2019年09月06日 (金)加藤夏希 ふるさと秋田を語りつくす! 前編


katou_kao2_357.jpg 秋田県由利本荘市出身で「あきた美の国大使」をつとめる加藤夏希さんが「みちしる」の動画を見ながら、ふるさと秋田の魅力を語りつくします。今回は里山に恵みをもたらす「鳥海山」。秋田独特の漬物「いぶりがっこ」。秋田の冬の味覚「ハタハタ」について語ります。

<プロフィール>
 1985年生まれ。俳優、モデル、タレントとして、映画、CM、バラエティー番組など多方面で活躍。2013年には「あきた美の国大使」に就任。秋田の魅力を発信している。2016年に女児、2019年には男児を出産。仕事と子育てに奮闘中。

 

■鳥海山は恵みの山

<2017年放送「秋田県 にかほ市の春」>

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Q 加藤さんご自身も子どものころから鳥海山を見上げながら育ってきたと思うんですけど?

加藤:そうですね。鳥海山があるのが当たり前の風景でしたね。子どものころは、富士山をずっと鳥海山だと思っていました(笑)。山のてっぺんに雪化粧が残っている、すごく形のきれいな山なので、住んでる人にしてみたら「偉大」というか、この山が恵みをもたらしてくれている、というのを実感しながら生活していましたね。

Q 恵みというと具体的に何を?

加藤:水ですね。山がきれいだから湧いて出てくる水もおいしい。水道も通っているんですけど、いまだにうちの実家では鳥海山に行って水をくんで来ています。山の水の方がおいしいし、「天然水はこれだよ」って、親は言っています。

Q へー! 結構大変じゃないですか? たくさん水をくんでくるんですか?

加藤:そうですね。3日に1回行って、くんで戻って来てという生活をしています。

Q 東京出て来たときは、水の違いとか感じませんでした?

加藤:それは思いましたね。水道水の味がまず違うなとか。そもそもお水を買うんだ、とか。それはいまだに信じられないです。私はお水は買わないです(笑)。
物心ついたころからお水を山から持って来てタンクに入れて、というキャンプみたいなことを家でもやってきましたからね。東京のオフィスだとウォーターサーバーがありますが、わが家の方がハシリみたいな、先行ってるんじゃないかと思うくらいですよね(笑)。

Q そういう水のおいしいところだと、お米もおいしいですか?

加藤:そうですね。お米も美味しいと思います。お米の品質の関係もあると思うんですけど、他のお米よりも炊いた時にちょっとふっくら、もちっと仕上がりやすいんです。ちょっともち米に近い感じで炊き上がるので、きりたんぽとかも粘り気が出て作りやすいのかなと思います。
それと、鳥海山の水を使ってご飯を作る家庭の味、母の味がおいしくて、それが山の恵みとつながっているなと感じますね。

 

■あると幸せ いぶりがっこ

<2015年放送「いぶりがっこ」>

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加藤:以前、観光大使の仕事でいぶりがっこ作りを体験したことがあったんです。縛るのをやったんですけど、全然出来なくて。きゃしゃなおばあちゃんの方が力強くギュッギュッって縛っていて。私は全然出来なくて、難しいんだなと思いました。大根のバランスが取れないんですよね。大根の中心を探せない、ズレて落ちてきちゃったりして。

Q いぶりがっこ、食べるのはお好きですか?

加藤:大好きですね。漬物って食事の時にはもちろん出るんですけど、おやつにも出てたんですよ。あと家にお客さんが来た時も、お茶うけで出したりするくらい、家の机に必ず置いてあるものでしたね(笑)。東京に出て来た時には、実家から送ってもらったりしていました。

Q やっぱり恋しい味ですか?

加藤:そうですね、欲しくなりますね。冷蔵庫を開けた時にいぶりがっこの匂いがすると幸せなんです(笑)。燻製になっているので、私はクリームチーズを乗せて食べるのが好きですね。

Q クリームチーズと合うんですか?

