キムチで美肌!?

2018年10月16日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

ちょっと気になる 韓国スリム&ビューティー


キムチで美肌!?


韓国の国民食と言えば、キムチです。

キムチは白菜やダイコンなどの野菜を塩漬けしたあとに、
とうがらしなどの薬味で漬け込んで発酵させた保存食。

そんなキムチに含まれるある菌の驚くべきパワーが、
最新の研究で明らかになってきました。

こちらは国の機関、韓国食品研究院です。

キムチが人の健康に与える効果を調べてきた天然物代謝研究団、シン・ヒスンさんです。

シンさんの研究チームが注目したのはキムチに含まれるある菌でした。
それがこの乳酸菌です。

このキムチ乳酸菌が持つ健康効果を突き止めました。

「キムチ乳酸菌をとることで免疫力を高め、病気を未然に防ぐことができると思います」(シンさん)

実験では、免疫力が低下しているマウスに、キムチに含まれる乳酸菌の一種を2週間飲ませました。

するとウィルスや病原菌に対する抗体がおよそ35%増加したのです。

キムチに含まれる乳酸菌の研究は、日本でも行われています。

漬物機能研究所 研究員の森下美香さんは、さまざまな乳酸菌の働きを研究してきました。

森下さんによれば、乳酸菌は大きく分けて2種類。
ヨーグルトなどに含まれる動物生乳酸菌に対し、
キムチの乳酸菌は植物性の乳酸菌で、
2つはまったく違う性質のものといいます。

「いわば動物性乳酸菌はぬくぬくとした環境で育った"お坊っちゃまの"のようなイメージで、植物性乳酸菌は、厳しい環境でたくましく育っている"野生児"のイメージになります。」(森下さん)

ヨーグルトやチーズに含まれる動物性乳酸菌は、
牛乳などに含まれる豊富な糖をエサとして、菌が繁殖しやすい温かい環境で育ちます。

一方、キムチに含まれる植物性乳酸菌は、エサとなる糖が少ない野菜で育ちます。
さらに塩分や酸が強く、しかも寒い場所に置かれます。
これは菌にとっては過酷な環境。

そんな厳しい環境で育った植物性乳酸菌は、強い生命力を持つと言います。

植物性乳酸菌と動物性乳酸菌で、どちらが強いかというのを調べる試験をみせて頂きました。
こちらは、人工的に作った胃液。胃酸と同じ、強い酸性の液体です。
ここに、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌を入れます。
そして人の体温と同じ温度で培養し、3時間後の菌の数を比べるのです。

その結果です。
植物性乳酸菌は数多く生き残っているのに対し、
動物性乳酸菌はほとんど生きていません。

動物性乳酸菌は1時間後から急激に数を減らしていたのに対し、
植物性乳酸菌の数はほとんど変わらなかったのです。


やっぱり生きたまま腸まで届く乳酸菌は、とってもありがたいですが、
食べ方によっては加熱することもありますよね。
そんな時、乳酸菌はどうなってしまうのでしょうか?

「60度を超えて加熱すると乳酸菌は死んでしまいます。ですが、死んでいる乳酸菌でも免疫に効果があったりなどはします。」(森下さん)

「生きてる乳酸菌、死んでる乳酸菌にかかわらず、乳酸菌の数をたくさん取り入れれば、乳酸菌の菌体成分がその効果を出すんだということは、ちゃんと証明されています。(鄭教授)

塩分などが気になりますが、どのぐらいキムチは食べていいものなんでしょうか。

「塩気に関しては、お漬物ですので、少しは入ってるんですけれども、減塩が進んでいるので、1日50グラムぐらい食べるのであれば、特に気にすることはないと思います。」(森下さん)

植物性乳酸菌を研究してきた森下さん。
新たに注目しているのが、美肌効果です。

実際に調べたのは、Q-1乳酸菌です。

森下さんはこの乳酸菌2.5ミリリットルを15人に8週間摂取してもらい、
肌の状態をチェックしました。

調べたのは目立つ毛穴の数です。
乳酸菌を摂取する前には平均で2175だった毛穴の数が
1677にまで減りました。

ではキムチをそのまま食べても美肌は手にできるのでしょうか?

協力してもらったのは、都内で働く日下部さんです。
日下部さんは最近、便秘による肌荒れがひどくなり、悩んでいました。
早速都内のクリニックで最新の機器を使って肌の状態を細かくチェックします。

検査の結果…。
この赤い点一つ一つが目立つ毛穴です。


その数は1355個というものでした。

そこで日下部さんに、森下さんが用意してくれたキムチを
1日に50グラムずつ食べてもらうことに。

毎日50グラムのキムチをさまざまな工夫で食べ続けてくれました。
そして3週間後。

再び日下部さんの肌の状態をチェックすると。
目立つ毛穴の数は…。

実験前は目立つ毛穴が1,355、シミが154でしたが、
3週間後には、目立つ毛穴が1,029、シミは145まで減りました。


どうして、キムチが美肌につながるのでしょうか。

「乳酸菌の働きで、腸内環境が整ったことで肌へのプラスの効果が働いたと考えられます。私たちが研究している乳酸菌ですと、ハリが改善したことで、結果的に毛穴目立ちも減ったのではないかという可能性も考えています。今回のキムチですと、1日に50グラム。小鉢で1皿分ぐらいを目安に食べていただくと効果があると思います。」(森下さん)

NHKオンデマンド

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