しわやたるみを防ぐのは筋肉
しわやたるみを防ぐのは筋肉
東京港区にある、国際医療福祉大学三田病院の准教授 奥田逸子さんは、画像による病気の診断が専門です。
そんな奥田准教授が顔の若さを保つヒケツに気づいたのは、
10年以上前のことでした。
研究のきっかけは研修医時代の同窓会に出席したこと。
その席で、奥田さんはある事実に気づきます。
奥田准教授は、もしかして若いかもって思った、そうです。
そこは研究のプロ。
気づいたことは調べてみるしかないと、自らMRIに横たわりました。
そして、見つけたのです。
それは1つの「筋肉」!
「筋肉が萎縮していなくて厚い。これが私の若さのヒミツかと思って、研究を始めました。」(奥田准教授)
俄然、興味を持った奥田准教授。
過去に研究のために撮ったMRI画像を、もう一度、見直し始めました。
注目したのが、「大頬骨筋」(だいきょうこつきん)です。
こちらは、顔の断面を映したMRI画像です。
顔の正面が画面の上、鼻が矢印の場所にあたります。
大頬骨筋は、この位置。頬の部分にあります。
正面から見るとこの位置。
厚さわずか3ミリほどの頬の筋肉です。
この筋肉がしっかりしていると、頬が高く保たれます。
「(大頬骨筋が)しっかりしていると、頬の形をしっかりと支えてくれるんです。年相応ではない若さの維持のヒミツなのではないかという風に思っています。」(奥田准教授)
実際に映像で見てみると…。
これは20代の女性の顔。
大頬骨筋がしっかりしているので、V字型が保たれています。
ところが60代の女性では、
大頬骨筋が衰えて下がってしまい、台形になってしまいます。
「この筋肉を萎縮しないように、細くなっていかないように、鍛えることが、若々しい顔作りにとって非常に重要だと思います。」(奥田准教授)
でも、顔の奥に潜むこの小さな筋肉。
どうやって鍛えればいいのでしょうか?
その方法を教えてくれるのはこの人。
アニメ「タッチ」でヒロイン役の朝倉南ちゃんの声を演じている、
声優界のレジェンド、日高のり子さんです。(※日高さんの「高」は、正しくは「はしご高」です。)
56歳の今も10代の声を見事に演じます。
「子供のはしゃいだ感じを出すには、やはり表情もはしゃがないといけないので、そういう意味では表情を作ってやっていると思います。」(日高さん)
実は、この若々しい声と、顔の若さには大きな関係があります。
実際、仕事をしている様子を見せてもらうと、確かに表情を大きく使っています。
実はこのように表情を動かすことこそ、
あの大頬骨筋(だいきょうこつきん)を鍛えることにつながるといいます。
日高さんの横顔を見せてもらうと、
確かにたるみのない、すっきりとしたフェイスライン!
そこで、日高さんに奥田准教授の病院を訪ねてもらい、
大頬骨筋を調べてみます。
初公開!
声優界のレジェンドの大頬骨筋です。
40代の2人の女性と比べさせて頂きました。
3人の厚みに注目すると、
一番上の日高さんが最も厚くなっています。
実は日高さん、表情をよく動かすために、日ごろからトレーニングを欠かさないのだとか。
そのトレーニングは、大頬骨筋を鍛えて、顔を若く保つ奥の手に違いありません!
気になるその方法は、生活術でご紹介します!