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鉄道フォトライター 矢野直美のおススメ鉄道旅 「門司港駅」

投稿時間:2019年10月24日 11:00

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門司港駅

 全国を鉄道で旅してきたフォトライター・矢野直美さんが、「みちしる」の動画の中から、日本各地、おススメの鉄道・駅舎・車両を紹介していきます。今回は、福岡県北九州市の門司港駅です。大正3年、ヨーロッパの駅を参考に作られた、レトロな雰囲気が漂う駅舎です。


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矢野直美

 北海道札幌市在住。国内外を旅しながら写真を撮り、文章をつづる「フォトライター」。鉄道旅をこよなく愛することから「鉄子」の愛称でも呼ばれる。著作に『汽車通学』『ダイヤに輝く鉄おとめ』『おんなひとりの鉄道旅』など。

門司港駅

 なんて美しい駅舎でしょう。

 門司港駅に訪れるたびにそう思います。これまでに10回以上は足を運んでいますが、不思議といつも初めて目にしたかのような新鮮な感動をおぼえます。駅舎として初めて国の重要有形文化財に選ばれた特別なたたずまいがそうさせるのでしょうか。太陽の下ではネオ・ルネッサンス様式の造形美が際立ち、夕暮れどきの明かりに照らされる姿はなんともノスタルジックです。

 周辺は「門司港レトロ」として歴史的建造物を生かした町づくりがなされ、関門海峡へと走る全長約2.1㎞の観光トロッコ列車が運行しています。潮風を感じながらの鉄道旅は楽しく、終着駅「関門海峡めかり駅」から徒歩圏内には門司と下関をつなぐ「関門トンネル」があります。海底に伸びるトンネルは上と下に区切られ、上は車道、下は徒歩で海を渡れます。この「人道トンネル」の途中には門司が位置する福岡県と対岸の下関の県境があり、それぞれに片足を置けば文字通り「二県にまたがって」という面白い経験ができます。

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ネオ・ルネッサンス様式の造形美が際立つ駅舎