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12月7日の過去ニュース

12/7の過去ニュースから3本 ①吉田茂内閣 総辞職 ②長崎 福江島 沖合に“浮き島”現象 ③中国 北京 深刻な大気汚染「赤色警報」発令

①【吉田茂内閣 総辞職】昭和29年12月7日、吉田茂総理大臣率いる吉田内閣が総辞職し、通算7年あまり続いた長期政権に、終止符が打たれました。吉田氏は、昭和21年に第1次内閣を組閣。新憲法を制定しました。その後、一時野党に転じましたが、昭和23年から再び政権を担い、講和条約や日米安全保障条約を締結。戦後政治に大きな足跡を残しました。しかし、長期にわたるワンマン体制に、次第に反発が高まります。この年発覚した政官財にわたる汚職事件。造船疑獄の捜査を指揮権発動によりストップさせたことで、国会は紛糾。内閣の求心力は急激に失われました。吉田総理は、衆議院解散で延命を図ろうとしますが、党内の声に押され、内閣総辞職に追い込まれました。この後、鳩山一郎氏を首班とする第1次鳩山内閣が発足します。

②【長崎 福江島 沖合に“浮き島”現象】平成21年のこの日、長崎県五島列島の福江島で、沖合の島が、海面から浮き上がったように見える“浮き島”現象が見られました。しんきろうの一種で、空気が冷えて気温より海水の温度が高くなると、海面上に出来る密度が異なる空気の層が、レンズの役割を果たして光を屈折させ、遠くの島や岬が浮き上がって見えます。この日の朝は、最低気温が5度5分。7時過ぎになると、昇る朝日を背景に沖合の島が浮き上がり、行き交う船が、島の下をくぐり抜ける幻想的な光景が出現しました。この季節、福江島でよく見られる神秘的な冬景色です。

③【中国 北京 深刻な大気汚染「赤色警報」発令】中国の北京市に、初めて最も深刻な大気汚染警報「赤色警報」が発令されました。北京市政府は、空気中の微粒子PM2.5などの濃度をもとに、青から赤まで4段階の大気汚染警報を出すことになりました。翌日自家用車は、ナンバープレートの末尾の数字で市内の通行が規制され、汚染物質を排出する工場の操業停止や、小中学校の休校などが指示されました。北京では、車や工場の排出ガスだけでなく、冬は石炭ストーブの使用も加わり、毎年深刻な大気汚染に見舞われています。

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