美肌を育てるのは、菌

2018年10月8日(月)総合 午前8時15分~ 午前9時28分

めざせ!美顔スペシャル

 


美肌を育てるのは、菌


今日お届けするのは、
めざせ!美顔スペシャル!

さっそく訪れたのは、横浜にある化粧品メーカーの研究所。
肌の美しさを保つカギを教えてくれるのが、研究員のマッカーシ・ビアンカさん。

オーストラリアから1年前に来日し、紫外線ダメージの研究をしています。

ビアンカさんにダメージ肌の最新研究からわかったことをうかがいました。

「夏の終わりの今は肌のダメージが溜まっています。
季節が変わる前に、夏のダメージをしっかりケアすることが大切です」(ビアンカさん)


夏の影響がなぜ秋になった今なお問題なのか。

ビアンカさんが見せてくれたのがこの映像。
肌を守ってくれるバリア機能を担う「表皮」です。

ブドウのような黒い粒の1つ1つが、細胞の核。
きれいに整った形をしています。

一方、右側の画像は、夏の日差しをたった40分浴びた皮膚。
この細胞の核、完全に形が崩れてしまっています。

つまり、それだけバリア機能が失われてしまったということ。

こうしてバリア機能が下がると、肌の水分がどんどんと失われ、
表面がめくれ上がった状態になります。

つまり、これから乾燥が強くなる冬を迎える前に、ダメージを受けた肌の対策が肝心。

そのためには…
しっかり保湿ケアをして、乾燥から肌を守ることが重要だと、ビアンカさんは言います。


さて、世の女性のみなさんは、この夏の終わり、どのような肌の状態になっているのでしょうか?

まずは街に出て、水分量の調査をします。

目標は43%。
それ以下だと乾燥肌という判定です。

街行く女性に協力してもらい、
一部だけメイクを落としてもらって測定しました。

22人に測らせてもらった結果は、平均39%。
43%を下回ってしまいました。

カサカサに乾いた肌…。
どうすれば、潤いのある瑞々しい美肌になるのでしょうか?

実は、この水分量を保つ新しい手段が、いま注目されています。

肌の常在菌研究の第一人者で皮膚科医の出来尾格(できお・いたる)さんを訪ねました。

美肌を育てるのは、菌です。
私が、美肌菌と名付けたある菌がありまして、それがすごく大事なんです。」(出来尾さん)

お肌の水分量にどのように細菌が関わっているのでしょうか。

私たちの顔の表面には、5種類から7種類、
数にして1,000万から10億の細菌が住み着いています。

そのなかで、美肌効果を持っているのが、この菌。
表皮ブドウ球菌といいます。別名「美肌菌」

なぜ、美肌菌なのか?

「美肌菌は、グリセリンという物質をたくさん分泌していまして、それで肌を保護して水分を保ってあげるような作用があります。」(出来尾さん)

このどろりとした液体が、グリセリン。

水分を保つ保湿成分で、化粧品にも多く使われています。
この美肌菌は、私たちの皮膚で、せっせとグリセリンを作っては、分泌しているのです。

美肌菌がすんでいるのが、皮膚の一番外側にある角質層付近。
その表面だけではありません。実は、内側の隙間にも潜んでいます。

つまり、肌の表面だけでなく、
化粧品が届きにくい内側にも、グリセリンを届けてくれるわけです。

では、このありがたい美肌菌、どれくらいの数いるものなのでしょうか。
番組スタッフが出来尾さんに調べてもらったところ、
その数、1平方センチメートルあたり440個。

出来尾さんのこれまでの調べでは、ほとんどの人は、1平方センチメートルあたり数百~数千個の菌を持っているといいます。

 

では、出来尾さんが知るこれまでの最高記録はどれくらいなのか?

番組では、調べさせてもらったのは、美容家のIKKOさん!

そのサンプルを出来尾さんの元に持ち込み、調べてもらいました。

すると、IKKOさんの美肌菌の数は、
1平方センチメートルあたり36,000個でした。

「これまで100人近く調べてきましたけれど、36,000という数字はダントツで1位になります。美肌菌は、多ければ多いほど、肌に潤いを与えます」(出来尾さん)

美肌菌は、いったいどのように肌に良い効果を与えているのでしょうか?

「まず1つはグリセリンを出すので、肌が直接潤う。2つ目は抗菌ペプチドというのを出して、悪玉菌をやっつけてくれる。それから、肌の表面の悪玉菌の栄養素をとってしまい、外から悪玉菌が肌に取り付かないようにするなど、他にもいくつか良い効果があります。」(出来尾さん)

どうしたらIKKOさんのように、その菌をたくさん飼うことができるんでしょうか?

