番組詳細 今までのバリバラにもどる

 

9月20日(金) O.A 再放送 9月24(火)深夜0:30〜

  • エンタメ
  • テーマ「映画」
    第1回 バリシネマ祭
    ゲスト:杉田かおる、乙武洋匡、松本ハウス 

実はたくさんある障害者が登場する映画。今回はそんな中から、選りすぐりを紹介する「バリシネマ祭」開催!バリバラのメンバーがとっておきの作品を持ち寄りプレゼン対決。最もバリアフリーな映画「バリシネマ祭グランプリ」に選ばれるのは一体どんな映画か!?

 

今回の名言

  • 「不謹慎って、大事なこと」
  • (乙武洋匡 先天性四肢切断)
  • …車いすの男性とその介助者の友情を描く映画の1シーンから、介助者が障害をネタにしてふざけるシーンを紹介。ただ単純な不謹慎は良くないが、障害者に対して型にはまったような対応や建前的な行動について、問題提起をした。実は、その部分だけを取り出すと不謹慎なのだけれど、関係性や雰囲気を考えると、その方が良いということも少なくない。個を見て考えることを示唆した名言。
  • 「障害者も健常者もみんなエロいんですよ」
  • (大西瞳 義足のランナー)
  • …車いすラグビーのドキュメンタリー映画「マーダーボール」。その中で、選手がナンパをしているシーンを紹介しての発言がこちら。元も子もない言葉ではあるが、同じであるという心理をズバッとついた大胆な名言。
  • 「見てる側が勝手な想像して勝手にリミット決めてる」
  • (山本シュウ)
  • …何事も触れ合ってはじめて分かることや、判断できることは多い。特に障害にまつわる話や出来事の場合、それが顕著に現れる。それを、逆説的に否定した名言。
  • アフタートーク
  • 「人間力なんです! ひとそのものを見てほしい」(ハウス加賀谷)
  • ゲスト 杉田かおるさん 乙武洋匡さん 松本ハウス(松本キック、ハウス加賀谷)さん

収録おつかれさまでした! 今回は「映画から障害を考える」バリ・シネマ祭。あらためて障害者の登場する映画がこんなにたくさんあるなんて驚きでした。中でも、乙武さんのおすすめ映画『最強のふたり』、これはぜひとも視聴者の方に見てほしいですね。泣いて笑って、そして感動必至!
乙武 「そうですね。でも僕自身としては“感動”という見方ではなくて、“ああ、そうそう”という感想で、共感がいっぱい詰まった映画だったんですね。 僕が『五体不満足』 からずっと伝えてきていることはこの映画でのメッセージと同じだし、僕がふだんから築いている友人関係がまさにフィリップとドリスのような関係だったので、それが嬉しかったですね」

乙武さんはこの映画の中に障害者と健常者がフラットに付き合えるヒントがあるのでは、おっしゃっていましたが、いわば乙武さんとマネージャーさんは『最強のふたり』では?
乙武 「いや、ひどいふたりです(笑)」
一同 「(笑)」

杉田 「おふたりもそうだと思うけど、パートナーシップというのはやっぱり大事だな、とあらためて思いましたね。タレントでも、マネージメント次第で力を伸ばせることがあるので」
杉田さんは今回、審査員でのご出演でしたが、いかがでした?
杉田 「偏見の多い審査でスミマセン(笑)。自分が演技者なので、どうしても演技するひとを見てしまいましたね。体が不自由である、ということがドラマを作りやすくさせている、ということはあると思うんですが、だからこそ俳優としても腕の見せ所というか」

なるほど。松本ハウスさんはいかがでしたか? ご紹介いただいたのは『人生、ここにあり!』 でした。これはイタリアのバザリア法(精神科病院を廃止した法律)以降の興味深い映画でした。
加賀谷 「最初、この映画を見たときは考えられない! すごい!と思いましたね。精神(障害)のことを扱っている映画はたくさんありますけど、こんなにコメディタッチなものはあんまりないと思いますし、あーなるほどな!というのが分かる映画なんですよね」
キック 「“私にとって彼らは労働者なんだ!”というセリフが印象的でしたね。その言葉は、ひとを(障害の部分ではなく)ひとりの人間として見ている、ということで。それぞれの特性を見つけていく、という」
加賀谷 「あと、(統合失調症の)僕が当事者として共感したセリフがあって。それは“俺たちはバカじゃないんだ!クレイジーなだけさ!”って。かっこいいでしょ!」
一同 「おー」

それでは、今回の映画特集でなにか気がついたことってあります?
杉田 「番組を通して、いろんな角度からひとを総合的に見ていかないといけないんだな、って。そして、ひととの付き合い方をもういちど考えなおさないといけないと思いましたね」
一同 「うんうん」
加賀谷 「結局は…そのひと自身が持っている人間力、なんだよね…」
杉田 「(笑)」
キック 「…人間力ってなんだろう?」
加賀谷 「それは…NHKでは載せられませんよー!」
キック 「またそれか(笑)」
加賀谷 「いや、やっぱり、ほんとに人間力なんです! ひとそのものを見てほしいとすごい思います。精神障害っていうと枠に、はまったイメージがあるんですよ。それを助長するようなニュースもあるし。でも、まずひとそのものを見て接してほしいなと思うんですよ。身体障害者とは違って、精神(障害)には、あいまいさがあるゆえの苦しさもあると思うんですよ」
キック 「それ、最近ぼくがよく言ってることなんですけどね…」
乙武 「えっ、パクリ?」
加賀谷 「そうです!(笑)」

キック 「まず、そのひとを見てから障害を知る、ということが大切だと思うんです。まず障害ありきで接するのではなく」
杉田 「うんうん」
乙武 「あと、今回の企画で示唆的だなと思ったのは、日本映画がひとつも選ばれなかったことですよね。フランス、アメリカ、イタリアの映画ですよね。日本で障害者が出演している映画って、どこか一面的であったり、感動を無理矢理呼ぼうとしてしまうところがあると思う。当事者としてバリアフリーな映画だな、と思えるのは、ブラックユーモアだったりコメディタッチだったりエロティックだったり。それが俺らのリアルだよね、と思えるので。だから、それを選ぼうとすると自然と海外の映画になってしまう。だからこの企画でもし第2回目、第3回目があるなら、日本映画が割り込んで欲しいところですね」

今回の映画を通して、という企画はこれまでのバリバラとは少し切り口が違って、広がりのあるテーマでしたよね。切断ヒーロー列伝、なんてこの番組ならではのコーナーもあったりと。
乙武 「当事者の僕でさえ笑っていいのかな(笑)?って。切断ヒーローって…(笑)。でも、これまでは(障害を)基礎的なところから知っていただく、ということに重点が置かれていたと思うんです。そこから広がって、今後ますます今回のような新たな切り口を設定してもらえると、障害者と接点がないひとにもっと間口が広がると思いますね」

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