長井の酒造家 鈴木大介

佐藤憲光さん
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みちのくモノがたり 水を極める~福島の酒造家~
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1分版みちのくモノがたり 水を極める~福島の酒造家~
みちのくモノがたり 二つのふるさとが生んだ酒 ~山形 長井市~
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5分版みちのくモノがたり 二つのふるさとが生んだ酒 ~山形 長井市~

二つのふるさと
その暮らしと文化を未来へつなぐ「酒」

鈴木酒造店杜氏 鈴木大介
鈴木酒造店杜氏 鈴木大介
鈴木大介が杜氏をつとめる鈴木酒造店は、酒どころ福島の浪江町請戸地区で、江戸時代に創業した老舗の酒蔵だ。元は廻船問屋を営んでいたことから、海からほど近い蔵で漁師たちの祝い酒を造り、地元の人々から愛されていた。しかし、2011年の大震災の津波で蔵は全壊。さらに、原発事故に追い討ちをかけられるように避難を余儀なくされた。しかし、絶望的な状況の中、浪江の蔵の酵母が奇跡的に試験場に残っていたことが判明。その時、「一本の蜘蛛の糸が天から目の前に降りてきたような思いがした」という鈴木は、再起をかける決心をした。
譲り受けた長井市の酒蔵
譲り受けた長井市の酒蔵


その後、縁あって巡り合った山形県長井市の酒蔵を譲り受けて事業を再開。最初は、ふるさと浪江町とは全く違う長井の水に苦労したという。だが、この水に鈴木はひかれていった。長井は、“水が集まるところ”という意味からその名がついたほど水に恵まれた土地で、町中に水路が走る。水道水は、地下45メートルの深井戸からくみ上げた天然100%の地下水、まろやかな軟水だ。
従業員も移り住み、2つの故郷の酒を醸す
従業員も移り住み、2つの故郷の酒を醸す
さらに長井では、家庭で出る生ごみをリサイクルして堆肥を作り、農業で土に返す循環システムを実践。市民が一丸となって自然環境を守っていた。こうした土地柄と人々の取り組みに感銘を受けた鈴木は、この土地で愛されてきた銘柄を造ることで、長井に貢献したいと考えた。
その後、鈴木は3年がかりで水質の違いを克服、2017年には、復活させた長井の銘柄で全国新酒鑑評会の金賞を受賞。そんな鈴木を地元の人たちは温かく迎え入れ、市民ボランティアと福島からの避難者が力を合わせて酒米を使るなど、鈴木の酒造りを支えている。2018年には、浪江の水と米で浪江の酒を仕込むなど、浪江と長井、二つのふるさとに深く根付いてきた酒を大切に造り続ける。
鈴木大介さん
宮城県気仙沼市新町
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