おやつを食べて痩せた!

2018年7月17日(火)BSプレミアム 午後10時00分~ 午後10時59分

徹底調査!衝撃のおやつダイエット


おやつを食べて痩せた!


1日の楽しみと言えば、「おやつ」ですよね。

こちらは東京港区のIT企業です。

 

おやつ好きの女性社員の声にこたえようと、おやつ専用のスペースが用意され、いつでも食べることができます。その数は100種類以上。


でも、気になること、ありますよね。
おやつを食べれば、当然太る。それが今までの常識。

 

しかし、今、逆転の新常識が生まれています。
なんと、おやつはダイエットの味方にできると言うのです!

 

にわかには信じられないかもしれません。

でも、それが真実なら、誰もが試したいはずですよね?

おやつダイエットを熱烈に推薦している人がいると聞いてやってきたのはとある病院。


日本抗加齢医学会の専門医・日比野佐和子さん。

 

なぜ彼女がおやつダイエットを推薦するのか。
それは、見事な成功者を知っているからです。

何を隠そう、ご本人!
そう、日比野さんはおやつで15キロのダイエットに成功したのです。

 

これは7年前、おやつダイエットを始める前のお姿。体重は71キロでした。
それが、おやつダイエットを始めると、1年で56キロに。
それ以来、その体重をキープしています。

 

リンゴだけダイエットや、スイカだけダイエット。
こんにゃくダイエットに、キャベツダイエット…と、39種類ものダイエットに挑戦した日比野さんですが、どれも長続きしませんでした。

 

その末にたどり着いたのが"おやつダイエット"だったのです。

「7年間体重をキープしていますが、おやつもとり方によっては全然太らないです。」(日比野さん)


しかし、おやつを食べて痩せる。
しかも、その後も太らない
そんなうまい話、誰にでも起こり得るのでしょうか・・・?

・・・・・・

そこで、番組恒例の大実験です!

 

今回の実験には、あえて、これまで様々なダイエットに挑戦するも、
リバウンドしてしまった女性たちに参加してもらいました。

 

参加者には、2週間、3食に加えて毎日おやつを食べてもらいました。

 

そして、2週間後、体重を測定。すると、驚きの結果が次々と!

 

この女性、実験開始のときが64.5キロ。
それが2.2キロマイナスの62.3キロ。


最も痩せたのはこの方、2.9キロの減量に成功しました。
実際、見た目もスッキリしていますよね。

 

なんと参加者4人、全員に体重の減少がみられました。

 

それにしても、おやつを食べてダイエットにつながるなんて、
どんなカラクリになっているのでしょうか。

 

食事に加えて、おやつも食べて、なぜ痩せるのか。

実は、食べ方にヒミツがあるのです。

参加者のひとり、田谷さんを訪ねました。

 

もともと田谷さんには、おやつ習慣はなく、これまで1日3回の食事をしっかり食べるという食生活を守っていたそうです。

それが、今回の実験で、必ずおやつを食べるようにしたところ、ある変化があったと言います。

これはおやつダイエット中の田谷さんの夕食の様子です。
おかずのメインは、サバとワカメの酢みそあえ。

 

そしてソーセージともやしの炒め物。ご飯も食べます。

 

田谷さん、着々と食べていきますが…
夕食を残してしまいました。

 

実は田谷さん、おやつを食べた2週間、夕食を4回残しました。
おやつダイエットを始める前には、残すことはあまりなかったそうです。

 

他の参加者も、食事を残すようになっていました。

映像からそれぞれの1日全体の食事のカロリー量を計算してみました。
おやつを食べていなかったときは、この数字。

 

結局、4人のうち3人で、1日の摂取カロリーに減少がみられたのです。

 

おやつダイエットの成功者、日比野さんも、同じ体験をしたそうです。

「おやつをちょこちょことることによって、満腹感が得られるので、ドカ食いがなくなりました。」(日比野さん)

こうしたおやつダイエットの効果を裏付けるのが、イギリスの大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンが発表した研究です。

 

