冷ッ!熱ッ!で、疲労回復

2018年10月30日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

めざせ美ボディ!温泉の極意


冷ッ!熱ッ!で、疲労回復


続いて紹介するのは、東京・高円寺にある、老舗の銭湯。

実は、変わった入浴法で、ファンから「聖地」と呼ばれるほど人気を集めているんです。

一体、どんな効能があるのか、というと、肩こりとかカラダのこりがほぐれる、とか
体中が結構ポカポカして、足がすごい楽になった、などの声が。

その入浴法を見せてもらうと…

お風呂の温度は、44度とかなり高め。

しばらくすると、熱いお風呂から上がり、急いで別のお風呂に入ります

こちらは、16度の水風呂。

みなさん平気で入ってますね。

2つのお風呂を行ったりきたり。
これを、1分から2分ごとに繰り返しています。

その名は、交代浴
熱いお風呂と冷たい水風呂に交互に入る入浴法です。

この交代浴を科学の目から研究しているのが、福岡教育大学教授 片平誠人さんです。

「私たちが調べているのはスポーツ選手についてです。スポーツ活動によって起きる体のダメージを軽減させる方法の一つのして、効果が期待できるんじゃないかと思っています。(片平教授)」

実は既に、世界の大舞台で交代浴が活用されているんです。
あのピョンチャン・オリンピックで、大活躍した日本代表。

このとき、選手たちの疲労回復に役立てるために、
韓国のハイパフォーマンス・サポートセンターにわざわざ持ち込まれたのが、交代浴の浴槽です。

推奨されている入り方は、
38~40℃の温水と12~15℃の冷水に、それぞれ1分ずつ、7回入ること。
疲労回復に加え、成績向上にもつながると期待されているんです。

片平さんの研究では、握力を使った運動をしたスポーツ選手が、
普通のお湯と交代浴で比べてみたところ、
交代浴のほうが、握力の回復率がアップするという結果に。

では、私たちも交代浴で疲れを取ることができるでしょうか。
ある実験を試みました。

協力してくれたのは、こちらの2人。
肩こりで疲れを感じています。

入浴前に、筋肉のかたさを測ってみると……

かなり高い数字。
2人とも肩がこっています。

いよいよ実験開始。

加藤さんは、熱いお風呂だけ。
柏原さんは、熱いお風呂の後、冷たいお風呂へ、1分ごとに交代浴をしてもらいます。

この交代浴を5セット、計10分行いました。

入浴後、筋肉のかたさを測ってみると、熱いお風呂に入った加藤さんは、入浴前とほぼ変わりませんでした。

一方、交代浴をした柏原さんは、入浴前より、数値が大幅に下がりました。
肩の筋肉が柔らかくなったのです。

しかし、これは番組が試しに行った実験。

交代浴の効果は、まだ研究中の段階で、
具体的なメカニズムははっきりしていません。
片平さんはこう考えています。

「温まると血管は拡張します。逆に冷やせば血管は縮みます、収縮しますので、それを交互に繰り替えすことによって血管の弾力性、柔軟性、そういったものが改善でき、疲労の回復に貢献していると想像できます。また、熱いお風呂に入ったあとは、交感神経という、主に昼間働くような神経が働くのですが、交代浴の場合、熱いお湯、冷たい水で温度差がありますので、交感神経を抑える作用が生まれ、リラックス効果を生むのではないかと言われています。
サウナに入って、水風呂に入るのと、原理は非常に似たものだと思います。サウナの場合は、蒸気ですので、温まるまでに少し時間がかかりますが、交代浴の場合はお湯を使いますので、サウナよりも短時間で効果を得られるのではないか、というところが、特徴であるかと思います。」(片平教授)

「家庭では浴槽が1つでしょうから、シャワーで大丈夫です。30度ぐらいで十分だと思います。40度のお風呂に入っていただいて、30度ぐらいのシャワーを手足にかけていただくといいかと思います。」(早坂教授)

交代浴は注意点もあります。

「ご紹介した温度は結構激しい温度です。心臓疾患や、高血圧症、動脈硬化症などをお持ちの方や、ご高齢の方は、刺激が強すぎる場合がありますので、入浴される際には十分気を付けてお入りください。」(片平教授)

NHKオンデマンド

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