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認知症・高齢者のために思い出を今に活かす回想法

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回想法とは

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なつかしい物や映像を見て思い出を語り合う回想法は、脳を活性化し情緒を安定させ、長く続けることで認知症の進行予防やうつ状態の改善につながる可能性があるといわれています。そして、高齢者の認知症予防や認知症患者の心理療法、リハビリテーションに活用されています。このページでは、施設や家庭で手軽に回想法を行えるように、昔の番組やニュースの映像と、回想法の手順を示す動画を公開しています。

監修 遠藤英俊さん 国立長寿医療研究センター 長寿医療研修センター長

監修 遠藤英俊さん
国立長寿医療研究センター
長寿医療研修センター長

昔を思い出すことは、高齢者にとって脳機能の活性化に有用です。昔懐かしい楽しい記憶や、つらかった記憶もふだんは記憶の海の底にひっそり眠っています。 しかしひとたび映像や古い写真、古い物をみて、一瞬にして昔に戻ることができます。昔の話を語る相手がいれば尚のこと、楽しく時間を忘れることもできます。 人は皆それぞれの思い出があり、時々それらを思い出すことで、人生も豊かになり、幸せな気持ちになることができます。回想法は、そういった懐かし映像をみて、人と語りあうことで、充実した時間をもつことができます。 一つの心理療法です。昔を思い出し、人と語りあう時に、前頭前野の脳血流が増加することがわかっています。一人ひとりで行う回想法もありますが、集団で行う回想法もあります。 回想法では懐かしい写真や古い物を用意することもありますが、NHKのアーカイブスを利用して、映像をみることはより手軽で、有用です。ぜひこの懐かし、見逃し映像を利用して、若かりし日に戻って、多くの方に幸せな気持ちになっていただきたいと思います。 そして昔を懐かしむことで、日々の生活に活気を取り戻して、健康長寿につなげていただくことを期待します。

監修 黒川由紀子さん 上智大学 総合人間学部心理学科教授

監修 黒川由紀子さん
慶成会老年学研究所所長・
上智大学名誉教授

人は思い出によって自分を確認します。若く忙しいとき、思い出はそれほど大きな意味を持ちません。年をとると、自分の人生をふりかえることが増え、思い出が心を大きく支えます。 どのようなときも無条件に愛してくれた母、満員電車に乗って通い続けた会社、わくわくしながら見た東京オリンピック、はじめて行ったハワイの海、初孫が誕生したときのことなどを回想し、自分の人生や、大切な人とのつながりを再確認します。回想法は、高齢者が思い出をふりかえり、仲間や聴き手と分かち合うことで、喜びや満足感を感じ、かけがえのない自分を再評価し、孤独感をやわらげる方法です。 懐かしい映像を見ながら、わくわくしながら思い出を語る機会が増えることで、高齢者の自殺や孤独死を予防することができるでしょう。 映像を手がかりに語られる年輩者の体験、ともすれば失われがちな祖父母たちの小さな物語が伝承されれば、子どもたちが未来を生きる力になります。

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