上質なサプリ!アサリに新成分

2020年9月10日(木)BSプレミアム 午後8時00分~午後8時59分

海のサプリ!アサリの新パワー


上質なサプリ!アサリに新成分


今日の主役はこちら。
栄養豊富でありながら、低カロリー!
私たちがふだんよく口にする「アサリ」!

貝を長年、研究してきた専門家も「いろいろなサプリの集合体」というお墨付きの食材。

アサリには、ビタミンやミネラル、アミノ酸など私たちのカラダに必要な栄養が、たっぷり。

貧血予防、疲労回復、便秘改善。
肝臓の働きも改善するなど、まさに「サプリ」を集めたような食材なんです。

これを私たちの「美と若さ」に取り入れないなんて、もったいない。

ということで、アサリの楽しみ方を探して、
アサリの漁獲高日本一の愛知県渥美半島を訪ねました。

アサリ漁歴33年になる細田光則さんは、ふだんからアサリをいっぱい食べているそう。

一体、どんな料理なのでしょうか?
今回特別に、アサリ料理を用意してもらいました。
作ってくれたのは細田さんのお母さん、要子さん。

アサリの身を、しょうゆ、砂糖、日本酒で味つけし、刻みしょうがと炊きます。

これを酢飯の下に敷き詰めれば・・。

「アサリの押し寿司」の完成です。

この地域では、特別な日に振る舞われる郷土料理なんだそうです。

続いては、味噌をお酢で溶いたものに湯通ししたアサリ、ゆでたネギを和えれば・・・。

「アサリのぬた」が完成。
暑い日にぴったりなおつまみでしょ?

さらに、アサリのむき身を串に通して、ネットの中で2日ほど天日干しにすると・・・

うまみが凝縮されたアサリに!

これをトースターで軽くあぶっていただく 「串アサリ」と呼ばれる人気の珍味。

ほかにも「アサリのかき揚げ」、水だけで蒸した「うまみ焼き」
そして、定番の「味噌汁」。アサリづくしの6品が完成。

毎日のようにアサリを食べているみなさんも
「いいね!うまい!プリプリだ」と堪能。
ところでみなさん、体調はどうですか?

「カゼをひかないです。」
「貝のお汁というのはすごく飲みやすくて、カラダの調子が良くなります。」
「こんなに毎日元気なのは、アサリのおかげ。貝のおかげだと思います。」(一同)

実は、要子さんも現役バリバリのアサリ漁師さん。
アサリを食べ続けている要子さんにも、体調は万全なんだそう。

「おかげさまで70過ぎても、海に出て漁ができるということは、とてもいいことだと思います。(要子さん)

このアサリの健康パワー、貝を研究して40年以上というスペシャリスト  学習院女子大学環境教育センター所長 品川明さんに聞いてみました。

「アサリは低カロリーで、アミノ酸がすごく豊富。ミネラルは、亜鉛とか鉄を含み、マグネシウムは特に100mgもあります。納豆と同じくらい入っているので、それで代謝がアップします。また、ビタミンB群が豊富で、なかでもビタミンB12は、牛のレバー並みに入っていると思っていただければよろしいかと思います。実は、身を食べないとアサリの栄養を100%とったことにならないんです。特にミネラルは、80%は身に残っているとお考えください。」(品川さん)

というわけで、実際にアサリパワーを検証してみることに!
アサリを食べ続けるとカラダにどんな変化が起こるのか?

今回、名乗りをあげてくれたのは女芸人、薄幸(すすきみゆき)さん。

お笑い第7世代の男女コンビ「納言」のボケ担当。

"やさぐれキャラ"で大のお酒好き。

「どれくらい飲むんだろうな、3リットルくらい いける。」(すすきさん)

私生活も、やさぐれています。

では毎日、どれくらいアサリを食べたるのがいいのか?
学習院女子大学環境教育センター所長 品川明さんに確認すると...

「毎日食べるんだったら、アサリを100g食べていただければ。」(品川さん)

殻つきのアサリを100g。
個数でいうと15個くらいになります。

アサリ生活に入る前に、健康チェックしてもらいました。
自分で採血ができるキットで、計測してみると
大酒飲みなのに、肝機能を示す数値はすべて正常。

しかし、中性脂肪が165と基準値をオーバーという結果に。


※基準値は検査機関により異なります。

続いて、お肌の水分量チェックすると34%。
理想は40〜50%なので、「やや乾燥肌」という判定です。

こうして、すすきさんにはアサリ100gを25日間、毎日食べ続けていただくことに。

そのメニューものぞいてみましょう。

「今日ちょっと、実家でやってます。オリーブオイルでアサリを炒めて、ブロッコリー入れて、ガーリックオイル。アヒージョができた~!」(すすきさん)

やさぐれてるけど、お料理上手~。
でもこれで、すすきさんが高かった中性脂肪の数値は改善するのでしょうか?

