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大型連休やお盆で帰省するなら チェックしてほしい8つの防災ポイント

2024年4月25日

久しぶりに実家に帰る方も多いと思います。ふだん離れて暮らしていると、実家の親がどのくらい災害への備えをしているか、分からないもの。帰省時は防災グッズの準備や、地震で危険が及ばないような家具の配置を確認するいい機会です。またお子さんと川や海へ遊びに行く時の注意点もまとめました。実家に帰省する前に、8つの防災ポイントをぜひチェックしてくださいね。

車で移動中、大地震にあったらどうする?

実家に帰省する道中、車を運転している時に大地震に遭遇したら、どう行動すればいいのか。その対処法です。

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①左側に寄せて停車
まず車を道路の左側に寄せて、停車させます。
 
②ラジオやスマホなどで情報収集
そして、カーラジオで地震の状況を把握。その情報や周囲の状況に応じ、待機するか、外に避難するかを判断してください。
 
③キーと連絡先を残し、車検証を持って避難
外に避難する場合は、車にキーを付けたまま、自分の連絡先を車内に置きます。そして「車検証」を持ち、ドアをロックしない状態で車を置いて避難します。「車検証」は所有確認ができるだけでなく、さまざまな手続きをする際に必要となります。

大地震が発生すると、道路の安全点検に時間がかかってその場に長時間とどまらなければいけない状況も想定されます。渋滞の可能性もありますので、車に人数分の携帯トイレを積んでおくと安心です。

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👇 車を運転中に大地震が起きたら?詳しく
https://www.nhk.or.jp/bousai/articles/21398/


家具の配置は大丈夫?

地震による家具の転倒を防ぐため、固定することも大切ですが、必ずしも万全ではありません。家具の下敷きになって親がけがをしないよう、家具の置き場所を見直すことも重要なポイントです。高齢の親だけでは重くて動かせない家具があれば、帰省している間に移動させておくと安心です。

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タンスや本棚などが危険な配置になっていませんか?
✅家具が寝る場所に倒れ込まない向きにする
✅家具が倒れても出入り口を塞がない向きにする

 

高齢の親の「非常用持ち出し袋」

非常用持ち出し袋を準備しているかも確認してください。
中身は、多くの人にとっての必需品もありますが、高齢者だからこそ必要なものもあります。

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✅大人用オムツ・吸水パッド
✅つえ
✅補聴器
✅メガネ
✅入れ歯・洗浄剤
✅持病の薬
✅お薬手帳のコピー
もし避難することになったら何が必要か、親と話し合って一緒に準備してみてください。


簡単に点検できます「火災警報器」

総務省消防庁の統計によると、2021年に火災で亡くなった人の数は1143人で(放火・自殺者などを除く)、このうち65歳以上の高齢者が74%を占めています。

もし家で火災が起きた時、大きな音で知らせてくれるのが「住宅用火災警報器」。10年を目安に電池や本体の交換が必要です。全国すべての住宅での設置が義務づけられたのが2011年なので、気付かずに交換の時期を迎えているかもしれません。

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正常に作動するか、簡単に点検することができます。
ボタンを押したり、ひもを引っ張ったりすることで、警報音が鳴るか確認できます(もう一度ボタンを押したり、ひもを引っ張ったりすれば音は止まります)。

警報音が鳴らないなど反応がなかったり、異常を知らせる音がしたりする場合は、取扱説明書の確認やメーカーに問い合わせて電池や本体を交換してください(電池切れを自動的にアラーム音で知らせる機種もあります)。

散歩するなら「避難所」に寄り道を

帰省中、実家の近くを散歩する際はぜひ「避難所」に寄り道していってください。できれば家族全員で出かけ、高齢の親が避難する際に危険な場所がないか、みんなでチェックしましょう。避難所がどこか分からない場合は、必ずハザードマップを見ながら一緒に確認することが重要です。

👇「ハザードマップで災害リスクを調べよう」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20190604_08.html
 

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避難ルートでチェックするポイント

危険な側溝や段差、急な階段はないか
✅地震で倒れてきそうなブロック塀や自動販売機はないか
地震や大雨で崩れそうな斜面はないか
大雨で氾濫したり、津波が遡上したりするおそれのある川はないか
👇防災対策 帰省時にチェック&トライ “親子でご近所さんぽ”
https://www.nhk.or.jp/bousai/articles/21440/


ご近所さんと連絡先を交換

ふだん親と離れて住んでいる場合、大きな災害が起きても、親の手を取って一緒に避難することができません。そんな時、頼りになるのは親の近くに住む「ご近所さん」です。避難所まで一緒に歩いてみて、親が自力で避難するのが難しそうだと感じたら、信頼できる地域の人に一声かけて、サポートをお願いしてみてはいかがでしょうか。

帰省の際に、親のご近所づきあいを後押しするとともに、電話番号やLINEなどの交換をしておくと安心です。

災害用伝言ダイヤル・171の使い方

災害時は電話やSNSがつながらないことも。離れた親の安否確認を行う手段として、「災害用伝言ダイヤル171」の使い方を知っておくと便利です。通常は、災害が起こった時に開設されますが、毎月1日・15日など、体験利用できる日が設定されています。

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ポイントは、伝言を録音・再生するための電話番号をみんなで決めておくことです。携帯電話や実家の固定電話など、誰の、どの電話に伝言を登録するか、あらかじめ話し合っておきましょう。ぜひ親と一緒に、試しに伝言を登録して、再生して聞いてみてください。

👇「災害時の安否確認は?災害用伝言ダイヤル171・web171の使い方」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20231116_01.html


毎年相次いで発生!川や海の事故に注意

春の大型連休や夏休み、川や海など水辺のレジャーに出かける機会も多くなると思いますが、毎年、水難事故が相次いでいます。お子さんと一緒に注意点を楽しく学べるみんなのうた「カッパは知っている」、川や海へ遊びに行く前にぜひ聞いてみてください。

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👇水難事故防止ソング「カッパは知っている」
https://www.nhk.or.jp/bousai/articles/21134/
 

特に注意したいのが「川」。川は海と違って「真水」なので、人の体はわずか2%しか浮きません。川のように流れがある場所では、溺れたり流されたりすると、水面に体を出して呼吸を確保するのは非常に難しくなります。川で遊ぶ時は「ライフジャケット」を必ず着用してください。

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👇「川で水難事故にあわないための対策やポイント」詳しく
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/20230810_01.html

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