【花は咲く】音の魔術師・菅野よう子☆降臨
こんにちは。Web担当・花です。
「花は咲く」の撮影で、インタビューした全選手が口をそろえて言っていたことがあります。
それは、
「歌唱指導がすごくって、ついつい、ノセられて歌っちゃった~」
ノセたのは、この方。
「花は咲く」を作曲した菅野よう子さんです。
菅野さん(左)と、ノセられる阿部友里香選手(右)
17日(日)に放送されたメイキング映像にも登場。選手の持つ潜在能力を、言葉たくみに、そして全身を使って引き出します。
某アミューズメントパークのネズミも驚きの表現力の菅野さんと、佐藤圭一選手
カラオケが好きな選手も、苦手な選手も、なんだかとっても楽しそう。見ている私まで、歌いたくなってしまいました。
今回は、そんな菅野さんに “突撃!へんてこインタビュー” です。
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― みなさん、とても菅野さんの指導を楽しんでいらっしゃいましたね!
そうですか?嬉しいですね。
練習をして、段階を追ってうまくなっていく、ということが細胞に入っているのか。「ここを直して」って言ったら、次は必ず直っているんですよね。アスリートの方たちの特徴が見えましたね。
― 「花は咲く」の作曲は菅野さんですが、当時、どのような気持ちで作られたのかお聞きしてもよいですか?
最初は私自身がどう感じていいのか、どう考えていいのかわからないっていうくらい混乱した気持ちだったので、とにかく「私は今も元気でやっています」というのを、この世にいなくなった人たちに伝えるというような気持ちで作っていました。
宮城県仙台市出身の菅野さん。作詞の岩井俊二さんも同市出身。
― ちょっと話長くなるんですが、良いですか?
え、ええ。
― 今回、いろいろな撮影に立ち会ったのですが、パラリンピック・アルペンスキーの村岡選手と本堂選手の会話が印象に残っています。おふたりは友人同士なのですが、本堂選手の歌の撮影を、村岡選手がご覧になっていたんです。
シリアスに歌う本堂選手のファーストカットを見て、村岡選手がこう言ったんです。
「笑ったらいいのに」って。
そしたら本堂選手も「そうだね」と笑顔で歌い始めて…。でも「笑ってもいいのかなぁ?」とも話していて。さっきお答えいただいたような気持ちで作られた「花は咲く」ですが、笑って歌ってもいいですか?
もう是非!是非笑ってください!
自分が今感じている気持ちをそのまま出してもらえることが、私が願っていることです。大災害とかつらいことがあると、おもんぱかって笑っちゃいけないのかなっていう風に感じたり、大きい声で歌ったら失礼じゃないかなって感じる方が多いと思うんですけど、そういうのを忘れる時があってもいいなというのが、私が作った時の気持ちです。
なので
深刻にならずに、
真剣に。
それが復興につながっていくといいなと思います。
― 良かった!本堂選手の歌、すごく素敵なんですよ。
いまだに多くの人が「花は咲く」を歌って、応募してきてくれます。日本だけでなく、世界から送られてきています。
そうなんですよね。いろんな人の「花は咲く」を聞きました。ブラジルとかパキスタンの方とか。
こんなに歌われるとは想像していませんでした。
いまだに、いろんな国で3月11日になるとこの歌を歌っているというお便りを今もいただくので、私も本当にうれしいです。そして、そういう気持ちは必ず被災地の方たちにも伝わっていると思います。
今回、歌っている方と歌ってない方がいらっしゃるんですけど、歌っていない方も、表情とか花の持ち方ですごい演技をされているんですね。繊細な仕草から選手の気持ちを感じてもらいたいと思います。歌っている方は、もちろん歌声を聞いてくださいね。
ー どうもありがとうございました。
菅野さんが、大量のエネルギーを消費して指導した「花は咲く~ピョンチャンバージョン~」は、6月22日(金) 深夜2時~[総合](実日・23日(土))放送!
※ ワールドカップ期間中につき、放送時間が変更になる場合があります。
深夜2時、お楽しみに!