2019年05月09日 (木)お祭り評論家 山本哲也の 一度は行きたい! このお祭り 「三社祭」(浅草)


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勇壮な本社神輿(みこし)の宮出し

三社祭 ~浅草神社の例大祭~

お祭り評論家・山本哲也さんが、一度は行きたい日本の祭りを「みちしる」の動画の中から選びました。今回は浅草三社祭。三社祭の見どころと参加のしかたを紹介します。

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山本哲也

 1970年大阪府東大阪市生まれ。近畿大学理工学部卒業。お祭り評論家。学生時代に行った青森ねぶたで祭りの楽しさに開眼、以来全国300か所以上の祭り・イベントを訪問。自ら趣味で制作したお祭り情報サイトがきっかけで、旅行雑誌で祭り情報の連載を担当。編集プロダクション勤務を経て、現在テレビやラジオ・雑誌・インターネットなど各種メディアで活躍。一般参加者の視点から、祭りの楽しさ・奥深さを伝えている。

 

■三社祭の見どころ 

三社祭、日曜の朝は早い。
神輿が浅草神社を出発する「宮出し」は午前6時。宮出しを担当する担ぎ手は遅くとも朝3時起きでかけつけます。早朝の神社境内は、担ぎ手と関係者以外は立入禁止で、そのためか境内には独特の緊張感がはりめぐらされています。
三社祭について、よく聞かれることはおそらく、
「どの日のどの行事を見ることがおすすめですか?」
「どうやったら三社祭の神輿を担げるのですか?」
この2つでしょう。
三社祭において、一般の人が見ることのできる主な行事は3つ。金曜日の「大行列」(今年は5月17日)、土曜日の「町内神輿連合渡御(とぎょ)」、そしてこの映像にも登場した、日曜日の「本社神輿各町渡御」です。
「本社神輿」とは神社が直接管理する大きめの神輿のことで、三社祭の場合は浅草神社にゆかりの3柱の神様が「一之宮」「二之宮」「三之宮」と3基の神輿に分かれてお乗りになります。神社を出発した神輿はそれぞれ別々のコースをたどり、浅草の氏子町内を神輿リレーのごとく、順番にかけめぐります。神輿が行くコースは神社公式サイトで事前に公表され、当日は神輿の現在地点がGPSを通じてリアルタイムに示されますので、神輿を探して浅草中をさまよう必要はありません。

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3基の本社神輿 撮影:山本哲也

「町内神輿」は、浅草の44町がそれぞれ持っている神輿のことで、土曜日朝に各町を出発し、お昼ごろに浅草寺本堂裏広場におよそ100基もの神輿が集結、神社でお祓いをうけ、またそれぞれのコースをたどりそれぞれの氏子地区へと戻るというものです。GPS追尾はないものの、100基もの神輿が浅草の街をかけめぐるので、「浅草のどこを歩いても神輿に遭遇する」可能性が高いでしょう。
もし日帰りで、1日だけしか見物に時間をとれないのでしたら日曜日の「本社神輿各町渡御」を、一泊二日の予定で三社祭を見物することができるのでしたら、これに加えて「町内神輿連合渡御」も見ると、三社祭を堪能できることでしょう。
「大行列」は、お囃子屋台・木遣り・びんざさら舞・白鷺の舞などが浅草の街をパレードするものであり、浅草の町並みとともに江戸情緒を体感できるもので、時間が合うようなら見ておきたいです。

■三社祭の参加のしかた
 
2つめのよくある疑問、「三社祭の神輿を担ぐ方法」ですが、大きく分けて3つあります。「三社祭の氏子地区に引っ越しする」、「氏子のお友達・つてを探す」、「神輿愛好会に入会する」です。「神輿愛好会」とは、神輿を担ぐのが好きな人たちが集まる会です。三社祭のみならずいろいろな祭りで神輿を担ぐことができる会のことで、関東を中心にさまざまな会があります。せっかく愛好会に入るなら、三社祭だけではなく、スケジュールがあう限り、いろいろな祭りで担ぐことを強くおすすめします。
お神輿は、地域住民の絆を深める役割があるもの。だから、ひとりでは決して担げないし、仲間と一緒に担ぐことにこそ、神輿の醍醐味があるといえるでしょう。

投稿時間:11時00分


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