口臭の発生源は舌だった

2018年9月11日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

気になる口臭 すっきり解消の王道と裏ワザ


口臭の発生源は舌だった


口臭と舌の関係を長年研究してきたのは明倫短期大学 副学長 宮﨑秀夫さん。

舌の構造に口臭発生のカギがあると考えています。

これが舌の表面の様子です。
意外にデコボコしていることがわかります。

映像提供:中城基雄

さらに拡大すると、とげが飛び出しているような構造をしています。これが細菌には好都合。

画像提供:PPS

「菌はベロの上、ほおよりも上あごよりも、ベロのデコボコした表面に取りつきやすいため、大体単位面積あたり、測定すると4倍多いといわれています。」(宮﨑副学長)

細菌はデコボコを利用して増殖していきます。
その結果、苔のように表面を覆っていきます。
これを専門的には舌苔(ぜったい)と呼びます。

舌苔が厚すぎないかどうかの判断材料は、色。
普通なら赤い舌が、白っぽかったり黄色みを帯びていると舌苔が厚いというサインです。

画像提供:千葉大学和漢診療学 並木隆雄


宮﨑副学長は2008年、舌苔が口臭の発生源ではないかという仮説のもと、ある実験を行いました。

成人6人の口臭を測定したところ、平均の値は、
歯垢を取り除く歯周ケアを行っても、ほとんど変化しませんでした。

ところが、舌苔のクリーニングも行ったところ、口臭が51%減少したのです。

舌苔を除去することによって、臭いは落ちる!とのことで、専門の歯科医に舌苔の除去、クリーニングを見せてもらいました。

クリーニングには専用の舌ブラシを使用します。

優しくなでるように力を入れすぎないのがコツです。

自分でやりたいと思う人が注意しないといけないのは、やり過ぎ。
逆に舌を傷つけてしまうおそれがあります。

舌苔の細菌に詳しい岩手医科大学教授の岸光男さんに注意点を聞きました。

「ベロ掃除する人はきちょうめんな方だと思うので、やり過ぎに注意していただきたい。」(岸光男教授)

宮﨑副学長には、具体的な方法をアドバイスしていただきました。

「まず、どこをブラシかけないといけないのかというと、舌の奥のほうです。

清掃する時には、準備が必要です。
まずベロを外へ出してください。
鏡で見て一番てっぺんの部分がきれいな、溝が見えて、その奥はとても触りたくないようなクレーターが見えますが、その辺が一番たまっています。

毎日する必要はありません。ベロの赤みの色が見えないときにやります。
粘膜ですから皮膚と違ってごしごしこすって取れるわけにはいかないですし、そもそも全部は取れません。
菌が根を張っているんです。それよりもむしろ、白くて厚みを持ったときに、ブラシをかけましょう。
そうすることによって、空気が入ります。すると、口臭を作る菌が生育しにくくなります。」(宮﨑副学長)


今回、番組では、ブラシによるクリーニング以外でも、舌苔を減らすことはできないか、実験を行いました。
協力してくれたのは、漫才コンビ、フリーサイズのオカン山口さん。
実は、日頃から自分の口臭に不安を感じていました。

そんな中、最愛の娘から衝撃の、「ママ、口臭い」発言が。

そんな山口さんの舌を見せてもらうと…
おー、結構白いですね。

そこで山口さんにあるチャレンジをしてもらいました。

すると、白かった舌が9日後には、この通り。

彼女は一体何をしたのでしょうか?

山口さんに指導をしたのは、中国南京中医薬大学 臨床教授 王強さん。
中国の大学で伝統の中国医学を長年研究し日本にやって来ました。

中国で長年受け継がれて来た中国医学で、舌を診て頂きました。

「カラダの水の代謝はちょっと弱いかな。」(王さん)

ポイントは、中国医学でいう"水の代謝"だといいます。

王さんは、山口さんが正すべきアドバイスをしたためてくれました。
その中心は、食生活。酒と油っこいものがやり玉にあがりました。


山口さんは、飲み歩きが大好き。中大好物は冷たいビールと唐揚げ。


「一番良い方法は休肝日を設ける。」(王さん)

しかし、山口さんが「ビールや唐揚げが欲しい時は?」
と聞いたところ、
「外食する場合は、大根おろしとか大根のサラダをまず注文してください」とのこと。

王さんによれば、大根は、中国医学でいう「水の代謝」を助けてくれるのだそう。

さらに王さんが勧めたのは小豆ハトムギです。


こうして始まった山口さんの舌をきれいにする9日間のチャレンジ。

今日の朝ごはんは、小豆とハトムギとお米のおかゆとトウガンとシイタケのみそ汁です。

小豆とハトムギのおかゆは、毎日欠かさないのがルール。

山口さんはきちんと、朝晩食べ続けました。

また、王さんからもらった煎じ茶も飲み続けました。

中には、むくみに効果のあるキノコの一種ブクリョウや、消化機能を高めるソウジュツなど8種類の生薬が入っています。

チャレンジの中盤、4日目。

久々の飲み会では、王さんのアドバイスに従って、いつもなら唐揚げといきたいところですが、大根サラダを頂いてから唐揚げです。

そして、遂に最終日の舌の状態は、こんな感じです。
最初の日の舌と比べ、本来の赤みが戻ってきています。

「中国医学でいう"水をさばく"という効果がある食材を、使っていました。水の流れを良くするということでいうと、大豆とも同じような効果はあると思います。」(亀山准教授)

「選んでいる食材がいいと思います。しっかりかまないと食べられないような、飲み込めないようなものが増えてたと思います。かむことによって唾液が出ます。さらに、口の中を掃除していくという効果もあります。両方の効果があったと思います」(宮﨑副学長)

 

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