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防災グッズ 何を用意したらいいの?

自然災害から命と暮らしを守る情報をお届けしている「明日をまもるナビ」。これまで番組に寄せられた質問は150件以上!その中で多かったのが、防災グッズなど「備え」に関するものでした。そこで今回は災害に備えるために何を用意すべきか、ズバリお答えします。

この記事は、明日をまもるナビ「防災の知恵 あなたの質問に答えます」(2022年10月16日 NHK総合テレビ放送)の内容をもとに制作しています。

これだけは知っておきたい、防災グッズをそろえるポイント
▼国が紹介しているリストなどを参考に、小さいお子さんや高齢者がいる場合は、それぞれの状況に合わせて必要なものを加える。
▼他の用途にも使えるウェットティッシュなど多機能なグッズが、災害時には役に立つ。
▼非常持ち出しグッズは、すぐに必要なものを上のほうに収納する「高低差収納術」でリュックにいれる。


必要な防災グッズってなに?

まず最初にご紹介するのが首相官邸がホームページで呼びかけている家庭での備え。避難のときに必要な防災グッズです。

「避難の際に持ち出すもの」首相官邸ホームページより
「避難の際に持ち出すもの」首相官邸ホームページより
「避難の際に持ち出すもの」首相官邸ホームページより

【参考】
首相官邸ホームページ
「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!」

※NHKサイトを離れます

小さいお子さんや高齢者がいる場合は、それぞれの状況に合わせて必要なものを加えましょう。

この他にも、あれば役に立つ防災グッズを防災士の砂田ひとみさんが紹介します。堅苦しく考えがちな防災を、主婦の目線で伝えてくれます。

あると便利① 料理用ラップ

けがの手当てもできますし、体に巻いてもいいです。食器などを洗わなくて済むように上に敷くなど、用意しておくといろいろ用途が広がります。

料理用ラップ
料理用ラップ

あると便利② 携帯トイレ

水が使えないときにありがたいアイテムです。ホームセンターなどで購入できます。

携帯用トイレ
携帯用トイレ

多くの種類がある携帯用トイレ
多くの種類がある携帯用トイレ

あると便利③ アイマスク

避難所生活で少しでもリラックスできるように用意しておきましょう。

アイマスク
アイマスク

防災グッズ収納のコツは“高低差”

必要なものをあれこれ用意すると、防災グッズは結構な量になります。これらを整理してリュックに収納するコツがあるんです。

リュックに収まるの?

キーワードは“高低差”。すぐに必要なものはリュックの上のほうに収納すると、すぐ取り出せます。

防災グッズ収納のコツ

【上のほう】水や生活用品、救急セットなどすぐに取り出して使いたいもの
【真ん中】ラジオやライト充電器などいざという時役に立つ便利グッズ
【一番下】食料や着替えなどの衣類

収納する前に、もうひと工夫。
トイレットペーパーは芯を抜いて平らに」
着替えは圧縮袋に入れて丸めておく」
こうすると場所をとりません。

トイレットペーパーは芯を抜いて平らに
トイレットペーパーは芯を抜いて平らに

着替えは圧縮袋に
着替えは圧縮袋に

また、食料は食料、薬は薬など、ひとまとめにして袋に入れるとスムーズに収納できます。

これらの袋を縦に並べると取り出しやすくなります。

袋は縦に並べると取り出しやすくなる
袋は縦に並べると取り出しやすくなる

横に重ねるより縦に並べた方が、リュックの中で無駄なスペースができにくく、取り出す時も簡単なんだそうです。

防災リュックは玄関の近くに保管
防災リュックは玄関の近くに保管

防災グッズをリュックに収納できたら、すぐに避難できるよう、玄関の近くに保管しておきましょう。


専門家がおすすめする防災グッズ

明日をまもるナビの「防災の知恵」を監修している永田宏和さんが、さらにおすすめの防災グッズを紹介します。

NPO法人プラス・アーツ理事長 永田宏和さん
NPO法人プラス・アーツ理事長 永田宏和さん

革の手袋

災害時の作業で、がれきの除去や割れた家のガラスを処分するときに、軍手だと釘などが刺さることがある。より安全に作業をするには皮の手袋が役立ちます。

革の手袋
革の手袋

ヘッドランプ

夜に物資を運んだり人を助けたりするときに、ヘッドランプがあると作業を止めずに済みます。

ヘッドランプ 暗やみで両手が使える
ヘッドランプ 暗やみで両手が使える

口腔ケア用ウェットティッシュ

口内の汚れを取る衛生用品。歯磨き代わりに歯を拭くもので、元々は体が不自由なお年寄りの方のための介護用品です。災害時に水道が止まって歯ブラシが使えないときに使用します。
アルコールが入っていないので、歯磨き以外の用途にも有効です。

口腔ケア用ウェットティッシュ
口腔ケア用ウェットティッシュ

マッチ/ライター

災害時には電気とガスが止まるので、火をつけられる物があると便利です。

マッチやライターもあると便利
マッチやライターもあると便利

最新の停電対策グッズ

被災して在宅避難する場合、電気が使えないのは大きな問題です。「自宅が停電になり、携帯電話の充電が切れないか心配」といった、非常時の電源に関する質問が多く寄せられています。そこで最新の停電対策グッズを紹介します。

充電式クーラーボックス

事前に充電しておくと、メーカーの情報では17時間ぐらい食品など冷やすことができ、冷蔵庫の代わりになります。

充電式クーラーボックス
充電式クーラーボックス

携帯用充電器

携帯電話には電池式の充電器が便利です。最新のアルカリ乾電池は10年持つので保存にも便利です。

乾電池式充電器
乾電池式充電器

ソーラパネル付きポータブル電源

電池では動かない家電を使いたい場合、近年注目されているのが「ポータブル電源」です。基本1500ワットで最大出力1800ワット。電子レンジも動かすことができます。さらに、ソーラーパネルで充電できるタイプもあります。

ポータブル電源
ポータブル電源

ソーラーパネルで充電できるタイプもある
ソーラーパネルで充電できるタイプもある

足こぎ発電機

手回しの充電器は知られていますが、これは足でペダルをこいで発電します。 スマホであれば、1分間こぐと1パーセント充電できます。バッテリー残量の少ないときに少しずつ充電して使います。

足こぎ発電機
足こぎ発電機

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