2015年、男女2,400人を対象に食事の回数と1日の摂取カロリーの関係を調査しました。

左が1日の食事回数が3回以下で済ませたグループ。右は6回以上です。

1日の摂取カロリーは6回以上の人たちのほうが14%少ない
という結果に。

 


肥満度を示すBMIも調べたところ、やはり
6回以上の人たちが、1.5ポイント痩せていたのです。

 

この不思議な逆転現象はなぜ起きるのか。

慶應義塾大学教授 伊藤裕さんは、その鍵は血糖値にあると言います。

「お腹が空くというわれわれの空腹感は、基本的に血糖が下がることで感じるわけですが、おやつをちょこちょこ食べることによって、それほど極端な低血糖を感じなくなるので、ドカ食いを防げるということがあると思います。」(伊藤教授)

血糖値とは血液中にあるブドウ糖の量のことです。
食事をすると、その栄養分の一部がブドウ糖になって、血液中に流れ込みます。
そのため、食事のたびに、血糖値は上昇します。

最も典型的な1日の変化をグラフにしました。
食事のあと、血糖値は上昇し、そのあと下降。これを繰り返します。

正常な場合、振れ幅は、上は140、下は70が目安。
この血糖値の変化が、人の空腹感と深い関係にあります。

 

例えば、ダイエットのために朝食を抜く人、いますよね。
そんな人のグラフは、朝食をとらないため、朝からずっと低い値が続きます。

この時間が長いほど、強い空腹感をもたらします。
その結果、次の食事で、ドカ食いを引き起こして血糖値を急上昇させてしまうのです。


急上昇した血糖値は、さらなる問題を引き起こします。
一度高くなった血糖値は、その後急降下します。
そして、さらに低い血糖値にしてしまいます。

 

そのため、次なるドカ食いを再び招くという悪循環になりがちなのです。

こうした低い血糖値が長く続くのを防ぐのが、おやつです。
参加者のひとり、田谷さんで、おやつの効果を調べてみました。

上は、1日3食だけ食べていたときの血糖値のグラフ。
下は食事に加えておやつを食べていたときの血糖値のグラフです。
食事に加えておやつを食べた時のほうがなだらかになっています。

 

2つのグラフにそれぞれ田谷さんが空腹を感じ始めると考えられる80の値に線を引いてみます。

1日3食のみのときは、その線を下回ったのは、1日で1.5時間ありました。
3食に加えておやつを食べた日は、それが45分にまで減少していたのです。

 

田谷さんだけでなく、他の参加者も、
食事に加えておやつを食べたときのほうが、なだらかになりました。

 

こうしたおやつダイエットの背景について、慶應義塾大学教授の伊藤さんにうかがいました。

1. おやつによる満腹感が結果としてドカ食いを止める
「やはりちょこちょこ食べていると、常に何かお腹の中にものが入っている状態になる。ある程度個人差がありますが、いわゆる満腹感、自分はモノを食べている状態であると感じることができるので、その結果、それほどお腹が空いて、たくさん食べようとする気持ちにならずに済んでいると思います。」

2. ドカ食いを防げば、血糖値の乱高下を防ぐことができる
「われわれのカラダは、高血糖と低血糖のどちらも困るので、ある一定の範囲に入れたい。昼にドカ食いする、量もたくさんそれも一気に食べることになると、血糖が一気に上がってしまいます。そうすると、カラダがこれはまずい、こんなことをしたらカラダが悪くなってしまう、とすごく頑張って、なんとか血糖を下げようとするあまり、頑張りすぎるのです。そして勢いあまって、下げようとする力が強くなり、どんと下がってしまうのです。」

3. 血糖値の乱高下を防げば、血管と体質へのダメージを減らせる
「すごく高い血糖になったり、あるいは乱高下したとき、それが血管を直接的に痛めています。そして血管が悪くなっていき、これを繰り返していくうちに、同じもの食べても太りやすくなる、そういう体質に変わっていく。そのためドカ食いの問題だけではなくて、われわれのカラダにとってもこういうやり方は、よくありません。」(伊藤教授)

 

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