増やし方を知りたいですよね?

独自の方法で美肌菌を増やそうと挑戦している場所を訪ねました。

長崎国際大学との共同研究で、ある化粧品を開発した企業です。

こちらの白い粉は、本人から採取した美肌菌を培養によって大幅に増やし、フリーズドライにしたもの。
完全なオーダーメイドです。

その理由は、他人の美肌菌を使うことが難しいためだと、
東京工科大学応用生物学部教授 野嶽勇一さんはいいます。

「微生物は、その人個人を識別できるといわれるぐらい、個人個人で特徴が違うように認識されています。他人の美肌菌は、別のものという認識になりますので、定着するという観点からすると、なかなか難しいのではないかと思います。」(野嶽教授)

そのため、この化粧品は、
一人一人専用のものを作らなければいけません。

使う時は、水で戻して使います。

乾燥肌に悩んでいた研究員も、テストのため、自分の美肌菌で試してみました。

こちらで使っている測定器では、60以下が乾燥肌と判定されます。
1か月続けた結果、4.5ポイント上昇。
乾燥肌から脱出です!

ただし、お値段は、
完全オーダーメイドの化粧品のため、半年分で、36万円!

うーん、やっぱり、お手軽な方法を知りたいですよね。

そこでチャレンジしたいのが、もっと手軽な育菌生活。

元AKB48の野呂佳代さんが、
2週間の育菌生活にチャレンジしてくれることになりました。

挑むのは、美肌菌の数36,000個の女王IKKOさんです。


さっそく出来尾さんが勤めているクリニックで、現在の野呂さんの美肌菌の数を調べます。

なんと、1平方センチメートルあたり20,000個!

これだけいれば、打倒IKKOさんも、十分に期待できそうです。

野呂さん、
美肌菌を増やす具体策を出来尾さんから授かりました。


さっそく、翌朝から実行です!

まず、朝の洗顔で重要なのは、「洗顔料」を使わないこと。
理由は美肌菌が流されてしまうから。

夜の洗顔は、外から帰った時は汚れを落とす必要があるので、洗顔料を使ってOKです。
ただし、ごしごしこすらず、泡洗顔で!

そして、美肌菌を育てる2つめのポイントは、寝る前にありました。
野呂さんが始めたのは、ストレッチです。続いて、腹筋も始めました。
そう、就寝前にやるのは軽い「運動」。

野呂さん「めっちゃ暑い。けっこう今、汗ばんできた!」

その汗が実は美肌菌が夜に食べるエサになるのです。

赤い丸は、角質層のなかに残っている美肌菌。
黄色が皮脂です。
水色の汗が残っていれば、その2つをエサとして、
就寝中に美肌菌はゆっくりと増えていくのです。

 

そして、3つめのポイントは究極の秘策!

番組スタッフが届けに行ったのは、ヨーグルト。

出来尾さんのお勧めは、ビフィズス菌入りだそうです。

このヨーグルトのフタを開けてみると、
上にうっすらと液体が浮かんでいます。

これ、ホエー液といって、ヨーグルトから染み出した成分です。

「ヨーグルトに含まれるホエーのなかには、乳酸菌が作ったものがたくさん入っていて、美肌菌を増やすと考えています。乳酸菌のホエーを塗ることで、美肌菌が増えると考えています。」(出来尾さん)

これ、今まで捨てていませんでしたか?
でも、こうしてドライタイプのパックを浸すと…

出来尾さん推薦、ヨーグルトパックの完成です。


出来尾さんの指導では、
1日5分から10分週に2回ほど、このパックをします。


まれに肌に合わないこともあるので、
事前に皮膚にたらし、痛みやかゆみがないか確かめるテストを忘れずに。

野呂さんにはこの育菌生活を2週間、続けてもらいました。

さあ、36,000個の美肌菌女王IKKOさんを超えることはできたのか!

結果はこちら。なんと28,000個!

IKKOさんには届きませんでしたが、1.5倍ほど増えました。

「20,000ぐらいまでいく人は、大人でもちらほら、見るのですが、28,000に届く人は、普通にはいません。ヨーグルトパックは、上澄み液のほうが、乳酸菌の作ったものが濃縮されているので、その効果を感じやすいです。また、肌は自分自身でベストのコンディションを作れるような性質を持っているので。あまり石けんを使い過ぎないほうが、普通は肌のためにはいいと思います。」(出来尾さん)

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