メインコンテンツへ移動

ペットと避難するためには

この記事は2021年に公開したものです。

211029_01

各地で水害が相次ぐ中、ペットと一緒にどう避難するかが課題になっています。

211029_02

大牟田市ではこの夏、ペット連れを想定した避難所を整備しました。区切られたスペースの中で、人とペットが一緒に過ごすことができます。

211029_03

しかし現状、多くの避難所でペットの居場所は屋外など、飼い主から離れたところ。中にはペットを受け入れないところもあります。あらかじめ自治体に問い合わせ、ペットを連れて避難できる最寄りの場所の状況を確認しておくことが大切です。

211029_04

また、避難を想定してペットをしつけておくことも、飼い主として大切な備えです。
東部動物愛護管理センター主査の今井裕司さんは「避難所には、動物好きな人も居れば嫌いな人もいます。うるさかったり、臭かったり。おとなしくケージの中に入っていたら、避難所にいても人に迷惑をかけない」といいます。おやつを並べてケージの中に誘導。これを繰り返して、自分からケージに入るようにしつけます。犬の場合、生まれて8ヶ月ごろまでが覚えが良いそうです。「人間だって始めてはいるところは怖いですよね。なので、ケージの周りは安全なところ何だと教えます」。

211029_05

「ペット専用」の非常用持ち出し袋も準備しておきましょう。

211029_06

ペットフードやトイレ用品などを最低5日分以上。水は、小型犬の場合で最低2リットル必要です。

211029_07

しかし、大きな災害では飼い主の避難が精一杯でペットとはぐれてしまうケースもあります。そのための備えが、マイクロチップの装着です

211029_08

飼い主の住所や連絡先などが登録された1㎝ほどのチップを、皮膚の下に埋め込みます。はぐれてしまったペットが、飼い主の元に返るための大切な情報になります。

211029_09

マイクロチップは動物病院で5千円~1万円の費用で埋め込むことが出来ます。
今井さんは「災害の時はどうしても人の命が優先になってしまう。そこで飼い主さんがペットをしっかり守らなきゃいけないという気持ちを持って頂く。まったくのゼロからと、考えておくとではスタートが違います」と、飼い主が責任をもって備えておくことを勧めています。