この記事は、明日をまもるナビ「大地震 揺れからのサバイバル」(2021年5月16日 NHK総合テレビ放送)の内容をもとに制作しています。
室内の危険から命を守る防災グッズ3点
①つっぱり棒
多くの家庭で利用されている揺れ対策が“つっぱり棒”。取り付ける位置に注意しましょう。
タンスが地震で揺れるとき、手前の部分が支点になるため、手前に取り付けると、揺れたときにタンスとつっぱり棒の間に隙間ができて外れてしまいます。奥に取り付けるのが正しい使い方で、揺れてもつっぱり棒が動きを抑えるため、タンスは倒れません。
注意点は天井板の裏に木材があるところなど、強度の高い部分に取り付けることです。天井に大きめの板をあてることで強度を補うことができます。
家具の下に入れるストッパーを併用すると、さらに倒れにくくなります。
②L型金具
つっぱり棒は強い地震に対して万全ではありません。家具の転倒防止には、壁や柱に直接固定する“L型金具”が最も確実。賃貸の住居でも許可される場合も多いですが、事前に管理者などに確かめましょう。固定する際に大事なのは「倒れてもいい場所」に配置して固定することです。
③滑り止めテープ
本棚をしっかりと固定しても、大地震では本が飛び出してくるので危険です。滑り止めテープを本棚の前端に貼るだけで、本が出してしまうのを防止します。
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室内の危険から命を守る!8つの対策
キッチンが危険!?今すぐできる6つの揺れ対策グッズ
危機管理アドバイザーの国崎信江さんが、大地震が起きると家の中でいちばん危険な場所だと指摘するのがキッチンです。さまざまな対策をご紹介します。
①粘着マットで調理家電を固定する
例えば電子レンジは、重さ20キロ近いものもあるので、足元に市販の滑り止めマットを入れてがっちり固定する。
②指はさみ防止器具で引き出し飛び出しを防ぐ
押すと解除されて開く、子どもの指はさみ防止器具を活用。
③冷蔵庫の扉にストッパー
パチンとはめ込むタイプのストッパーを活用。
④食器棚の取っ手にヘアゴム
ヘアゴムをねじってつけることで、飛び出し防止グッズに。
⑤飛散防止フィルムを棚のガラスに
割れたときにガラスが飛び散るのを防ぐため、飛散防止フィルムを貼る。
⑥滑り止めシートを食器の間に
滑り止めシートを活用。サイズの違う食器の間に挟むと飛び出しにくくなる。
【参考】
ナビ動画「今すぐできる!家庭での“揺れ”対策は?」
《シリーズ・必須!防災グッズをチェック》
必須!防災グッズをチェック(1)家庭の災害備蓄品リスト 10の必需品
必須!防災グッズをチェック(3)災害時の車中泊を快適に過ごすためのグッズ3つ