平成16年度の放送
沖縄の記憶・家族の別れと再会
放送:7月18日(日)午後11:10〜翌午前0:30(80分)
6月23日は沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる「慰霊の日」です。沖縄は、あの太平洋戦争末期の悲惨な地上戦から、59年目を迎えます。
今回は、戦後の沖縄に取材したドキュメンタリーを2本放送します。さまざまな事情から別れ別れになった家族や、沖縄戦をきっかけに思いもかけない運命をたどった家族を記録した番組です。

■ぐるっと海道3万キロ
「涙で書いたラブレター 〜沖縄・恋の交差点〜」(約30分)

 1987年(昭和62年)3月16日放送
「ぐるっと海道3万キロ」は、昭和60年から3年間続いた紀行スタイルのドキュメンタリー番組です。番組タイトルは、日本列島の海岸線を一筆書きで一周するとその距離がおよそ3万キロになることから付けられました。海の恵みを受けながら生きてきた日本人の姿と、時代の移り変わりを記録した100本あまりのシリーズです。その中から1987年 ABU(アジア放送連合)テレビ賞受賞の「涙で書いたラブレター 〜沖縄・恋の交差点〜」をお送りします。

沖縄市(コザ)の恋文横丁にはかつて多くの翻訳事務所がありました。戦後ここでアメリカ兵と日本人女性の間に数々のロマンスが生まれました。この番組では、沖縄の女性やその子供たちが、戦地や本国に去っていった夫や父を思う姿を描いています。

【制作スタッフ】
○撮影: 吉田秀夫
○音声: 平子一平
○編集: 鈴木良子
○構成: 寺園慎一
○制作: 冨沢 満

■ドキュメンタリー「ある帰郷」(約40分)
 1968年(昭和43年)3月23日放送
戦後23年もたって、思いもかけないことがありました。沖縄戦のさなかで戦死したとされていた男性が実は生きていたことが判明したのです。彼は沖縄で結婚し、6人の子供がいました。その一方で、故郷である瀬戸内の島にも妻と子を残していました。カメラは、男性の23年ぶりの帰郷を追います。

NHK沖縄の前身である沖縄放送協会(OHK)が設立されたのが昭和43年12月。それまで沖縄ではNHKの番組が放送されることがほとんどありませんでした。このドキュメンタリーが沖縄で放送されるのは、今回初めてのことです。

【語り】
中西 竜

【制作スタッフ】
○撮影: 葛城哲郎/加藤良一
○音声: 玉造仁一
○編集: 鈴木良子
○効果: 福島雄一郎
○調整: 鈴木 誠
○構成: 工藤敏樹
○協力: 沖縄総局 鹿児島放送部 因島通信部

●今回スタジオで流れる音楽は、番組のテーマ曲「瞳を閉じて」(作詞・作曲 荒井由美さん)を、この番組のために新たに編曲しなおしたものです。 編曲は五木田岳彦さんです。
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