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避難の極意(地震編)

どこに住んでいても危険のある地震列島・日本。そして地震は前触れもなく襲ってきます。そのためにはふだんからの「備え」、いざというときの「心構え」、そして危険が目前に迫る中で「命を守る方法」を知っておくことが大切です。これまで番組などで紹介した地震による災害に関する情報から再構成してお伝えします。


室内の危険から命を守る対策

この項目は、明日をまもるナビ「大地震 揺れからのサバイバル」(2021年5月16日 NHK総合テレビ放送)の内容をもとに制作しています。

突然の大地震。建物自体が倒壊しなくても、家の中には揺れによって引き起こされる危険がたくさんあります。ケガをするだけでなく、場合によっては命に関わることもあるのです。

室内の地震のイラスト

①家具の配置を見直そう

家具は倒れても命にかかわらない安全な場所に配置してから固定するのが大事です。ドアの近くに家具を置くと、ドアが開かなくなるので注意しましょう。

②倒れた家具をすぐに起こさない

大きな地震は何度も続けて起きることがあります。すぐに起こすとまた倒れてしまう危険性があります。

③逃げ込みスポットを確保する

寝室やリビングなど長く滞在する部屋では、いざという時に逃げ込めるスポットを確保する。1~2秒でたどり着ける安全な場所を家族全員が覚えておくこと。

④寝室にスニーカーを用意

寝室にスニーカーを用意しておけば、家の中が散乱したなかを歩いてもケガの防止になります。外出先から家に入るときも靴は履いたままで!

⑤寝るときはカーテンを閉める

大きな揺れでガラスが割れ、室内に飛び散るのを防ぐために、寝るときはカーテンを閉めましょう。

【関連記事】
必須!防災グッズをチェック(2)揺れから命を守る9つのアイテム


耐震性のあるマンションでは「在宅避難」

この項目は、明日をまもるナビ「在宅避難」(2021年4月18日 NHK総合テレビ放送)の内容をもとに制作しています。

長期化することが多い震災時の避難生活。都市部では、自宅が居住可能であれば、避難所に行かずに慣れ親しんだ自宅で生活を続ける「在宅避難」を自治体などが呼びかけています。

港区マンション震災対策ハンドブック~在宅避難のすすめ~概要版
港区マンション震災対策ハンドブック~在宅避難のすすめ~概要版

慶應義塾大学准教授の大木聖子さんは、「高層マンションは比較的、耐震性があって倒壊する恐れが少なく、たくさんの人が住んでいるので、みなさんが一か所に避難すると避難所がパンクしてしまいます。なるべく家族と自宅にとどまるといい」と勧めています。

【関連記事】
密を防ぐ避難の基本は「分散避難」(災害によって違う避難生活を解説しています)


帰宅困難でも「すぐには帰らない」

この項目は、明日をまもるナビ「帰宅困難 そのときあなたは?」(2021年7月4日 NHK総合テレビ放送)の内容をもとに制作しています。

東日本大震災時に首都圏で起きた「帰宅困難」問題。鉄道を使って長距離通勤する人が多い日本の大都市なら、どこでも起こりうる問題です。そうした場合に備えて知っておきたい新常識、それが「帰らない」ことです。

都市防災が専門の東京大学大学院教授の廣井悠さんが2つの理由を説明します。

①いたる所で火災が発生したり、余震で看板などが倒れてくるなど、二次災害に巻き込まれる危険性がある。
②人が一斉に帰ると大渋滞になり、救急車や消防車の活動を阻害する。

また、人々が密集状態になると心配される現象が「群衆雪崩」です。1人が倒れると雪崩を打つように周囲も転倒し、押しつぶされた人は最悪、死につながります。巻き込まれないために次の点に注意しましょう。

群衆雪崩に巻き込まれないための注意点
群衆雪崩に巻き込まれないための注意点

【関連記事】
命の危険がある“群衆雪崩”とは

3日間(72時間)は待機

いつ帰ればいいのか。推奨されている「待機日数」は「3日間」です。これは1995年の阪神・淡路大震災の状況が根拠。人命救助の現場では災害後3日=72時間がタイムリミットと言われています。その時間内に、消防車や救急車などの緊急車両が迅速に活動できるよう、都市の中で大渋滞を起こさないためです。

職場や学校では3日間待機
職場や学校では3日間待機

「もちろんある程度落ち着いたら3日とは言わず、帰っても良いかもしれません。状況を見極める必要があります」(廣井さん)

一時滞在施設の活用

一時滞在施設

外出先で地震などの災害にあった場合、「一時滞在施設」への避難を考えましょう。庁舎や大規模な体育館など公の施設のほか、企業のエントランスホールや会議室、ホテルのロビーなどがあります。

サポートステーション

サポートステーションの表示シール
サポートステーションの表示シール

徒歩帰宅者などのために、コンビニやファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどに「災害時帰宅支援ステーション」「災害時サポートステーション」というマークが表示されています。これらの施設では災害時に水やトイレ、災害情報などを提供してくれます。


津波発生時の「自動車避難」は危険

この項目は、明日をまもるナビ「津波からの避難」(2021年5月23日 NHK総合テレビ放送)の内容をもとに制作しています。

東日本大震災での津波被害
東日本大震災での津波被害

東京大学大学院特任教授の片田敏孝さんは東日本大震災で起きた津波発生時の自動車避難の教訓から、3つの注意点をあげています。

①自動車避難は原則禁止

車は渋滞すると身動きがとれなくなる。津波の避難は基本的に車を使わないようにしましょう。

②キーをつけたまま路肩に停車

運転中に津波に遭遇した場合は、緊急車両や救援車両の通行を妨げないよう、キーをつけたまま路肩に停車し、より高いところに避難しましょう。

③状況次第で自動車避難を

自力で避難できない人がいる場合や、渋滞の恐れがない地域では状況に応じて判断しましょう。


外出先での津波被害から命を守る3つのポイント

仕事や観光、レジャーなどで訪れた土地勘のない海沿いで地震に遭遇した場合はどうすればいいのでしょうか?

外出先での津波避難

①事前に避難場所をチェック

津波ハザードマップなどで事前に危険を知っておくこと。海沿いには津波避難標識があります。「津波避難場所」と「津波避難ビル」の表示が建物の壁などに掲げられています。誘導する矢印も確認しておくことが大切です。

神奈川県葉山町の「津波ハザードマップ」より
神奈川県葉山町の「津波ハザードマップ」より

「津波避難場所」と「津波避難ビル」の表示

②ラジオやスマホなどで津波情報をチェック

ラジオやスマホなどで津波が来るかどうかを素早く情報をチェック。情報に沿って安全な行動をとることが必要です。

③地元の人と声をかけ合いながら避難

地元の人と声をかけ合って、その地域の最もよい避難場所にみんなで迅速に行くことが大切です。

【参考】
日本気象協会「避難の心得(津波編)
※NHKサイトを離れます