鍋は調理法のいわば「横綱」

2018年11月27日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

あったか鍋でダイエット


鍋は調理法のいわば「横綱」


大地の恵み・野菜。
その野菜が美容と健康に大切というのは常識ですよね。
食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、いわば美しさの守り神。

では、その野菜をどのように食べていますか?

たとえば食物繊維を生野菜でとろうとすると、こんな量ではダメ。

1日でこれだけ食べる必要があるんです。

これは厳しい。
でも、鍋料理にすれば全く問題なし。
調理は簡単で、しかも、野菜をたくさん食べられます。

これからの季節、鍋はおいしいですよね。

そこで、今回は、鍋ダイエット特集。
まず訪れたのはなぜか東京都江東区の高田川部屋。

巨体が激しくぶつかり合う、相撲部屋の、朝稽古。

実はこの高田川部屋、ちゃんこ鍋がおいしいと評判です。

包丁を振るうのは、序二段の櫻さん。ちゃんこ番5年のベテランです。

この日は30人分を作ります。

力士のおなかを満たす食材はとにかく大量。
鍋のだしをとる鶏肉もどっさり。

魚は親方のお父さんが広島から送ってくるそうです。

何より目立つのは野菜。ちゃんこ鍋の主役です。
白菜ににんじん、タマネギ、えのきにしめじ。

そして、緑黄色野菜の代表、ニラもたっぷり。

こうした大量の野菜が、太らなくてはいけない力士の健康を守っているといいます。

「みんなアブラっこいものが好きなので、そういったものばかり食べていると、簡単に成人病になります。(ちゃんこ鍋は)野菜もちゃんと入っているので、バランスは結構いいです。」(櫻さん)

そこにやってきたのは、
東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部係長の赤石定典さん。

栄養学の観点から、ちゃんこ鍋の食材をチェックして頂きました。

「食物繊維は本当に大事だと思います。どうしてもカラダを作っていくうえで、タンパク質が大事だと思うんですけれども、それだけでは偏りがあるので、野菜をしっかりとると、バランスがかなり良くなります。」(赤石さん)

野菜やきのこはどれだけの量になるのか、体重計を借りて、重さを量ってみました。

6回に分けて量った重さはそれぞれご覧の通り。

その合計は…10.3kg。

30人で分けて食べると、1人あたり350gになる計算です。

これは厚生労働省が推奨する1日の目標量をたった1食でカバーしてしまう多さ。

鍋が調理法として優れている第1の理由は、大量の野菜が無理なくとれること
煮込むことで野菜のかさはグッと小さくなるのです。

「実際に食べてみて、本当においしかったです。塩ちゃんこでしたが、ぜいたくなだしが出ていて、おいしいなと思いました。」(赤石さん)

ところで今回のテーマは鍋でダイエット。
力士のみなさんは大柄な方しかいないので、どうして鍋がダイエットに向いているのかピンときませんよね。
でも、実は専門家からみても、この鍋料理は、ダイエットの強い味方になるというのです。

「ちゃんこ鍋自体は、栄養のバランスもとれてといいと思います。ダイエットになるかどうかは、その食べ方というのにやはり問題があります。」(赤石さん)

「(相撲部屋の食べ方というのは)朝起きて6時から9時半まで朝稽古。3時間半ぐらいなさるんです。そのあと、おなかがすいたところに、すごい量をどか食いし、食後の血糖値がグンと血液中で上がります。血糖値を急激に上げたときに、パタンと寝るから、この血糖が全部脂肪についてしまいます。」(佐藤教授)

「ちゃんこ鍋そのものには太る要素は基本的にないです。むしろ、ちゃんこ鍋だけだったら痩せていくと思います。」(赤石さん)

鍋のメリットはそれだけではないんです。
それは栄養バランス。

※出典 2016年 国民健康・栄養調査の中央値

「現代女性につきまして、厚生労働省が推奨している量に対して、半分程度しかとれていない栄養素が、食物繊維ビタミンAビタミンC、そしてカルシウムになります。鍋なら、この不足している栄養素を、しっかりとることができます。食物繊維の多い食材としてはゴボウ。野菜全般いいのですが、白菜でもいいです。ビタミンAなら、緑黄色野菜。にんじんとか春菊、ニラもいいです。ビタミンCならイモ類になります。イモ類にはビタミンCが非常に多いです。カルシウムなら豆腐や豆乳で、お豆腐は具材に、豆乳は豆乳鍋というものもあろうかと思います。」(赤石さん)

NHKオンデマンド

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