ミニトマト5個で!めざせ血管美人
ミニトマト5個で!めざせ血管美人
次に訪ねたのは、熊本、氷川町。
トマト農家の宮崎修太さんです。
珍しいミニトマトをたくさん栽培しています。
こちらは、マイクロトマトといって、直径わずか1センチの小さなトマト。
でも、味はしっかり濃縮されています。
他にも、宝石のようなカラフルなミニトマトを栽培。
女性に人気が高いそうです。
実は、こうしたミニトマトの中に注目されている成分があります。
その研究を行っているのが、こちら。
東海大学教授の永井竜児さんです。
その注目成分は、エスクレオサイドA。
抗菌作用があるサポニンという成分の一種です。
どんな働きがあるんでしょうか?
「マウスにトマトの活性成分のエスクレオサイドAを投与して、動脈硬化の進展を見ました。そして、血管のコレステロールの蓄積を抑制するということがわかりました。」(永井教授)
こちらが、普通の餌を食べたマウスの血管の断面。
動脈硬化の原因となるアブラが周りに広がっています。
一方、エスクレオサイドAが入った餌を食べたマウスでは、アブラはそれほど見られません。
エスクレオサイドAありの血管のほうが、若々しく保たれているというのです。
「血管の内側に脂質がたまってくると、脂質のこぶができるのですが、こういうところに脂質のこぶができてくると、血流を邪魔します。(エスクレオサイドAで)過剰な脂質の蓄積を除去してあげると、その硬化が起こりませんので、健康な血管を維持できるということです。」(永井教授)
このエスクレオサイドAが多く含まれるのは、赤いミニトマト。
同じ重さで比べると、普通のトマトの8倍も多く含まれているのです。
これは、ぜひともたくさんとりたい。
でもそこに、リコピンとは真逆の新常識が。
「熱に弱いので、炒めてしまうとかなり減少してしまうと思います。」(永井教授)
リコピンとは逆に、エスクレオサイドAは、加熱すると減ってしまうんです。
エスクレオサイドAをとるなら、ミニトマトを生で食べる。
「ミニトマトを食べる1日の理想量ですが、2粒から3粒です。5粒あれば十分ではないかと思います。」(永井教授)
これなら続けられそうですね。