「炎症」が決める"肥満"の質

2020年9月3日(木)BSプレミアム 午後8時00分~午後8時59分

わかってきた!“いい肥満”の正体


「炎症」が決める“肥満”の質


“いい肥満”とされる皮下脂肪型肥満。
それに対して、内臓脂肪型肥満はなぜ”悪い肥満“なんでしょうか?

お笑い芸人、ハニートラップの岩村さんと八木さんに協力をいただき さらに詳しく調べてみることにしました。

お2人の身長と体重がこちら。
岩村さんは98.3kg、八木さんに至っては116.6kg。
体脂肪率も高く、内臓脂肪量は基準値の倍以上!
これはどうも“悪い肥満”の可能性が高そうです!

このように内臓脂肪が多いタイプは、なぜ“悪い肥満”と言われてきたのか。 伊藤裕教授に詳しい解説をお願いしました。

「キーワードとしては『炎症』があります。炎症というのは基本、何かカラダにとって悪いことが起こったときに、それを治すように、あるいは外から入ってくるものに対して、攻撃してカラダを守るためのものが炎症なわけです。内臓脂肪は、その戦場となっている腸管の周りにある組織なので、その影響を受けやすいのです。」(伊藤教授)

お話を図解しましょう。
内臓脂肪は栄養を吸収する腸管のすぐそばにあります。
腸管の中では、善玉菌と悪玉菌が活動をしていて、善玉菌はカラダにいい物質を、悪玉菌は悪い物質を分泌しています。

免疫細胞は、悪玉菌から分泌される悪い物質を抑えるため、攻撃をします。
これが炎症になるのです。

腸管内に悪玉菌が増えると、それに対抗して免疫細胞も活動を活発化。

すると、大きくなった脂肪細胞に対しても、悪い敵だと錯覚して攻撃。
さらに大きな炎症を起こしてしまいます。

一方、皮下脂肪の場合には、腸から遠く離れているため、脂肪細胞が大きくなっても免疫細胞の攻撃を受けにくく、その結果、炎症を起こしにくいというわけです。

この脂肪細胞が炎症を起こしている様子を撮影した貴重な映像があります。
大阪大学内分泌・代謝内科学の准教授、前田法一さんです

前田准教授たちは、マウスに高脂肪食を与え、肥満の状態にし、脂肪細胞の変化を観察しました。
こちらが太る前のマウス。青色のひとつひとつが脂肪細胞です。
その間にいるのが免疫細胞の1つ、マクロファージ。

5日目、マウスが太りだすと脂肪細胞も大きくなり、マクロファージの動きが活発になっていきます。

そして8週間後、1つの脂肪細胞の周りにたくさんのマクロファージが集まって攻撃しています。
これが、脂肪細胞が炎症を起こしている状態なのです。

炎症を起こすと、脂肪細胞はどうなってしまうのか?

伊藤教授は、脂肪細胞の出すホルモンが変わるといいます。

「脂肪細胞というのは、いろんなホルモンを出しています。炎症が起こることによって、その刺激を脂肪細胞が受けて、悪いホルモンも出ているということです。」(伊藤さん)

こちらは痩せている脂肪細胞と、太っている状態の脂肪細胞。

痩せた状態だと、脂肪細胞からはいいホルモンが分泌されています。
その代表がアディポネクチン。
動脈硬化や糖尿病の予防の働きがあるとされています。

それに対し、太った脂肪細胞は炎症を起こし、悪いホルモンを分泌するようになります。
例えば、TNF-α。生活習慣病のリスクを高めてしまいます。

このホルモンの分泌の違いが、悪い肥満になってしまう原因なのです。

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