2019年04月15日 (月)お祭り評論家 山本哲也の 一度は行きたい! このお祭り 「神田祭」


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神田祭の「神幸祭(しんこうさい)」の様子

神田祭

 お祭り評論家・山本哲也さんが、一度は行きたい日本の祭りを「みちしる」の動画の中から選びました。今回は神田祭。2年に一度行われる神田祭の魅力に迫ります。

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山本哲也

 1970年大阪府東大阪市生まれ。近畿大学理工学部卒業。お祭り評論家。学生時代に行った青森ねぶたで祭りの楽しさに開眼、以来全国300か所以上の祭り・イベントを訪問。自ら趣味で制作したお祭り情報サイトがきっかけで、旅行雑誌で祭り情報の連載を担当。編集プロダクション勤務を経て、現在テレビやラジオ・雑誌・インターネットなど各種メディアで活躍。一般参加者の視点から、祭りの楽しさ・奥深さを伝えている。

 

 

■神田祭の魅力

 神田祭は2年に一度、西暦年でいえば奇数年に大がかりな本祭りが行われ、偶数年には「蔭祭り(かげまつり)」として主に神事がひっそりと執り行われます。本祭りの今年は、5月9日(木)から15日(水)まで、さまざまな神事が行われます。
 神田祭がいつ始まったかは諸説あり、現在のような祭りは江戸時代から始まったとされています。神田神社(神田明神)自体が西暦730年に現在の大手町にて創建されており、神社と祭りは切り離せないものであると考えられるので、その頃から神田祭の原型となる祭りは始まったのではないかといわれています。今でも、平将門の首塚が創建場所付近にまつられており、神田祭のときには供養の神事が執り行われます。
 この映像では神田祭の主たる神事である「神輿渡御(みこしとぎょ)」と「神幸祭(しんこうさい)」について紹介されています。
 「神幸祭」は、神社で神輿やご鳳輦(ほうれん)に神様をお乗せになり、氏子地区をまわって神様のご加護を地域にふりまき、また神社へと戻っていかれる神事のことで、神幸祭は神田祭以外でも多くの祭りにおいて行われている、大変重要な神事です。神田祭においては期間中の土曜日に行われ、朝8時に神田神社を出発、神保町・大手町・日本橋・秋葉原など日本を代表するビジネス街・老舗街・電気街などを通り、夜に神田神社へと戻っていきます。氏子地区の広さには驚くばかりです。

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神輿渡御の様子 撮影:山本哲也

 「神輿渡御」は期間中の土曜日曜に行われ、44もの氏子地区にある大小約100基もの神輿が縦横無尽にかけめぐり、神田神社へと向かいおはらいをうけ、また各町へと戻っていきます。神輿が出るお祭りは全国に多数ありますが、ビジネス街のなかに神輿、電気街(最近はオタク街とも呼ばれていますが)のなかに神輿といった、最先端と伝統とのクロスオーバーが楽しめるのも、神田祭最大の魅力のひとつといえるでしょう。なお、「神輿渡御」と「神幸祭」ともに、本祭りの年にのみ行われます。
 神田祭は長年の伝統を誇り「日本三大祭りのひとつ」にも挙げられる祭りとなっていますが、江戸時代に始まり近年また復活してきた余興的な行列「附け祭(つけまつり)」(神幸祭と平行して行われる)、秋葉原ならではの基盤神輿、人気アニメとのコラボなど、少しずつ実験的な試みを見せ続けています。次の神田祭ではどんな試みがなされるか、目が離せません。

投稿時間:09時55分


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