この記事は2021年に公開したものです。
大雨や台風の予報が出たとき。
避難に向け、いつ、どんなことをすれば良いのか、時系列で整理したのが、「マイ・タイムライン」です。
自分や家族の実情に合わせ、オリジナルのタイムラインを作ることが重要です。
具体的な作り方を、防災士の柳原志保さんに教わりました。
NHK「マイ・タイムライン」書き込みシートのダウンロードはこちら

今回使用したのは、柳原さんが監修し、熊本市東区が作成した、マイ・タイムラインの書き込みシート。
いま、インターネットなどで、さまざまなシートを入手することができます。

毎年、梅雨に入る時期に、マイ・タイムラインを更新するという柳原さん。
その年の家族の状況や、前の年の災害の教訓を生かすため、毎年更新するのが大事なんだそうです。
高校1年生の息子・拓巳さんも一緒に作成します。(拓巳さんも防災士の資格を持っているんです!)

こちらが、柳原家の、ことしのマイ・タイムライン完成形です。
冷蔵庫など、目立つところに貼っておくといいそうです。
NHK「マイ・タイムライン」書き込みシートのダウンロードはこちら
- 避難先
避難先は、状況に合わせて選べるように、複数の候補を用意しておく。 - 防災リュック確認
薬を服用する必要がある人は、まとめて入手しておく。 - 高齢者など避難
高齢者や障害のある方、妊娠中の方、小さい子どもがいる方など、避難に時間がかかる方は、早めの避難を。 - 避難の決断
危険な場所にいる方は、「警戒レベル5」が出る前に全員避難をしてください。
NHKの放送やWEBでは、このような表記で注意を呼びかけます。

避難先の種類

柳原さんが、「候補を複数持っておくといい」、と言っていた、「避難先」。
避難先は、大きく分けて2種類あります。
①自宅を離れる「立ち退き避難」。②自宅にとどまる「在宅避難」。
「立ち退き避難」、具体的には、 行政が指定する避難所、安全な親戚・知人の家、安全なホテル・旅館、車 などに行くことです。
一方で、「在宅避難」は、自宅が、
- 川の氾濫や、土砂災害によって、崩壊したり流される恐れがない。
- 浸水しない。(建物の上の方の階など)
などの条件がそろった場合に、選択できます。
「在宅避難」をおこなう場合、外が浸水していて建物から出られなくなったり、ライフラインが止まる可能性もあります。
そのため、3日~1週間程度の備蓄をしておくことが大事です。
コロナ禍で、避難所での感染を防ぐために、避難所以外に身を寄せる「分散避難」の重みが増しています。
自分にはどの手段が最適なのか、ハザードマップなどを見ながら、事前に検討しておきましょう。
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