NHK戦争証言アーカイブス

特集 広島原爆 ~きのこ雲の下で何が起きていたのか~

原爆が投下された直後、巨大なきのこ雲の下では何が起きていたのか。
その惨状を記録した写真が、世界でたった2枚残されています。
いずれも投下3時間後に、「御幸橋」(みゆきばし)という橋の上で撮影された写真です。

写真提供:中国新聞社 撮影:松重美人

写真に写る生存者

御幸橋は壊滅地帯のすぐ外側、爆心地から2.3キロに位置し、火災をかろうじて免れました。そのため、街の中心部から逃れてきた人々が最初に一息つくことができた場所だったのです。写真にはそうした人々の姿が数多く写っています。

取材を進めて行くと2枚の写真に写っている女性と、橋のたもとに座っている男性が、今も健在であることが分かりました。河内光子さんと坪井直さんです。