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1月20日の過去ニュース

1/20の過去ニュースから3本 ①奈良市 古事記の編者 太安萬侶(おおのやすまろ)の墓発見 ②北海道 網走 流氷観光船「おーろら」運航開始 ③群馬 川原湯温泉 新しい共同浴場で“湯かけ祭り”

①【奈良市 古事記の編者 太安萬侶(おおのやすまろ)の墓発見】昭和54年1月20日、古事記をまとめたとされる太安万侶の墓が奈良市で見つかり、銅板製の墓誌などが出土しました。農家の人が茶畑を掘り起こしていたところ、地面にあいた穴から木のひつぎが見つかり、中から人骨と、縦29センチ横6センチの墓誌が見つかったのです。41文字からなる墓誌には、“太朝臣安萬侶(おおのあそんやすまろ)”という名がはっきり掘られてあり、さらに西暦で言うと、723年の7月に亡くなり、12月に埋葬されたと記されています。ひつぎの周りには、腐らないように木炭が詰められていました。これほどはっきり文字が分かる墓誌の出土は珍しく、古代史に新たな光を投げかけた、貴重な発見でした。

②【北海道 網走 流氷観光船「おーろら」運航開始】平成24年のこの日、北海道網走市で、船の上から流氷を楽しむ流氷観光船「おーろら」の運航が始まりました。網走港を出港した第1便には、観光客など95人が乗船。およそ20分後、波間に漂う流氷が見えてきました。皆甲板に出て、流氷が広がるオホーツク海の雄大な景色を見渡します。船が氷を砕いて進む衝撃や音も、魅力の1つです。

③【群馬 川原湯温泉 新しい共同浴場で“湯かけ祭り”】平成27年のこの日、群馬県長野原町にある川原湯温泉の伝統行事「湯かけ祭り」が、八ッ場(やんば)ダムの建設に伴って移転した、新しい共同浴場で初めて行われました。この祭りはおよそ400年前、温泉のお湯が出なくなった際にニワトリを奉納したところ、再びお湯が沸き出し、お湯をかけ合って喜んだのが始まりとされています。神事のあと、紅白に分かれた下帯姿の住民およそ50人が、桶を持って集まり、「お祝いだ、お祝いだ」と叫びながら、お湯をかけ合いました。最後に、つるされた紅白のくす玉めがけてお湯をかけ、飛び出したニワトリをつかまえて祭壇に奉納し、祭りは無事終了しました。場所が変わっても、祭りに懸ける住民たちの思いは変わりませんでした。

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