ダイエットの強い味方「オメガ3」

2017年4月6日(木)BSプレミアム午後9時00分~9時59分

スプーン1杯の魔法 食べるアブラの極意


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私たちの周りには、たくさんの種類の食べるアブラがあります。
いずれもカロリーは、大体1g につき9Kcal だと言います。

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そこで問題。

同じカロリーなら、たくさん食べれば同じように太るのでしょうか?

京都大学教授・河田照雄さんがある実験を行いました。
成長期のマウスを2つのグループに分け、大人として成熟するまでの10 週間、違ったアブラを使ったエサ食べさせて、太り具合を比較したのです。

1つめのグループにはラード。もう1つのグループには、謎のアブラを添加しました。もちろんカロリーは同じにします。

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どちらのマウスも成長するにつれて体重は増えていきましたが、途中から、その体重の差がどんどん開いていきました。

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10 週間後。Aのマウスの体重は、標準より20%ほど増加。
ところが、謎のアブラを加えたB のマウスの体重は、A のグループより15%ほど少なかったのです。

カロリーは同じでも、太りにくいアブラがあるのです!

太りにくい謎のアブラの正体、それはオメガ3!

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実は、食べるアブラは大きく4つのグループに分けられます。※以下、主成分による分類です。

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1つめが飽和脂肪酸
バターや牛肉など肉類全般に含まれるアブラです。

2つめがオメガ9
オリーブオイルや豚肉・鶏肉などに多いアブラです。

3つめがオメガ6
トウモロコシや大豆など植物性のアブラの多くが含まれます。

そして今回の主役、オメガ3
エゴマ油やアマニ油も含まれ、魚に多いアブラです。

 

しかも、これら4つのグループは、大きく2つに分けられます。
それが「体の中でつくれるアブラ」「体の中でつくれないアブラ」です。

 

つまりオメガ3オメガ6は、食べないとどんどん足りなくなっていくのです。

とはいえオメガ6は、調理などにたくさん使われているので、私たちは過剰摂取気味

では、オメガ3はどうでしょうか。

実際に食べている量を年代別に調べてみると…。

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 ※1 日あたり 2005 年および2006 年「国民健康・栄養調査」主な脂質摂取量の50 パーセンタイル値より作図

どの年代の人も、これまで推奨されてきた1日の目標値に全く足りていないという驚きの状況

それは、オメガ3の熱に弱いという性質も原因のひとつにあります。

不足がちなオメガ3、積極的にとりたいですね!

 


 さて、その上手な摂取方法を考えるために、ある実験を行いました。
ご協力いただいたのは、番組にもご出演いただいたニッチェの近藤さんです。

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近藤さんのお腹の中をのぞいてみると…

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取材協力:PL東京健康管理センター

青い部分が皮下脂肪、赤い部分が内臓脂肪
平均的な女性(右)と比較してみると、その差は一目瞭然です!

特に悪いのは、血中の中性脂肪の値189mg/dl。基準値(30~149mg/dl)の上限を超えています。

そこで、スプーン1杯のオメガ3のアブラを毎日とるということにトライしてもらいました。

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このオメガ3のアブラには、毎日とる上で便利な点があります。それは無味無臭であること。その特徴をいかし、このアブラをさまざまな物にかけて食べてもらいました。

オメガ3は熱に弱いという性質がありますが、みそ汁に入れるくらいは問題ありません。

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守るべきは1 日1 回スプーン1 杯[小さじ1(5ml)]。
それ以上はとらないようにし、カロリーオーバーに注意します。

とっても食生活が荒れていると評判だった近藤さん。
一体どうなることかと思っていたら…
1か月後。驚きの結果が!

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今回行った実験では、中性脂肪値の低下以外にも、体重がマイナス2.6Kg、さらにお通じがよくなる花粉症が軽減するなどの効果も本人には感じられたそうです!

慶應義塾大学教授・伊藤 裕さんのコメントより

オメガ3は腸の炎症も抑えてくれるので、おそらくそれによって荒れていた腸が回復し、腸内細菌が出てきたのでは。同じオメガ3でも、アブラによってその人に合う・合わないがあると思います。今回実験に使ったエゴマ油が、たぶん彼女の体に合っていたのではないでしょうか

麻布大学教授・守口 徹さんのコメントより

オメガ3を毎日少しずつ継続してとっていることが大事です。急に飲んだだけでは効果はありません。また、オメガ3で代謝された成分はアレルギーを抑 えてくれることがわかっているので、花粉症の改善についてもオメガ3の摂取が影響をもたらした可能性はありますね

NHKオンデマンド

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