加藤:合います、合います。和の食べ物ですけど、洋菓子とも合うし。もちろん、和菓子とも合うし。なんか不思議な存在です。

 

■秋田の味付け

Q 秋田県は東北なので、味付けが塩分多め、しょっぱいんじゃないかというイメージがあるんですけど、実際のところどうですか?

加藤:私のふるさと、県南の方は、甘い味付けなんですよ!甘じょっぱいですね。茶わん蒸しなんて、ものすごく甘いです。栗の甘露煮も入ってるし、甘露煮の汁も入ってるし、プラス砂糖も入っているのですごく甘いんですよ。東京で茶わん蒸しが出た時に、甘くないから、これ絶対ミスってるよ、「味付け忘れてる」ってクレーム入れたことがあります(笑)。お店の人が慌てて「えっ、ちょっと確認しますね」って言って、しばらくすると「いや、これ当店の茶わん蒸しです」って。あれはショックでしたね。

Q ほかには砂糖を使う食べ物はありますか?

加藤:納豆に砂糖を入れます。ポテトサラダを作る時には砂糖を混ぜ込みます。あと、もち米のご飯をちまきみたいにささの葉で包んで冷凍する「ささ巻き」という食べ物があって、解凍して食べる時に砂糖をかけて食べます。シュガートーストはあるけど、シュガーライスは東京にはないんだなって思いました(笑)。本当に甘いもの好きの地域ですね(笑)。

 

■秋田の冬の味 ハタハタ

<2009年放送「秋田市民市場」>

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Q ハタハタはよく食べるんですか?

加藤:よく食べていましたね。わが家では、焼いて、しょうゆマヨネーズを付けて食べていました。たまに、獲れない時期があって値段が高くなると、うちの母親が「高くなってる」って嘆いていました。
動画にも出てきたハタハタの卵の「ブリコ」も甘く煮付けたりして食べていましたね。柔らかく、プチプチとしたなんとも言えない食感がたまらないんです。

Q 秋田の人にとって、ハタハタは特別な魚?

加藤:こんなに小さいのにこんなに美味しい魚って他にはないなって。魚そのものの味を楽しめるんです。
東京でもたまに売ってるんですよ。でも、卵はついてないし、ちょっと身も小さいし、「これじゃないんだよな」と思っちゃうんですよね(笑)

Q 動画では、しょっつるを使ってましたけど、やっぱり料理には欠かせないものですか?

加藤:しょっつる、使いますね。お母さんが使っていました。基本的にはお鍋が多かったですね。私にとってふるさとの味です。

 

■秋田の味

Q 色々と食べ物の動画を見てきましたが、加藤さんにとって秋田の味は何ですか?

加藤:なんだろうな。季節によって、食べるものが違うんですよね。例えば、冬だと鍋だったり、お魚料理が多かったりします。夏になると、私は「ざる中華」って海藻が練りこんである緑色の麺のつけ麺みたいなものがあるんですけど、それが大好きでよく食べます。夏は、それと「ババヘラアイス」を食べる。

Q ババヘラアイス?

加藤:ピンクと黄色の二色のアイスクリームで、名前の由来が、おばあちゃんがヘラを使って盛りつけてくれるので「ババヘラアイス」(笑)。夏になるとあちこち露店みたいなのが出来て、おばあちゃんたちが売るんです。町内会の催しとか運動会の会場近くに、絶対いるんですよ。でも、学校側は呼んでないんですよ。不思議なおばあちゃんたち。バラの花のかたちに本当にきれいに盛りつけてくれるおばあちゃんもいるんですよ。

Q 「秋はこれ」というのはありますか?

加藤:きのこ類とか多く出ますね。私的にはきのこの天ぷらが好きです。田舎によくあることだと思うんですけど、基本的に大きいんですよね。すくすく育っているきのこをほおばれるのがいいです。季節によって景色だけじゃなくて、食べる物も合わせて変わっていくのが、秋田の味わいの一つだなって気がしますね。

 
<秋田のおいしい水。食について熱く語ってくれた加藤夏希さん。後編は、竿燈まつり。大曲の花火大会。横手のかまくらについて語ります。お楽しみに!>

投稿時間:11時00分


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