実は、このお悩みの解決にもアサリパワーが活躍します。
アサリの不思議な生態が深く関わっているんです。

これは、砂の中のアサリのすがた。
砂の代わりに透明ビーズにしてあります。

貝殻を縦にして、砂の中でじっとしているんです。
ほとんど移動はしません。

呼吸は、魚と一緒。
水中でエラ呼吸をしながら体内に酸素を取り入れています。

しかし問題となるのが、潮がひいたとき。
水がなくなると十分な酸素を取り込むことができません。
このままでは、アサリは体力を失ってしまいます。

この酸素不足の状態で、必死に作り出すのが「コハク酸」と呼ばれる成分。

干潟などで酸素を使わないとき、アサリは蓄えていた栄養分から、エネルギーを生み出すことができます。
このとき、貝殻の中にコハク酸をたくさん作り出しています。

そして、さらに酸欠が長―く続くと、 今度は作り出したコハク酸を再び、体内に吸収。
コハク酸をエネルギー源にして生き延びようとするのです。

移動が不得意なアサリ
酸素が少ない過酷な環境下でも適応しながら生きていたんです。

さらに驚くべき情報が!
アサリが必死に生み出したこのコハク酸は、私たちの肥満を防いでくれるというんです。

コハク酸に詳しい、広島大学名誉教授 加藤範久さんにうかがいました。

「コハク酸が貝汁のうまみ成分として最近注目されるようになりました。コハク酸がいくつかの健康にプラスになるような効果も見つかってきました。血糖値を低下させる作用とか、肥満を抑制する作用も、最近見つかってきたんです。」(加藤教授)

私たちは食事で摂取する以外にも、 蓄えられた栄養をもとに、肝臓で多くの糖を作り出しています。
肝臓は、いわば「糖の大工場」。

コハク酸を食べると、その一部は小腸の粘膜で働き、少量の糖を生み出します。

すると、肝臓に「信号」が送られ、肝臓で行う予定だった糖の合成が抑えられるというのです。

つまり、大工場である肝臓での糖の合成が減るため、 結果、血糖値が下がるということにつながるんです。

「『肝臓でもうこれ以上ブドウ糖を合成しなくてもいいですよ』と、カラダの中でひとつの信号になっているんです。」(加藤教授)

さらに2年前、最新のコハク酸研究で驚くべきことが!

イギリスの学術誌によると、 コハク酸は、カラダの中で熱を生み出す褐色脂肪細胞を活性化し体重を減少させることがわかったというのです。

褐色脂肪細胞とは、脂肪を燃焼させる働きのある細胞。
この番組ではお馴染みのいわば「やせる脂肪」。

血液中のコハク酸は、褐色脂肪細胞に働きかけ、ヒーターが作動。
熱が生まれ、脂が燃焼されるのです。

結果、肥満を抑制する効果が期待できるんです。

アサリがそのサバイバルのために発達させた能力が、 こうして私たちの美と若さにつながっているのです。

「アサリはこの水槽のように、水のない環境にさらされるわけです。そうすると呼吸ができなくなります。これを人間に例えると、100m走のランナーが一生懸命走ったとき、無酸素状態になった筋肉にたまるのは、コハク酸ではなくて、乳酸です。人間の場合、もう疲れたよ〜っていうことになり、休みなさいとなります。アサリの場合は、酸素が足りないときには、コハク酸をちゃんとためて、さらにコハク酸を利用してエネルギーを獲得できるのです。」(品川さん)

「糖というのは通常食事から摂取するというのは、みなさんご存知だと思います。ところが体内でもかなり多量の糖が作られるのですが、その場所が肝臓なのです。肝臓は結局、糖を合成する一種の工場で、どんどん糖を作っていきます。この肝臓に情報が伝えられて、作らなくて良いよということで、糖を作らなくなるので、結果的に血糖値が下がっていきます。コハク酸をとってできた小腸の糖が、過多になるということはありません。体内の糖の大体2/3あるいはそれ以上が肝臓の工場で合成されており、小腸はほんの数%ぐらいしか糖を合成しません。ですから小腸で合成されてもその量というのはしれているのです。」(加藤教授)

「コハク酸は、アサリ以外にも、カニや発酵食品。特に日本酒やワインに含まれています。赤ワインなどのワインを飲んだときの、ちょっと酸味がきてその後に旨味が来るようなときには、コハク酸を感じているのではないかといわれています。ソムリエの勉強をするときに、コハク酸はテイスティングとして入っていて、ソムリエの方はこれがコハク酸の味だ、というのを自分で確かめて体感した上で、ワインのテイスティングをしているんです。」(宇山さん)

こうして作られたコハク酸は、 アサリを食べたときに感じるうまみ成分。

「今後、コハク酸の研究は、かなり発展すると考えています。紹介した研究は、いずれも動物実験ですから、臨床的な人を使った試験で確認する必要があると思います。そうすれば、みなさん安心してコハク酸をたくさん食べることが推奨されるようになるかもしれません。ダイエットのために、コハク酸の入ったサプリメントみたいなものが出てくる可能性はあると思います。それまでは、アサリをアサリのまま食べてください。」(加藤教授)

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