4~6人で集まり、1時間程度を目安に行います。参加者の年代に応じて、子ども時代や若い頃に放送されていたニュースや番組を視聴してみましょう。そして、視聴の途中や見終わった後に、なつかしい番組や好きだった番組について、番組が放送された当時の思い出や感想を話し合いましょう。また、回想法終了後に、一人一人語られた回想内容を記録しておき、日常の対話にも役立ててください。
手順1視聴する番組を探す
- ・参加者の年代などを参考に、参加者の多くが興味を示す番組を選びましょう。
- ・なるべく古い記憶をたどるために、「初めてテレビをみたのはいつ頃でしたか(何歳の頃でしたか)?」「(テレビが普及した昭和34年の)皇太子さまの御成婚を見ましたか?」等と質問するのも一つの方法です。
手順2番組を視聴する
- ・援助者も一緒に視聴しましょう。
- ・参加者が自然に語る言葉(懐かしい、私はこうだった等)を注意深く聴き、参加者の言葉を繰り返すなどして、話の続きを聴きましょう。
- ・参加者から自発的な発言がない場合、実況中継するように、「○○してますね」「○○が聞こえますね」など、声をかけるようにしましょう。また、いつ、どこで、だれと見た?など質問を投げかけましょう。
手順3視聴後の質問を例に語り合う
- ・映像の終わりに表示されている質問例を参考に話を聞いてみましょう。
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・その他、次のような質問をしてみましょう。
- 登場人物の服装や髪形について
- 登場する乗り物、建物、日用品について
- 当時の暮らしぶりや世相について
- 映像の中で使われている当時の言葉、言い回し、表現について
- 当時の思いや気持ちについて
- 今、その映像を見てどのように感じているかについて
- 指導 来島修志さん
- 日本福祉大学健康科学部リハビリテーション学科助教
※参加者によっては見ていない番組もあるので、いろんな番組を視聴しましょう。
※番組をまねた寸劇やレクリエーションを企画して、楽しんでみるのもよいでしょう。