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特別展「ポンペイ」

紀元後79年、イタリア、ナポリ近郊のヴェスヴィオ山噴火により、厚い火山灰の下に埋もれた都市ポンペイ。約1万人の人びとが暮らした都市の賑わいをそのまま封じ込めたタイムカプセルともいえる遺跡は、1748年の再発見以来、多くの観光客を魅了しています。
本展はポンペイ出土の主な優品を所蔵するナポリ国立考古学博物館の全面的な協力のもと、日本初公開を含む約150点の名品を紹介。ポンペイ最大の邸宅「ファウヌスの家」などの一画を再現するほか、遺跡の臨場感あふれる高繊細映像など、2000年前にタイムスリップできる空間演出もお楽しみいただけます。高度な文明と豊かな暮らしを今に伝える貴重な出土品や映像を通して、古代ローマ都市の繁栄とそこに生きた多様な人びとの実像に迫ります。

●開催概要(福岡会場)

会期:2022年10月12日(水)~12月4日(日)
会場:九州国立博物館[太宰府天満宮横]
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)、毎週金・土曜日は午後8時まで夜間開館(入館は午後7時30分まで)※夜間開館の実施については、九州国立博物館ホームページ(※NHKサイトを離れます)でご確認ください。
休館日:月曜日(ただし、11月28日(月)は開館)
主催:九州国立博物館・福岡県、ナポリ国立考古学博物館、朝日新聞社、NHK福岡放送局、NHKエンタープライズ九州、西日本新聞社、西日本新聞イベントサービス
共催:(公財)九州国立博物館振興財団

お問合せ:九州国立博物館、ハローダイヤル:050-5542-8600(午前9時~午後8時/年中無休)
公式サイト:https://pompeii2022.jp/
※クリックするとNHKサイトを離れます


防災の視点からの特別展「ポンペイ」の見どころ

NHK二宮徹 解説委員に聞く

明日をまもるナビ「被災前日から考える」(2022年1月16日深夜 NHK総合テレビ放送)から

二宮徹解説委員
二宮徹解説委員

ポンペイは、イタリア・ナポリの南にある世界屈指の遺跡です。私も2度訪れたことがあります。

ポンペイの街なみとヴェスヴィオ山
ポンペイの街なみとヴェスヴィオ山

約2000年前(日本では弥生時代)、ポンペイはたった1日で壊滅しました。
今回の展示は、当時の豊かな生活と文化、そして災害の恐ろしさが伝わってくるものになっています。

パン屋の店先

これはパン屋の店先を描いたフレスコ画です。真ん中にある黄色い丸いものがパンです。

炭化したパン

絵に描かれているようなパンの実物が、炭化してそのまま出土しました。切り分けやすいように切れ目が入っているのがよくわかります。


女性犠牲者の石膏像

これは亡くなった人の姿を石膏で固めて再現したものです。遺体が何メートルもの火山灰で埋まると、長い年月を掛けて肉の部分が分解されて、空洞になって骨だけ残ります。その空洞の中に石膏を流し込むと、このように遺体の形が亡くなった瞬間の姿で現れます。再現された遺体が現地にはたくさんあります。
火山灰に埋もれ、亡くなった瞬間の姿を見ることで、災害の恐ろしさ、生々しさが伝わってきます。
実はポンペイでは、噴火の数日前から地震があったとされています。しかしそれを噴火と結び付けたり、噴火に備えたりする人はおそらくいなかったのでしょう。

災害の怖さとは、日常が一瞬でなくなって壊されてしまうところです。
特別展「ポンペイ」は、「災害は日常と隣り合わせ」だということがよく分かる展覧会でもあるのです。

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