が落ちてくる
- 亀裂ができる
- 水が湧き出す
このような現象は土砂災害の前触れですから、すぐに崖から離れて、安全を確保してください。
外への避難が難しい場合は、建物のなるべく高い所で、崖や斜面から離れた部屋に垂直避難をすることも必要です。命を守る最善の行動を取るようにしてください。
災害から命を守るために最も重要なのは、とにかく避難をすることです。
事前にリスクを知り、危機が迫ったら早め早めの避難を心がけてください。