【どうする?】コンサート会場で地震
もし、コンサートの最中に地震が起きたら・・・?
そんな設定のもとで行われる避難訓練があると聞き、行ってきました。その名も「避難訓練コンサート」!全国各地で行われているそうです。
1964年の東京オリンピックの開会式でも演奏した、歴史ある東京消防庁音楽隊が奏でる美しい音楽を楽しみつつ、避難訓練まで体験できてしまうとあって、平日にも関わらず300を超す参加者が!
唐突に始まる訓練タイム
ゴゴゴゴゴォ……
音楽に酔いしれていると、突如、不気味な地鳴りのような音が響き渡り、照明が点滅!
ついには、まっくらに!
(((;゚Д゚))) は、はやく外に出なくちゃ!
おもむろに立ち上がろうとした私ですが、暗闇の中、会場スタッフの声が響きます!
「慌てないで!揺れが収まるまで、その場でお待ちください!状況を確認しております!」
「安全確認を行っております!そのまま、しばらくお待ちください!」
な、なるほど。確かに安全を確認してからの方が・・・と思った、その時ッ
ビーッ! ビーッ! ビーッ! Σ(-`Д´-ノ;)ノ コンドハ、ナニッ?!
無機質なアナウンス「ただいま、火災探知機が作動しました・・・」
えええええっ(涙目)!もう、いやぁぁぁっ!早く外に出してぇぇぇ!
・・・となってしまった私。これは本来、ダメな態度だそうです。
避難の心得は?
「一人が慌ててしまうと周囲の人にも影響してしまうこともあるので、まずは落ち着いて。大きな会場の多くには、避難マニュアルというものがあります。係員さんの指示に従って、冷静に動くことが重要です。」
東京消防庁音楽隊の前田剛さんは言います。
東京消防庁音楽隊の桐島有紀さん(左)と前田剛さん(右)
前田さん「まず、自分の身の安全を守り、それから“落ち着いて”避難してください。」
・・・はい。
避難訓練は、会場にとっても◎
この会場にも避難マニュアルがあり、スタッフの皆さんは普段から訓練を重ねているそうです。しかし、実際にお客さんを入れた状態での訓練は今回が初めて。
実際の災害時の状況に近づけて訓練するために、いくつかの工夫がされていました。たとえば、地震が本当に発生すれば、観客だけでなく、スタッフたちもすぐには動けないだろうと想定。今回の訓練でも、誘導を開始するまでに時間をおくことにしたのです。
避難フローは正しく機能するのか。訓練を通じて確認し、参加者から寄せられた疑問やコメントを踏まえて、改善に努めていくそうです。
実際に参加してみて
確かに私は小心者ですが、ここまで自分がテンパるとは思ってもいませんでした。「とりあえず早く外へ!」と焦ったものの、誘導に従って大正解でした。
そのおかげで「どこへ避難するべきなのか。火事が発生したのはどこか。どう逃げるのがベストなのか」を把握することができ、結果的により安全で効率的に行動することができたように思います。
“狭いところに大人数”というシチュエーションは、コンサートに限らず日常生活でもよくあることだと思います。今回の経験をしたことで、万が一なにかあっても、少し(だけ)気を強く持って対応できそうな気がしています。
「避難訓練コンサート」、あなたの住んでいる地域でも行われる機会があれば、ぜひ参加してみてください☆