６月２１日の過去ニュース

6/21の過去ニュースから3本　①全日空８５７便 ハイジャック　②三重県伊勢の夫婦岩で夏至祭　③駅の広告で“顔認識”実験

①【全日空８５７便 ハイジャック】平成７年６月２１日、乗客乗員３６５人を乗せた、羽田発、函館行の全日空８５７便が、山形上空でハイジャックされました。犯人はアイスピックのようなものを突きつけて、客室乗務員を脅し、燃料を補給して東京に戻るように要求しました。飛行機はその後、函館空港に着陸。燃料を補給しなければ、プラスチック爆弾をセットするなど、犯人の脅しが続きます。客室乗務員は、後ろ手に縛られて目隠しをされ、乗客も粘着テープで縛られ、恐怖の中で救出を待ちました。翌日未明、５０人ほどの警察官が機内に突入し、犯人を逮捕しました。日本で起きたハイジャック事件で、乗客が機内に残されたまま事件が解決したのは、これが初めてでした。

②【三重県伊勢の夫婦岩で夏至祭】平成２２年のこの日、三重県伊勢市の観光名所「夫婦岩」では、岩の間から昇る朝日を拝む、夏至祭が行われました。夫婦岩は縁結びや夫婦円満の象徴とされ、夏至のころになると、２つの岩の中央から朝日が昇ります。夜明け前、近くの二見興玉神社に集まった下帯や白装束の参拝者たちは、体を温めたあと、海に入って日の出を待ちました。雲が多く、残念ながら日の出は見られませんでしたが、参拝者たちは、明るくなった空に向かって静かに手を合わせていました。

③【駅の広告で“顔認識”実験】平成２２年のこの日、都心の駅で流れる広告の上に、人の顔を認識できる小型カメラを付け、広告の効果を調べる実験が始まりました。ＪＲ東日本や私鉄など、１１の鉄道会社が共同で行ったこの実験。新宿や渋谷など２０の駅に、５２インチの画面を置いて、広告の映像を流しました。上に付けたカメラが、前を行き交う人のうち、広告を見た人の顔だけを瞬時に認識します。広告を見た人数や性別、年代などのデータを集計し、どんな広告が注目されたか分析するのです。さまざまな分野で活用され始めた顔認識の技術。撮影される人のプライバシーの保護も含め、研究開発が続けられています。