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鉄道フォトライター 矢野直美のおススメ鉄道旅 「下灘駅」

投稿時間:2019年9月30日 09:55

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下灘駅

 全国を鉄道で旅してきたフォトライター・矢野直美さんが、「みちしる」の動画の中から、日本各地、おススメの鉄道・駅舎・車両を紹介していきます。今回は、愛媛県の予讃線・下灘(しもなだ)駅です。瀬戸内海に沈む夕陽が有名な駅です。


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矢野直美

 北海道札幌市在住。国内外を旅しながら写真を撮り、文章をつづる「フォトライター」。鉄道旅をこよなく愛することから「鉄子」の愛称でも呼ばれる。著作に『汽車通学』『ダイヤに輝く鉄おとめ』『おんなひとりの鉄道旅』など。

■下灘駅

 いつまでもずっとここにいたい。

 そう思う駅があります。四国を走るJR予讃線の下灘駅。高台に位置する駅からの眺めが素晴らしく、列車を降りてホームに立つと、目の前に瀬戸内が広がります。ベンチに座って海と空を見つめ、耳に届いてくる波の音を耳にしているだけで心地よさを感じます。

 一面に青色の世界が広がる日中、茜色と藍色のグラデーションに染まる夕暮れどき、どの瞬間も絵になり、下灘駅は夕日の名所としても知られています。太陽の動きによって少しずつ色を変えてゆく空と海を見つめているだけで時間を忘れてしまいます。

 無人駅ですが、駅の横にある花壇には四季折々の花が咲き、駅舎内には周辺の観光案内図や写真などが飾られています。そんなふうに地元から愛されて大切にされているのも下灘駅の魅力。抜群のロケーションは鉄道ファンはもちろん、県内外のたくさんの旅人を魅了し、秋にはプラットホームでのコンサートが企画され、予讃線を走る観光列車も人気です。

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ホームの目の前に瀬戸内海が広がる下灘駅