生きるスキル

"孤立"からのサバイバル①万が一閉じこめられたら、
“笛”で自分の居場所を知らせましょう。

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地震が起きたとき、あなたはどこにいるかわかりません。

『パラレル東京』のドラマでは、倒壊したビルに閉じこめられた女性の救出劇が描かれますが、突然の地震で、そんな過酷な状況に置かれないとも限らないのです。

脱線した満員電車に長時間閉じこめられるかもしれないし、土砂崩れに巻き込まれて身動きがとれなくなるかもしれません。

こうした状況のなかで、どうすればいいのでしょうか?
防災システム研究所 所長の山村武彦さんは、こう語ります。

「閉鎖空間に閉じ込められたら、救助を待つしかない状況になります。
重要なのは、自分がいま危機的状態にあるということを外部に知らせることです。携帯電話が通じればいいのですが、大地震の際はつながらない可能性もあります。近くに人がいるのがわかっていれば、大声で助けを呼べばいいのですが、外の状況がわからないなかで、やみくもに大声をあげても体力を消耗するだけです。そんなときに役立つのは、“笛”です。小さなものでいいので、いざというときのために普段から持ってあるくといいでしょう」
(山村さん)

実は、人間の声というものは意外に遠くまでは聞こえないもの。
さらに地震が発生したばかりのときは、街には消防のサイレンやヘリコプターの音などでかき消されてしまう可能性もあります。

これに対して笛の音は、かなり遠くまで聞こえます。体力を消耗することもありません。
防犯にも役立つものなのでぜひ持ち歩くようにしましょう。

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