赤血球はしなやかさが命

2018年7月31日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

増やせ!元気でかわいい赤血球


赤血球はしなやかさが命



元気でかわいい赤血球の条件は、色だけではありません。

もう1つ必要なのは、赤血球のしなやかさ

まずは、このビックリ映像を御覧ください。

左の丸いものが赤血球。
大きさは、8マイクロメートル。
真ん中にあるのは、毛細血管と同じ3マイクロメートルの細い管です。

その細い管を、ぐにゃりとまがって…
なんと通過!

赤血球は、自分より小さな場所に入っていけるしなやかさを持っているのです。

これは、実際に毛細血管をうつした映像。
赤血球は、自らを折りたたんで通過しています。
この時、酸素を受け渡しているのです。

 

では、このしなやかさがないと、どうなるのか?
下の赤血球は、硬い赤血球です。


赤血球が硬くなると、摩擦が増えるため、通過に時間がかかります。
つまり、毛細血管をスムーズに通れなくなるのです。

赤血球が硬くなる原因を研究してきたのが九州大学教授 丸山徹さん。

 

硬くなる原因は、ずばりコレステロールだといいます。

「生活習慣で、コレステロールが高い、中性脂肪が高い方は、赤血球の膜に影響がありますので、赤血球の膜が硬くなります。赤血球がしなやかさを失ってしまうというわけです。」(丸山教授)


なぜ、コレステロールが増えると赤血球のしなやかさが失われるのか?

その要因は、赤血球を覆っている細胞膜にあります。

 

血液中にコレステロールが増えると、赤血球の細胞膜にどんどん取り込まれます。


コレステロールは、硬い構造をしているため、増えると膜全体が硬くなってしまうのです。

 

このように赤血球が硬くなると、毛細血管の隅々までたどり着けず、酸素が運ばれにくくなります。

 

すると全身の代謝が低下し、カラダが疲れやすくなってしまうのです。

・・・・・・


どうすれば赤血球を、しなやかにすることができるのか?
その答えを知る人物とは…。

水泳、自転車、そして長距離走。
トライスロンの選手たち。
リオ五輪で代表選手として活躍した佐藤優香選手です。

 

実は、佐藤選手、あるものを食べて赤血球をしなやかにしているそうです。

答えは、さば! 

でも、どうしてさばなのでしょうか?

 


実は、さばやいわしなどの青魚には、EPAという脂肪酸が含まれています。

このEPAが赤血球をしなやかにするんです!

 

 

こうして毎日、魚を食べている選手たちの血液を記録してきたのが、リオ五輪日本代表監督の飯島健二郎さんです。

特別に選手たちの血液データを見せていただきました。

 

 

血中のEPAの割合を示す数値です。
佐藤選手の数値は上昇を続け、現在は0.78。
4年前のなんと2倍になっています。

 

 

摂取したEPAは、血中から赤血球の細胞膜に取り込まれます。


EPAは、コレステロールと違い、柔らかい構造をしているため、EPAが増えると膜が柔らかくなるのです。

 

その結果、選手たちのカラダは、効率的に酸素を運べるようになり、持久力がアップ
練習量を増やしても疲れにくくなったそうです。


この佐藤選手のデータを丸山教授に見ていただきました。

「0.7や0.8のレベルというのは、驚異的だと思います。日本人の一般的な平均で、0.4あればいいかなというところです。若い方についていえば、0.3、0.2台の方もよく見ます。非常に素晴らしいと思います。」(丸山教授)


私たちもEPAをしっかりとって、佐藤選手のような数値を目指せば、より美肌に近づくのです。

「EPAをふんだんにとっていると、4か月ぐらいには、明らかにしなやかな赤血球ができてくると思います。微少循環というか、血の巡りが良くなりますから、スタミナがアップします。顔色が良くなったり、くまが少しなくなったり、アスリートでなくても感じると思います。お肌の健康、お肌の新陳代謝などにも、いい影響を当然与えますので、いわゆるアンチエイジングにもなろうかと思います。」(丸山教授)

EPAというのは、どれぐらいとればいいんでしょうか。

丸山教授によると、1食でアジの開きであれば2枚
さばの塩焼きなどであれば1枚
さば缶だったら1缶ぐらい、とのことです。

NHKオンデマンド

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