3月8日は国際女性デー 男女一緒に考えたい"女性活躍"とは?
2022年3月4日(金)

3月8日は「国際女性デー」。日本はジェンダーギャップ指数が156か国中120位で、男女格差が大きい国とされています。この格差は女性だけが努力して解消する問題ではありません。性別問わず一人ひとりが自分らしい人生を歩んでいけるように。みんなで一緒に、ジェンダーギャップについて考えてみませんか。
目次
1.これは格差?差別?日本の「男女平等」を考えよう
■世界各地の男女格差 日本は156か国中120位

社会進出をめぐる世界各地の男女格差に関する2021年の調査発表で、日本は依然として政治参加や経済の分野で大きな格差があるとして、156か国中120位になりました。「世界経済フォーラム」は、例年、政治参加、経済、教育、それに医療へのアクセスの4つの分野で、各国の男女格差を調査しています。
■"本人の夫"注目にモヤモヤ 都議選からジェンダーギャップを考える

「奥さんの選挙をサポートして偉いね」東京都議会議員選挙に立候補した妻の選挙運動に"本人の夫"というタスキをつけて応援した夫に寄せられた賞賛の言葉です。でも、その横にいた候補者本人は、複雑な思いがこみ上げてきました。「立場が逆だったら、こんなに褒められただろうか...」定数127人中、史上最多の41人の女性が当選した2021年7月の都議会議員選挙。女性候補たちの選挙戦で何が起きていたのでしょうか。
■「縮まらない男女格差 女性の政治参加を」(くらし☆解説)

2020年に行われたアメリカ大統領選挙。初めての女性大統領の誕生となるかも、注目点の一つでした。世界ではすでに女性がトップに立っている国も増えていますが、日本は女性の政治参加が各国と比べて大きく見劣りしているということです。女性が活躍する世界の例を見ながら、日本の今後について考えます。
■どうなくす?職業のジェンダーギャップ

2.海外では首相が産休も ジェンダー平等の最前線
■特集 世界でもっとも男女平等な国(3)声をあげた女性たち ジェンダー平等への道のり

女性活躍推進が叫ばれる中、まだまだ男女格差が大きい日本。いったいどうすればその格差は埋められるのでしょうか。そしてそもそも目指すべき理想の姿とは?「世界ジェンダーギャップ指数」10年連続1位のアイスランドを取材。「世界でもっとも男女平等な国」の暮らしの実態と、これまでの歩みからヒントを探ります。(取材は2018年に行いました)
■首相だけど、産休とります!

南半球の島国・ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相。彼女に、世界中のメディアが注目しました。2018年、第1子の出産を控える中、それにあわせて産休を取得する予定だったためです。1国のリーダーが産休をとるのは世界初。「首相」と「母親」、ふたつの道を両立させたいという決意の裏には、どんな思いがあったのでしょうか。
3.ジェンダーギャップ解消! 地域で進む挑戦
■ドキュメント "ジェンダーギャップ解消"のまち 理想と現実

「ジェンダーギャップ」の解消を進めようと、兵庫県・豊岡市では2021年4月に「ジェンダーギャップ対策室」を立ち上げました。就職や進学で地元を離れる女性のうち4人に1人しか戻らず、人口減少が進む背景にジェンダーギャップがあると考えたのです。しかし。政策の旗振り役だった市長が選挙で敗北。取材のなかで聞こえてきた人々の"本音“とは。「ジェンダーギャップ解消」という理想を掲げた街の、3ヶ月の密着記録。
■#女性活躍 NHK政治マガジン

NHK政治マガジンでは、女性活躍に関連する最新情報をチェックできます。
4.本当の"女性活躍"って?ユニークな取り組みも
■女性が能力を発揮できる職場とは?

いま関心を集めているのがこれまでの「思い込み」を打ち破る意識改革です。ユニークな体験型研修を導入した企業や、「無意識のバイアス」を社員に気づかせるテストなど。模索を続ける企業の現場に密着します。
■他者の靴を履いてみる~無意識の偏見を克服するヒント~

今、世界的に注目されるのが「無意識の偏見」の解消です。「女性は気配りができる」「シニアは頭が固い」といった、私たちが知らず知らずのうちに抱いている偏見...。今回、ジェンダーギャップをテーマに、社会心理学の手法で「立場入れ替わり」実験を実施。夫と妻、会社の社長と平社員...自分と異なる立場の生活や仕事を体感し、自身の無意識の偏見に気づいたとき、人はどう変わり、課題をどう改善するのでしょうか。
■"都合のいい女"なんかいない 女性落語家の挑戦

私たちを楽しませてくれる「落語」。一方で、女の人が登場する話を素直に楽しめないことも...。酒飲みで働かない夫を支える妻、見ず知らずの人と結婚することになる娘...「落語の中の女の人、ちょっと都合よすぎない??」演じ手として、同じような違和感を抱きながら、古典落語の改作に挑む女性落語家・入門12年目の林家つる子さん(34)に、"女性目線の落語"にかける思いを聞きました。